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大学4年間で得た、忘れないでおきたい言葉たち

 ついこの間、卒業確定の連絡をいただきました。
 嬉しいような、寂しいような……。

 わたしは大学院(他大)に進学するので、学生生活はまだ続きますが、備忘録かわりに、大学4年間で得た教訓や、今後も忘れないでおきたい言葉たちを記しておきたいと思います。(割と長文/注意!)

①いいガマンと悪いガマンがある

 高校生まで、わたしは「我慢は美徳」を疑っていませんでした。
 辛いことから逃げないで頑張ることが大事。

 我慢することが幸せに繋がるのだと思っていました。

 転機は大学1年生の時。
 初めてした飲食アルバイトの環境が、とてつもなく自分に合わなかったのです。理不尽にどなられ、次々人が辞めていくところでした。

 「自分はなんて無能なんだ」と自己嫌悪しました。毎日が憂鬱になって、アルバイトがない時間もずーっとそのことを考えていました。

 やめることも考えたけど、「アルバイトごときでやめたら社会人やっていけないだろう」「このくらいでやめるなんて自分がダメだから」「やめたら、自分が無能だってこと、認めないといけなくなる」「続けないと」「克服しないと」……と思って、やめられずにいました。

 わたしが通っていた大学は、11月に学祭があり、その準備でかなり忙しくなり、物理的(?)にアルバイトに顔を出せなくなりました。しばらくアルバイトを行くのをやめてみて、来月(12月)どうしようか、と考えた時、「もう無理! 絶対に行きたくない!」と今まで感じたことがないほどの拒否感に襲われました。吐き気もしました。
 アルバイトは年末が繁忙期だったこともあり、このタイミングで退職するのは申し訳ないので、12月末で退職しました。(12月は比較的楽な場所に異動した)。

 やめてみて、本当にやめて良かった、と思いました。やめる前は、「我慢できない人になってしまう」と悩んだけど、その悩みが吹っ飛ぶほどの解放感。7か月我慢したけど、忍耐力がついたか? と聞かれれば「?」です。得たものは、「嫌な記憶」「トラウマ」だけでした。我慢することが必ずしも幸せに繋がるのではない、と身をもって実感しました。

 それから、少し後悔しました。
 アルバイトをやめたことを、ではありません。
 早く辞めなかったことを、です。

 貴重な大学生活。
 わたしは7か月も憂鬱な気持ちで過ごし、はやく辞めていれば、もっと他の活動が出来ていたかもしれません。アルバイトを理由に諦めたやりたいこと、沢山あります。時間は有限なのです。
 タラレバ言っても仕方ないですが、嫌なものを捨てなければ、新しいものは入ってきません

 アルバイトをやめて少し経った頃、学校の課題図書を読む一環として、池上彰さんの「なぜ僕らは働くのか」を読みました。
 そこでは「いいガマン」と「悪いガマン」が紹介されていました。

いいガマン……自分の成長につながるためのガマン、何かを成し遂げるためのガマン
こんなガマンはしなくてよい……精神的・肉体的につらいだけのガマン、やりたくないこと、社会的に悪いことを無理させられるガマン

なぜ僕らは働くのか、より。

 アルバイトは、社会的に悪いことをさせられるわけじゃなかったけど、肉体的・精神的にとてもつらく、本当にやりたくないことでした。

 ガマンをするとき、それは「いいガマン」なのか、それとも「悪いガマン」なのか、今一度考える必要があるな、と学びました。

②完璧な自分じゃなくて大丈夫


 わたしは、どこかで「理想の、100%の、かくあるべき姿」を思い浮かべて、そうならなければならないと思いこんで、頑張ってしまうところがあります。(そしてなれずに凹むっていう……)。

 そして、なかなか人に頼ることもすんごーく苦手でした。なんか、悪いし……頼みにくいし……かっこわるいし。頼むくらいなら一人でやっちゃった方が気楽だし、みたいな。

 しかし、大学生になり、自分ひとりではどう頑張っても難しい事態に直面することが増えました。

 サークルで企画リーダーを担った時、多忙なサークルであることから、「忙しいし、頼んだら悪いよね」と、メンバーに困ったことを相談出来ずにいました。ですが、考えても考えても企画のアイディアに行き詰まり、プライベートも多忙になったことから、「このままでは企画倒れしてしまう」「そしたら、サークルメンバーに申し訳ない」と判断して、ついに企画メンバーに相談しました。

 そしたら、多忙なはずの企画メンバーが、なぜか嬉しそうなのです。
 相談すると、客観的な意見をもらえ、あっさり問題は解決してしまいました。拍子抜けしました。かっこわるいかな~と思いながら、「これ、わたし苦手だから、得意な君にお願いしてもいいかな?」と頼み事もしました。ほかにも色々相談して、一緒に企画を作っていきました。
 すると、自分で企画を考えるより、実に何倍もいい企画が完成しました。自分自身の労力はひとりでやるより少ないはずなのに。更には、企画が終わったあとの年末、メンバーから「企画を一緒に準備していた時間が、今年で一番充実していたよ!」と言われました。

 完璧な自分じゃなくても大丈夫なんだ、と学んだ出来事でした。

③完璧な計画より、すぐ行動、すぐ修正

 
 大学1年生。わたしは、ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう、と毎日不安で、悩んでばかりでした。

 留学行きたいけどダメダメだったらどうしよう、海外プログラム参加したいけど英語が伝わらなかったら? 
 不安だから、計画をものすごく細かに立てたり、めちゃめちゃ考えたりしていました。

 大学4年生の今。
 大学1年生の時には想像もつかないことになっています。

 まさか自分が大学院進学を決めるなんて思ってもみませんでした。コロナで交換留学がなくなるなんて思ってもみませんでした。海外プログラムに参加したけれど、風邪で声が出なくなり、英語を話す機会が消滅するなんて思ってもみませんでした(笑)。

 計画を立てても、想定外のことが起きます。

 未来のことが予測できないのなら、将来への不安に対して時間を使い過ぎることは、ほんとうによくないと学びました。完璧な計画よりもすぐに実行して、修正する方が、ずっとうまくいくと知りました。

4,自分のペースで生きること/桜梅桃李


 これは少しだけやった22卒の就職活動から学んだことです。
 「Twitterをやめてみた #1」でも触れましたが、わたしは就活初期において、他人と比較して落ち込んでいました。そして、焦りと不安から、他人の活動の真似事をしたり、行き当たりばったりな行動に出てしまいました。その結果、「自分がその時に本当にやるべきこと」や「自分らしさ」を見失い、まったく何も進んでいない、ただ苦しいだけの時間を過ごしてしまいました。

 わたしには「桜梅桃李(おうばいとうり)」という好きな言葉があります。

 桜は梅になりたい、梅は桃になりたい、桃は李をうらやましがるけど、咲く時期はバラバラで、かつそれぞれ美しい。


 人と比較しないという悟りの境地はまだまだ遠いですが、自分らしく自分のペースで生きていくことの大切さを学んだ出来事でした。

まとめ

 以上、わたしが大学4年間で学んだ教訓でした。(完全なる自分語り失礼しました)。

 失敗ばかりの大学生活でしたが、失敗から学べることも多かったのでとりあえず良しとして、春からの大学院生活頑張りたいと思います^^。

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