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若い劇伴作家のためのバンド楽器案内 #7

ベース編 続き

ちょっと間が空いてしまいました。
復習すると、
1)ウッドかエレキかを決める
2)4弦か多弦かを決める。多弦の場合、楽器の選択はミュージシャンに任せる。

で次です。
→4弦を選んだ場合。
ざっくりポイント@ジャズべ か プレベ か ということになります。

エレキギターもアコースティックギターも、そしてエレキベースもめちゃたくさんのメーカー、ブランド、タイプがあるわけですが、
これもまたざっくり言うと
エレキだったら Fender とGibson が 横綱勝負、
アコギだったら GibsonとMartinが 横綱勝負、
というメーカーの戦い的な感じになりますが(いやざっくりですよ。ほんと。僕はアコギはTaylor好きだし)
ベースだと Fender内での Jazz Bass と Precision Bass の戦い笑、
と言うことになるのです。
各メーカーが出している派生モデルみたいなものも含めて、
ざっくり音の傾向はこの二種類と考えて良いのでは、という感じです。

さて、歴史的な細かい話は、ご自分で検索していただければと思いますが、
誕生はプレベの方が早いです。世界初のエレキベース。1951年。
なので、そもそも何か特定の音楽用に作られたわけではないと思います。
まあ、ウッドベースの代わりの便利楽器ということでしょうか。
で、エレキベースの市場拡大に伴い、1960年に上級モデルとしてジャズベが
発売されました。名前から言って、ジャズミュージシャンをターゲットにしたということなのでしょう。ただギターにおけるジャズマスターと同様にけしてジャズ専用というような発展はしていません。

車にあまり興味がない人が、セダンとクーペの違いがどうでもいいように、
ギター系の楽器に興味がない人にとってはほぼ同じようなもの、に見えると
思いますが、微妙に形状、ピックアップの数、位置、コントロールの数などが違っています。

音の違いも文章でも色々出てきますが、自分で聴いてみるしかないですねー^^。
印象で言うと、プレベの方が、ふとめというかまるめというかそんなサウンドです。もちろん弾き方にもよるけど。パワーある感じ。
ソウル系やロック系(ピック弾きとか)に合ってる感じ。
ジャズベは比べるとオールマイティというか、レンジが広い感じがします。
指弾きが多い印象。

まあ愛用者で追っていくのがわかりやすいかと。
プレベ。
ソウル系のベーシストでは最初のスターとも言えるJames Jamerson がまずは有名。そのほか60年代、70年代のソウル系はほぼプレベではないかと。
で、Roger Waters (Pink Floyd)、Roger Glover (Deep Purple)、などのハードロック系から ラモーンズ、クラッシュなどのパンク系、ガンズ、グリーンデイ などのアメリカのハード系などなどのベーシストが使ってます。

ジャズベ。
まあジャコパスがまずはでてきますね。Jaco Pastorius。フレットレスです。
ジャズ、フュージョン系の人はもちろんたくさんいます。
ロック系だとジミヘンのバンドの人とかELPとかツェッペリンとかレッチリとかラッシュとか(ベーシストの名前じゃなくてすみません)いろんなジャンルで使われています。
めちゃ印象で言うとテクニカルなベースを弾く人が多い感じもします。

指で弾くかピックで弾くか、
アンプは何か、エフェクターは何を使うかなどなど
あまりに分岐が多いので、基本、こちらから楽器を指定するより、欲しい音の傾向をベーシストの方と相談してお任せするのが良いとは思いますが、
プレベかジャズベのどちらを選択したかによって、ベーシストがどの方向にしたいと考えたのかの参考にはなるのかなあと思います。
知っていて無駄にはならない知識かなあと。

あとは、さっきジャコパスで触れましたが、フレットレスというのも
大きな選択肢の一つではあります。
他には弦。ラウンドワウンドかフラットワウンドか。通常はラウンドワウンドが一般的で、フラットワウンドはエレキだとフレットレスで使うことが多いです。これはかなり音が違います。現場で変えたりは大変なのでもしこだわりがあれば事前に相談でしょう。
エレキギターと同じように、ピックアップがパッシブかアクティブかという分岐もあります。

そして、また全く別の角度から、ビートルズ楽器的な選択で
リッケンバッカー
ヘフナー
という特別な選択もあったりします。例によって汎用性は少ないけれど、
リッケンバッカーベースは、ビートルズサウンド以外にも結構使ってる人はいるかな。イエスのクリス・スクワイアーとか。

相変わらず、だいたいこんな感じという世間話的な文章なので
細かいところはご容赦ください^^

つぎはアコギをやれればと思ってます。

では、また!








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