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ネーミングサービス『namael』開発記録 第5回・あえてレンタルサーバ+PHPを選んだ

>> 前の記事「第4回・開発に至る道③」はこちら。


今回の記事の表題なんだけど、業務でWEBサービス開発のエンジニアとかプロマネとかやってる人が読んだら「アホだコイツ……」と思われるコト請け合いです。

  ↓  ↓  ↓

結論からいうと、オレは今回のnamael開発に際し、インフラには普通のレンタルサーバー(※有料)、開発言語にはPHP(バニラ)を選んでいる。

いまどきのWEBサービス開発における一般的な価値観に照らせば、おそらくこの選択(レンサバ+PHP)は十数年前のセンスである。


引用「疾風伝説 特攻の拓」 原作:佐木飛朗斗・画:所十三・講談社


しかし、(2023年秋時点で)ChatGPTを活用したごくごく基本的なWEBサービスの個人開発を行うのに最適な環境として、自分の中では確信を持って選んだ。

当然、この選択の背景に金銭的事情はあった。クラウドサーバであれば自由度があり出来ることも増える一方、レンサバの倍以上のお金がかかる。


その他、レンサバ+PHPを選択した積極的理由はいくつもあるのだが、語り始めるとどうしても専門的な話になってしまうので、決め手となったいくつかのポイントと、最近もっとも流行っているプログラム言語であるPythonとの比較を中心に述べておきたい。


レンサバでOKとした決定的要因

サーバに関しては以下のような観点から、今のところレンサバで良しとした。

  ↓  ↓  ↓

  • 価格。クラウドサーバと比べて月額で半分以下。
    ⇒クラウドへの移行なんて儲かってからでもできる。

  • 作りたいWEBアプリ以外の設定にまで手間をかけずに済む。
    ⇒メールサーバやデータベースの導入、設定はかなり面倒だ。

  • サーバ全体のセキュリティを気にしなくていい。
    上と似た事情。レンサバの場合、メールサーバやデータベースは業者側がセキュリティ対策を施してくれているため、サービスの外側のことについてまでセキュリティで悩む必要がない。

  • 動画や音楽の配信を行わない。
    ⇒動画や音楽を扱うと、レンサバでは転送量OVERで契約を打ち切られかねない。これをやるなら予算投じてでもクラウドサーバを選んだはず。

  • サービス中にAIを用いない。
    ⇒開発にはAI(ChatGPT)を使うが、サービス内でユーザにAIを使用させる予定はない。これをやるならPython一択になったはず。

  • ChatGPTを用いた個人開発である。
    ⇒こちらの日本語での指示に従ったコードを生成してもらうのが基本フローなので、言語が何であるかは極端なハナシどうでもいい。とりあえず導入が簡単であることがすべてに優先


あとは開発に使うプログラミング言語である。


Pythonと比較して、PHPは……

やると決めて開発に入るまでの準備が極端に少なくて済む

PHPなら、独自ドメインでWordPressができる程度のレンサバを借りたら(またはスデに借りているなら)即スタートできる。

また、WordPress自体がPHP+データベースで作られているサービスなので、Wordpressを使えるサーバを借りていれば、そこでPHPやデータベースが使えないというコトも基本的にはない(※)。

※ただ、あまり安いプランで契約すると、サービス内で持てるデータベースの数や容量が限定されるので、いちおう月1,000円程度の契約をしたほうが良い。


逆に、Pythonを使おうとした場合、月額1,000円前後のレンサバで満足に使用できるプランを持ったところは少ない。


別にPythonがダメなワケじゃないんだよ?

ちなみに、上の書き方だとまるでPythonを悪く書いているようにすら見えるかも知れないけど、今回の話はあくまで視点が「ちょっとしたWEBサービスをプログラミング初心者がカネと手間をなるべくかけずに作るための準備」であることに留意してほしいです。


次回あたりからChatGPTにも触ります。


>> 次の記事「第6回・AIは怒らないらしいので思い切って聞いてみた」はこちら。





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