ロシアの情報戦 その67:野口和彦/Itoyan
【概要】
野口和彦氏は群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部教授で専門は国際関係理論・方法論、安全保障研究だそうです。
Itoyanは野口和彦氏の取り巻きアカウントのようです。罵倒アカウントです。
【罵倒アカウント】
①筑波大学の東野先生がItoyanのことを罵倒アカウントと呼んでいました。
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②私もItoyanに罵倒されたことがあります。
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【取り巻きアカウント】
①Itoyanは野口和彦氏の取り巻きアカウントです。野口和彦氏のTweetを肯定的にリツイートしています。
Itoyanは「侵略を招いたのはウクライナ外交の失敗」と言っていますが、アンフェアな意見です。悪いのは侵略しているロシアです。
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②Itoyanは野口和彦氏を推しています。
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【野口和彦氏の見解・概要】
要するに、
・ロシアによるウクライナ侵略はNATOの東方拡大が原因である
・ロシアにとっては予防戦争である
・俯瞰的に見れば、ロシアとNATOの代理戦争である
・核兵器を使用する危険性があるからロシアに屈辱を与えるな
という主張のようです。
【野口和彦氏の記事その①】
アゴラ言論プラットフォームに掲載された記事「ロシアのウクライナ侵略は『予防戦争』である」に対して、国際政治/軍事の専門家ではない市民の立場でコメントしてみます。
<野口氏の主張①>
リアリストのジョン・ミアシャイマー教授(シカゴ大学)やスティーブン・ウォルト教授(ハーバード大学)は、ロシアのウクライナ侵略の主因が、NATOの東方拡大によるバランス・オブ・パワーの変化にあると見ている。
<私のコメント①>
ミアシャイマーの言い分は動画で少し見ましたが、なんであんなにプーチンに都合の良いことをいうのでしょうね?金でも貰っているのかと疑いたくなります。
プーチンは自分が権力の座にしがみつくことを考えて行動しているのであって、ロシアのことを考えて判断しているわけではありません。自国民に情報統制する政治家を信用するべきではないですよね。
プーチンを政治学の観点で分析しようとするのが間違いです。相手は政治家ではなく、詐欺師です。
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<野口氏の主張②>
NATO東方拡大は、バランス・オブ・パワーでロシアを追い込んでしまった。GDP、軍事支出、現役兵力、人口で、NATO諸国はロシアを圧倒している。この絶望的な劣勢はプーチンを不安にさせるに十分であり、予防戦争の動機になり得るものである。
<私のコメント②>
そもそもNATOはロシアを脅していませんよね。冷戦終結後の経済混乱の折には、ロシアは西側諸国に助けてもらったハズです。日本も北方領土返却をチラつかされて、お金だけ持っていかれましたよね。
なんでこれで「ロシアが絶望的に不安になっちゃうのは無理もない」と思ったのでしょう?
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<野口氏の主張③>
また、プーチン大統領が行ったウクライナ侵攻演説も、予防戦争理論を裏づけている。
<私のコメント③>
プーチンが「ロシアにとっては予防戦争である」と見せたがっているだけの話です。「プーチンが言っているんだから信じようよ」というのでは、国際関係学の学者としては中身が薄いと思います。
Twitterにはプーチンの垂れ流すデマを信じ込んだ親露派アカウントが大量に発生しています。彼らは「プーチンはDSに戦争によって引き込まれた」と口々に唱えます。つまり、ロシアの情報機関が「ロシアは戦争に引き込まれた/ロシアにとっては予防戦争であり代理戦争である」と見せたがっていることになります。日本では馬淵睦夫がこのデマの拡散に寄与しています。
2022年10月下旬に「ロシア正教会のキリル総主教がプーチンを主席エクソシストに任命した」との記事が出ました。野口和彦氏はプーチン政権の幼児性を見逃しています。その結果、プーチンの馬鹿馬鹿しい嘘を拡散させる役割を演じてしまっています。
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<野口氏の主張④>
他方、民主主義の波及を恐れて、プーチンが戦争を始めたとする仮説については、これと合致しないデータがある。フリーダム・ハウスの調査によれば、ウクライナは「民主化途上かハイブリッド体制」だったのだ。ウクライナの2022年の民主主義度は39/100にすぎない。民主主義スコアは4/7と、残念ながら高くない。市民の自由度も「部分的」で35/60である。このデータからして、ウクライナがロシアに脅威を与える程の自由民主主義国家とは思えない。これはマクフォール氏の仮説の妥当性に、重大な疑問を投げかけている。
<私のコメント④>
別にプーチンがフリーダム・ハウスの調査を参考にして意思決定をしたわけではないでしょうから、野口氏の指摘には説得力を感じません。
マイダン革命で親露派のヤヌコーヴィチ大統領は逃亡し、ロシアに亡命しています。その直後から、プーチンは躍起になってウクライナに絡み始めています。
プーチン政権が民主主義に偽装した個人独裁であることは、誰でも認めるでしょう。プーチンはウクライナの民主化がロシアに波及することを恐れた、という指摘に説得力を感じます。
【野口和彦氏の記事その②】
アゴラ言論プラットフォームに掲載された記事「武器は戦争を生み出さない」に対して、一般市民の立場でコメントしてみます。
<野口氏の主張①>
国家は安全保障環境が軍拡を不必要としているときに軍事力を強化すれば、かえって自らの生存を危険にします。逆に、危険な安全保障環境が国家に軍拡を促しているときに自制してしまうと、生き残りを危うくすると共に、避けられた戦争を招きかねません。(中略)現在の日本は、貪欲的な現状打破国である中国と対峙しています。中国は急激な経済成長で獲得した資源を軍事力に投じて、アメリカと対等な競争ができる大国になりました。中国の国防費は、今や日本の防衛費の約6倍です。日本が、太平洋方面に勢力を拡張しようとしている中国との軍拡競争に一歩遅れをとる危険性を受け入れる理由はありません。東アジアの危険な安全保障環境は、日本に防衛力を強化する選択を求めているのです。
<私のコメント①>
中国の軍拡に対して相応の防衛力強化が必要との意見に、賛同します。
【野口和彦氏の記事その③】
上毛新聞に掲載された記事「《わたしの見た戦争 ウクライナに重ねて》番外編 予防戦争は長引き激化 ロ有利な終戦は悪例に」に対して、一般市民の立場でコメントしてみます。
<野口氏の主張①>
-ロシアは核保有国。使う可能性はあるのか。
私は危険だと思う。ロシアは「軍事ドクトリン」で、ロシアの安全が通常兵器により、死活的に脅かされる時が核を使う時の一つのケースとしている。ロシアが侵略したので、侵略を撃退するのは正義だ。だが、正義を実現しようとすればするほど、核を使う可能性はある。ジレンマだ。
<私のコメント①>
ロシアのラブロフ外務大臣がしばしば「核戦争の危機が迫っている」と発言しますが、西側諸国は概ね「なんの意味もない」と返事をしているようです。
NPTで「核保有国は核軍縮を進める/核非保有国は核保有を目指さない」と約束しています。暗黙に「核保有国は核非保有国に核兵器を使用しないし、核兵器で脅さない」という了解が含まれています。今回ロシアはNPTに違反したので、NPTに加盟した核保有国はロシアの暴走を抑える責任があります。
ロシアが戦術核を使用した場合にNATOがどう対応するかは、心理戦の話になると思います。実際にどういうやり取りをしているかは、あまり情報が出ていません。市民レベルでは「なんの意味もない」という姿勢が適切だと思います。
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【Itoyanの見解】
<概要>
Itoyanもnoteを書いているようです。URLはこちら。
<Itoyanの主張①>
ミアシャイマーを筆頭に、多くのリアリストはNATOの東方拡大を強く懸念していた。それはロシアの「レッドライン」であり、ロシアの暴発を誘発すると警告していたのだ。
<私のコメント①>
プーチンのレッドラインなんて意味ないです。プーチンはどうしようもない嘘つきです。毎朝同じ電車で「痴漢されました」って騒ぐ女みたいなもんです。
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<Itoyanの主張②>
この戦争の前から、アメリカ・ドイツ・フランスはウクライナに警告してきた。過度な挑発はやめるように。そして、ミンスク2の交渉の席に着くように。しかし、それは叶わなかった。
<私のコメント②>
ミンスク2はロシア軍による覆面介入を指摘していません。ミンスク合意自体が既に嘘を含んでいます。ついでに言うと、合意を破ったのもロシア側です。何から何まですべて嘘です。詳細はこちら。
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<Itoyanの主張③>
先にも述べたが、ミアシャイマーや多くのリアリスト達はこの戦争(キエフへの侵攻)を常に危惧してきた。それは、2021年夏のプーチン論文からも、彼の領土的野心(プーチンやロシアにとっては核心的利益)は明らかだった。NATOの東方拡大は、彼(ロシア)の利益を損ねると感じれば、それは戦争に繫がるエスカレーションになるだろうと、リアリスト達は口を揃えて警告していた。
私は、この戦争は、ロシアにとっての予防戦争だったと見ている。それはウクライナにとっての悲劇に他ならないが。
<私のコメント③>
プーチンの領土的野心を認めているのであれば、「ロシアにとっては予防戦争」との主張は矛盾しています。
人を殺して嘘をつく。嘘をついて人を殺す。それがプーチン。
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<Itoyanの主張④>
そもそも、世界は広い。先の32カ国以外は、この対ロシア制裁には参加してないのである。この制裁で、ロシアは兵器に使用する核心部品が入手できないとの言説もあったが、迂回ルートなど、いくらでもあるのだ。どうしてその様な説が成り立つのだろうか。我が国と近い北朝鮮を見てみればそれは明らかであり、北朝鮮は今もミサイルを作り続けているではないか。
<私のコメント④>
何が言いたいのでしょう?ロシアのフェイクアカウントは「経済制裁は効いていない」というプロパガンダを拡散させています。
Itoyanがなぜこの主張をするか、不明です。
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<Itoyanの主張⑤>
この戦争で、「侵攻したのはロシアだ。だからロシア軍に壊滅的敗北を与え、完全にウクライナから撤退させなければならない。妥協は許されない」「リベラルな国際秩序を守るには、ウクライナからロシアを叩き出さなければならない」との言説が、この日本の大多数の言論である。絶対的な正義と悪でこの戦争を見れば、確かにそうなのだろう。しかし現実はどうだろうか。(中略)ディース大統領顧問の「リベラルな国際秩序がかかっている。我々は断固として立ち向かう」という発言に対し、共和党のテイラー議員は「(インフレに言及しながら)我々はバイデンのリベラルな国際秩序にカネを払うつもりはない。人々は怒っている」との発言の記事だ。
<私のコメント⑤>
変質者が街中で暴れ出した場合に、近くに警察官がいなければ市民が力を合わせて取り押さえますよね。近くの小学校からサスマタ持ってきたりして。そういう社会でありたいですよね。「余計なことをするな」といって無視する社会でありたくないですよね。
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<Itoyanの主張⑥>
この中でウォルト氏はこう綴っている。「ロシアの決定的な敗北をどんなに見たくても、核武装した敵を支障なく圧迫する範囲には限界がある〜中略〜それは、さらなるより深刻な悲劇になるであろう」。(中略)こうしたリアリストの言説を読み解く限り、ロシアの一方的な敗北は負の側面だけが強くなるという、分析傾向にある。私は、これらの分析が日本の識者において、それほど議論されないことに、大きな危機感を抱く。彼らの言う核の抑止が効いているという現状を破壊することこそ、ロシアの敗北ではないだろうか。
<私のコメント⑥>
何を言っているのか分かりませんが、核の脅しに屈してはイケマセン。脅せば要求が通ると判断したら、プーチン(ロシア)は同じことを繰り返します。また、国際社会のルールも変わってしまいます。みんなで核武装してお互いに威嚇し合う社会なんて、作りたくないですよね。
ウクライナ領からロシア軍が撤退することは、ロシア国家にとっては滅亡ではありません。プーチンにとっては人生のおしまいですが。
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<Itoyanの主張⑦>
要するに、法の絶対的執行者が不在のアナーキーな世界で、これらが厳密に遵守される保証もなければ、この国際法の解釈すら、ロシアでは違う(ロシアにとってウクライナは国ではない)のだ。そもそも、誰がプーチンを裁けるのか。それこそ、ロシアの全面降伏でもなければ、それはかなわないのである。
<私のコメント⑦>
ロシア軍がウクライナから撤退すればよい話です。ロシアの次期政権がプーチンを国際法廷に連れてくるでしょう。
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<Itoyanの主張⑧>
私はここで、ケネディ元大統領の言葉を紹介したい。「我々自身の死活的利益を守る一方、核大国は敵に屈辱的な退却か核戦争のどちらかを選択させる対立を避けなければならない。核時代にこの種の選択をすることは、我々の政策の破綻か、世界にとっての集団的な死の願望のどちらかでしかないのは明らかだ。これらの目的を果たすためには、米国の兵器は挑発的であってはならず、注意深く統御され、抑止の為に設計され、選択的な使用が可能なものなのだ。我々の軍備は平和と厳格な自制を約束されたものだ」
<私のコメント⑧>
核の脅しを伴った侵略を容認してはイケマセン。国際社会のルールが変わってしまいます。
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<Itoyanの主張⑨>
最後に、このロシア・ウクライナ戦争が、ウクライナの比較的優位な条件で和平が結ばれ、長く和平が続くことを願い、筆を置くことにする。
<私のコメント⑨>
Itoyanはウクライナの足を引っ張っています。国際法に対する信頼を守ろうと努力するNATOの足も引っ張っています。
【まとめ】
野口和彦氏は大まかに言って、
①NATOの東方拡大が戦争の原因でありロシアにとって予防戦争
と主張していて、Itoyanは更に、
②ミンスク合意を遵守しなかったウクライナに問題がある
③核の脅しに屈するべき
④経済制裁は効いていない
と主張しています。Twitterでロシアのプロパガンダを垂れ流すアカウントの言動を観察している立場から言わせてもらいますと、この2名の主張はロシアのプロパガンダそのものです。
プーチン政権の幼稚な嘘と異常に残虐で異常に醜悪な犯罪行為は、歴史に残るでしょう。国際政治学者もピンキリですね。
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【補足1:野口和彦氏からの返信】
<概要>
野口和彦氏のTweetに対してこのnoteをリプライでぶつけてみました。
①野口和彦氏の以下のTweetに突撃しました。
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②私のリプライ
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③野口和彦氏とのやり取り:その1
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④野口和彦氏とのやり取り:その2
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⑤野口和彦氏とのやり取り:その3
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【補足2:Itoyanの主張】
<NATOの東方拡大について>
①Itoyanは「NATOの東方拡大がロシアによるウクライナ侵略を招いた」と信じているようです。NATOは大国間戦争を意識していませんでしたし、ロシアもそれを認識していました。「NATOの東方拡大が原因」という言い分は侵略の口実として掲げただけであり、プーチンの嘘です。
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②Itoyanは「プーチンはウクライナへの民主主義の拡大に脅威を感じた」という説に疑問を呈しています。プーチンはジョージ・ソロスの民主化支援活動をやたらと敵視しているので、「ある程度この側面はある」と私は思います。
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③Itoyanはこの事象を代理戦争と認識しているようです。NATOとロシアはライバル関係ではなかったですよね。経済規模や科学力で比較すれば、勝負になりません。
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<ロシアがウクライナを侵略しているという事実について>
①Itoyanはロシアがウクライナを侵略していることは認めています。代理戦争であることと侵略戦争であることは、Itoyanの中では矛盾しないようです。
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②「単純な善悪二元論では語れない」と主張しています。「大の大人がが武器をもって集団で子供を殺しに来る」という事象をどう捉えているのでしょう?
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③「戦争という行為は外交の一形態でもあるので、始まったものに対してはそのお互いの言い分もあるのだから反省の必要はない」と主張しています。
「これはコミュニケーションの一形態です」と言いながら殴りかかってくるヤツは問題ないのでしょうかね。
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④Itoyanが「非ナチ化」という口実について何を述べているか、検索してみました。ノーコメントのようです。
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⑤ロシア兵の犠牲について。私は「なぜ戦場に行くのだ。断れないのか。」とは思いますが、「ロシア兵の犠牲を軽減させるためにウクライナに譲歩を要求するべきだ」とは全く思いません。
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<ブチャの虐殺について>
①ロシア軍がブチャの虐殺を実施したことは認めているようです。
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②「ブチャの虐殺が軍という組織により正式な行動として実行された証拠はない」、と主張しています。ロシア軍による犯罪を糾弾する姿勢はみられません。
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<メディアの偏向について>
①「西側のメディアは偏向報道を行っている」というのはロシアが垂れ流すプロパガンダです。佐藤優がよく指摘します。
実際には、ロシア政府がロシア国民をプロパガンダで洗脳して戦争に駆り立てていることが問題です。更に、外国に対してDisinformationを拡散させて国際世論を混乱させていることも問題です。
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<争いの終息について>
①停戦を主張しています。
ロシアの意思とウクライナの意思が以下のように激突しています。
・ロシア :占領地を拡げたい
・ウクライナ:出ていけ
Itoyanはロシアの要望を100%認めて問題を終息させるように提案しています。
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②「核を持った国はなんでも要求できる」と主張しています。この人は、今までに日本がNPT(核不拡散条約)に批准することに対して反対していたのでしょうかね?
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③「アメリカは東アジアに集中して欲しい」という主張です。ずいぶん虫の良い話ですね。
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<Itoyanの主張・まとめ>
①まとめると以下のようになります。
・ロシアがウクライナで犯罪を行ったのはNATOのせいだ
・西側メディアは偏向報道を行っている
・ブチャの虐殺はグレー
・ロシア兵の被害も考慮に入れるべき
・核保有国は核非保有国に何をやってもよい
・即時停戦すべし
露骨にデマを扱わないだけで、主張自体は青山貞一と同じです。
②ロシア人がItoyanの主張を聞いたらどう反応するでしょう?
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<補足1:罵倒>
①Ityanは罵倒アカウントです。それから、戦争はダメです。
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②嘘をついて人を殺す。人を殺して嘘をつく。それがプーチン政権。
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③Itoyanは議論の相手を馬鹿にします。
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④軍事ライター氏を罵倒。
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⑤議論の相手に対して馬鹿という言葉を使うことについて応酬しています。こういうやり取り、なんだか懐かしいですね。
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⑥Itoyanは私を罵倒して去ってゆきました。
この人は学問を何年間やったのでしょうね?
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【補足3:野口和彦氏の記事その④】
<概要>
2023年02月22日にアゴラ言論プラットフォームに野口和彦氏の記事が掲載されたので、コメントしてみます。
<野口氏の主張①>
戦争の特徴についても意見が割れています。著名な政治学者や戦略研究者は、ロシアがウクライナに「予防戦争」を行ったと分析します。その一方で、歴史学者たちには、この戦争を「帝国主義的な植民地戦争」と位置づける傾向がみられます。
<私のコメント①-1>
プーチンは確かに侵略に先立ち「NATOが東方に拡大したからこれからロシア軍はウクライナに侵攻します」と説明しましたが、それで「これはロシアにとって予防戦争/代理戦争だ」と認めるのでは学者を名乗る資格はないでしょう。
一日本国民(普通の会社員)の立場で言えば、プーチンが侵略開始直前になって「NATOの東方拡大によって長年脅かされていた」と言い出した件に関しては、「唐突だな」という印象でした。とくにロシアとNATO間に切羽詰まった緊張は感じていなかったためです。
その後小泉悠氏の書籍「現代ロシアの軍事戦略」を読みましたが、「NATOは東方に拡大したが、装備自体は大国間戦争向けから対テロ戦向けにシフトしており、ロシアに脅威を与えるものではなかった。ロシア側もそのことを認識していた。」というような内容が記載されていました。普通にニュース読みながら生活していた一日本人の感覚として、「そうだろうな」と感じます。
一部の学者がプーチンの嘘を真に受けて「これは予防戦争/代理戦争だ」と言い張っているようですが、説得力を感じません。
①ドンバス紛争においてロシアが覆面介入していた点
②ミンスク合意がロシアの覆面介入を明に認めていない点
③プーチン政権が自国民に情報統制を実施している点
④一部のロシア人が「ナチ政権との戦い」と信じている点
⑤軍事力の裏付けとなる経済力でロシアがNATOと勝負になっていない点
⑥ロシアが意味もなくシリアやリビアに介入してきた点
といった要素は考慮されているのでしょうか?「どうしようもない嘘つきである」という前提でプーチンの話を聞くべきですよね。私はこの出来事を「プーチン政権とロシア国民が一体となって大国コンプレックスをこじらせて暴れている」と捉えています。
<私のコメント①-2>
現実に軍事的闘争は発生しているわけで、「どうすれば防げたのか?」という点で考えるなら、国際社会は長年プーチンを甘やかして増長させたことを反省するべきだと思います。チェチェン/クリミア/シリアで甘い対応をとってきたことがプーチンの増長を招いたのだと思います。
二度の大戦を経て国際社会は、国連創設/国際法整備/核不拡散条約と曲がりなりにも世界平和維持に向けて歩んできました。しかし今回ウクライナ侵略に直面して、国際社会はプーチン政権ロシアに対する経済制裁すら足並みが揃っていません。国際法/核不拡散条約に対する信頼は瀬戸際に立たされています。ここで政治学者としての見解が「もっとプーチンに譲るべきであった」というのであれば、情けないの一言です。
<私のコメント①-3>
国際法で予防戦争を認めるか、というのはキワドイ話になるのではないでしょうか?ロシアはウクライナで殺人/女性への暴力/都市破壊/窃盗/地雷埋設/脱糞を繰り広げたのちウクライナ軍の反撃を受けて敗退を重ねています。ロシア軍の行動から判断して「予防戦争の範囲内」とは言い難いです。
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<野口氏の主張②>
プーチンに近い主張をする人の類型としては、①ロシアに買収されてる人、②買収されていないがプーチンに影響された人、③買収も影響もされておらず、別経路の論理から結論に到達した人が考えられます。リアリストは、ほぼ全員が③でしょう。政治学の因果推論に基づく予防戦争の仮説がクレムリンの発信と一致するだけなのです。ですが、政治学の方法論を知らない多くの人たちには、①か②に見えてしまうのでしょう。
<私のコメント②>
言動からみてプーチン政権は領土的野心も少なからず感じさせますよね。プーチン政権ロシアによるウクライナ侵略は国際法/国際人道法に明確に違反しています。これでプーチンが何ら罰せられないのであれば、国際社会のルールが変わります。プーチンを利する言動には慎重であるべきです。間違っても議論の相手を罵倒しながら主張するような内容ではないと思います(Itoyanのこと)。
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<野口氏の主張③>
我が国の「国際政治学」では、政治学と歴史学が同じ学界で共存していますが、実は、両者は厳しい緊張関係にあります。政治学と歴史学は、戦争という同一のカテゴリーの事象を研究しますが、その分析や主張は、それぞれが依拠する方法が異なるので、必然的に対立するものになりがちなのです。とりわけ難しい問題は、戦争の責任追及や道徳的批判と原因の特定は、方法論上、それぞれ独立した作業になることが多く、必ずしも調和しないということです。
<私のコメント③>
道徳的観点の欠落した政治家、、、鈴木宗男氏を想定すればよろしいでしょうか?嫌悪感しかありません。
人権尊重/法の支配/自由/民主主義は人類普遍の理念です。今までもこれからも完璧ではないでしょうけれど、放棄してはいけません。
研究時に「一旦分けて考える」というやり方はあるかもしれませんが、政治的判断への材料として研究成果を提示する際には、道徳的判断を分けたものであることは明記するべきだと思います。
WWII前のドイツのように「重すぎる賠償金の支払い」などがロシアに課されていたわけでもなく、誰がどう見ても「いずれ不満が爆発する」といえる状況ではなかったですよね。一方、報道されるロシア軍の残虐行為は筆舌に尽くしがたいものです。
日本国民がこの問題に対して態度を決める際には、両方の観点が必要です。
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【補足4:自衛隊との関わり】
①野口氏は自衛隊と関わりがあるようです。
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【補足5:野口和彦氏の親露Tweet】
①PeaceKeeper氏がウクライナ軍の苦闘を揶揄するTweetを投稿しています。野口和彦氏はイイねを押しています。
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②タマホイをリツイート。グローバル・サウスの意見に耳を傾けよ、というのはロシアのプロパガンダ。タマホイのTweetした動画の主張はロシアのWhatAboutismでしかない。
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③国際法を軽視する姿勢のようです。
人間同士がケモノのように殺し合う国際社会を目指しているんですかね?
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