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銅の卵焼きフライパンを磨き直した

長らくnoteを書いていませんでした。現在妊娠9ヶ月のりはるです。出産まで後もう少し、産んだ後は呑気にnoteなんて書いていられないだろうと思うので、今のうちに書きたいことを更新していきたいなあと思ってます。

さて、子供が生まれたら忙しくてできなくなることの筆頭といえばそう、鍋磨き!

一年半前に鉄フライパンの磨き直しをしたが、実は7月にもう一度磨き直した。日々のズボラがたたり、たった一年でそこそこの焦付き汚れがついてしまったのだ。現在は、使った後はスポンジと食器用洗剤で両面洗うように心がけている。

そして今回は銅の卵焼き器。元々使っている小さいサイズと、先日中古で買った大きいサイズの二つ!

焼く側
コンロ側

うーん、両方ともそれなりに年季が入っている。特に私が使ってきた右側のやつ、洗うのが適当すぎるせいで黒い焦付き汚れがふちと裏面に目立っている。
この黒いやつは、いわゆる鍋が育ったとかそう言う類のものでなく、完全なる汚れ。詳しくは鉄フライパンの記事に書いたのだが、油やらなんやらが焦げ付いてガチガチにこびりついてるってこと。

これらの汚れをどうやって落としていくかだが、正直物理と化学の力でぶん殴るしかない。
しかし、銅の鍋は鉄フライパンとちょっと勝手が違うようで、もう少し繊細な取り扱いをしてあげないといけないらしい…

まず、内側の銀色の面。銅フライパンなのになぜ銀色をしているかというと、これは錫でメッキがしてあるから。物理でガリガリやるとメッキが剥がれてしまう。錫のお手入れ方法とかで調べると、「重曹で磨きましょう」とか出てくるんだけど、私は知っている。このコゲ汚れは、金属ヘラや紙やすりレベルでないと落とせない。

じゃあ化学の力を借りるのは?

こげとりぱっとビカ
↓公式サイト

この洗剤、お高くて強力だから取り扱いに注意が必要だけど、コゲ汚れがキクラゲみたいに落とせる優れもの。でも、錫や銅には使えないとのこと。

物理も化学もダメなんじゃもうプロに磨きに出して、錫メッキもやり直してもらうしかないの?でもそこまでする経済力はうちにはない…
ということで、自己責任ですが物理も化学もバリバリ使いました。

まず、劣化していた持ち手部分を外す。元の持ち手は長年の使用ですでにぐらつきが出ていて、調理中に事故があっては大変なので交換することに。これを外すのも釘がなかなか抜けなくて苦労したんだよなー。

持ち手は劣化していたので
処分して新しいものをつける予定

持ち手の刺さっていた部分は調理によって焦げ付いて、焼けて細くなっていた。

ちなみに新しい持ち手は、ヨドバシの通販で162円(送料込み)という意味わからん値段だった。届くのが楽しみ。

そして、100均で売ってるクリームクレンザーとスチールタワシ、金属へらで黒い部分を落とす。最初は慎重に擦っていたが、途中でなんだかどうでも良くなってきて、ガリガリと削った。一応気をつける点としては、金属へらは角を立てて傷つけないようにしたことと、スチールたわしも力を入れすぎずに焦付きの凸部分だけをできるだけ擦るようにしたこと。
素人目にはメッキが剥がれるほどの傷にはならなかったように見える。
ある程度落としたところで疲れてきたので、一旦翌日に持ち越し。

1日目の進捗

翌日は、先ほど紹介した洗剤「こげとりぱっとビカ」で焦付きを剥がしていく。

この状態から作業スタート


この洗剤、素手で触れてはならないのはもちろん、においもそれなりにするので、できればマスクをして作業するのが良い。万が一の事故を防ぐために保護メガネもあればなおよし。

洗剤をボトルから直接鍋につけて、ゴム手袋をはめた手で焦付き中心に塗り広げていく。塗った後は、いらないビニール袋で患部を包んでしばらく放置。洗剤の使用法には3から6時間とあったけれど、今回は本来使えない銅と錫に塗ったので長くても2時間程度の漬け置きにした。

この洗剤、あまりにも強力なのでどういうことなのか理系に詳しい家族にLINEで聞いてみた。

月が父、山が弟
私はお勉強ポンコツ

放置後に再びゴム手袋をつけて水で洗い流すとあら不思議!あんなに頑固にこびりついていた焦付きが、まるでキクラゲのようにつるりと剥がれ落ちるのだ!銅や錫へのダメージは見る限りでは感じられない。
今回は放置時間も短いので、すべての焦付きが落とせたわけではないけれど、これでも十分。この先は物理にバトンタッチして力で磨いていく。


コゲ磨き3種の神器

そんな感じで磨いて、最後はくすんだ銅の色を戻すのに塩と酢を混ぜたもので仕上げに磨いて完成!

ビフォー


アフター


ビフォー


アフター

達成感が半端ない!
もっと良い道具や研磨剤とかで鏡面にしても楽しいだろうけど、素人が家にあるもので磨くのはここらへんが限界かな。くすんで見えなかった銅の優しい色が戻って嬉しい。今後使う時はもう少し丁寧に洗うようになるだろう。これだけ手をかけると、より愛着も湧くというものだ。

そして、思わぬ副産物としてキッチンツールへの物欲が収まった。すでに持っている道具に手をかけることで愛着が増して、その結果として他の物へ目移りしにくくなったんだと思う。
それにしても鍋を磨くためだけにこれだけの時間と労力を費やすなんて、本当に贅沢なことだ。いやー楽しかった!

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