名前募集サービス『namael』開発記録 第2回・開発に至る道①
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いま現在の状況
結構な時間と労力を投資してコツコツ作り上げたWEBアプリ『namael』にアクセスが全くないよー! ぴえん。
内部SEOの効果もすぐには出ないし、他にできるコトないか!
note! note death(違)!! ……note書こう。
そんな感じ。
そもそもオレはどんなヤツか
オレは基本的に「口先だけで中身の伴わないペラペラ人間」である。
もはやペラーマンといってもいい。
そこそこアイデアマンというか面白い遊びや仕組みは考えつくんだけど、実行の段になるとやりきれなかったって言うのかな。
あと、注意力ゼロで完全にシングルタスク。
ゲーセンに行って万札を両替する。早く遊びたくて100円玉10枚だけ握りしめて筐体へダッシュ。釣り札の9,000円を取り忘れててあとで発狂……とか3回ぐらいやってる。
シングルタスクってのは……自分が夢中になっていることがあると、それ以外のことには仕事だろうと生活に必須のコトだろうとなんだろうと、道に落ちている犬の糞ほどの関心も持てないっつーのかな。
だから、受験の頃は図工系(※これは好きな科目)を除く全科目の授業時間で英語の勉強してた。体育も苦手だったので途中でバカらしくなり、サボって英語の勉強してた。しまいには他教科の本なんか持っていくのもアホらしくなって(=どうせ授業なんて教室に居るだけで聞かないのだから)カバンにも入れず、授業で指名されても「パスでお願いします」とか言ってた。
そんな調子で、大学に入ったら授業よりお芝居優先で留年、社会人になったらそれよりもシナリオライターになりたくて昼行灯。シナリオライターの仕事をもらえるようになったらなったで、今度は納期のある目の前の仕事よりいつか作りたい自分の作品や活動ばっかり優先。
当然にいろいろと転落して派遣社員になっても、目の前の仕事よりいつか作りたい自分のゲーム企画ばかりが浮かんできて仕事なんて全然手につかない。
こんなゲーム作ろうとしたりね。↓
それすらも資金の問題でいったん断念、そこにコロナがやってきて、しょうがないから一旦リスキリングでもするか……と思えば、今度は就業時間中に堂々と試験勉強を断行してしまう。
……要は、今いるところに満足できない典型的なダメ人間だ。
と、こんなヤツだったけど、生きるための小賢しい算段を何もしないかというと、実はそうでもなく。
知財未経験の50前のおっさんがたとえ弁理士試験に受かったとて、修行させてくれる事務所なんてどこにもない。さすがにコレは知っていた。まあ、一般企業への転職活動、それこそ派遣ですら「ウチを腰掛けにする気?」と煙たがられるのには若干参ったが。なんで非正規の仕事で腰掛けにすんなとか言われにゃならんのよ。
だから、他の受験生のみんなより、「弁理士になったあと、何をやってシノぐか?」「あとでゲーム作れるほど稼げるビジネスは何だ?」という問題に対しては真剣に向き合ったと思う(※結果は別)。
namaelの着想へ
弁理士に仮になったとして(※一応、なりました)、オレができる仕事は限られている。特許明細はまずムリ。意匠もクオリティには自信なし。
まあ、消去法的に「商標」しかなかった。
(※商標は入口「だけ」は簡単そうなのである)
それを踏まえて、将来競合になりそうな弁理士さんやサービスなんかを調べていったけど……
いやー、かなりコモディティ化してるし、価格競争になってんなーと。
この競争にド正面から参加しても、Google広告を喜ばせるだけだなーってのが正直な感想だった。クリック広告の費用とかエラいコトになるだろと。
あと、お客様に商標登録を促すにしても、「商標は早いもの勝ち! 取られる前に取って自分のビジネスを守りましょー」の連呼は売り方としてどうかなって。せっかくならもっと創造的なサービスを作って、積極法でお客様から選ばれたいな……とも。
当時の昼間の仕事(大学のシステム部)で考えても、日本の多くの経営者は基本、転ばぬ先の杖みたいなモンにカネ使わねえってのが実感だったので。
アメリカほど損害賠償訴訟がすさまじくないからね。個人情報の流出とか全国規模のシステムダウンとかあったってユーザに500円クーポンとかゴミ配ってシャンシャン。だから、みんな保守費用ケチった挙げ句KADOKAWAやMIZUHOみたいになるんでしょ? あれほどやらかしても損害賠償で倒産しないんだもん、内部留保もたんまりあるし。平和なモンっすよ。
なので(?)、商標登録よりも前に、登録するに値するだけの良い商標を手に入れるコトの方が大事だろうと。
では、名前を考えてあげるサービスでも立ち上げるか……と考えたところでひとつ大きな問題があった。
↓ ↓ ↓
実績は?
おめー、ネーミングで何か大ヒットを成し遂げた実績は?
(ニチャあ……)
そう。
私が名前を考えます、では通じないのだ。
「私が名前を考えます」で通用するのは、大手広告代理店でコピーライターやクリエイティブディレクターやってましたー、みたいな横文字キャリアがキラキラと金色の輝きを放つ人たちだけである。
弁理士もそれなりの自己証明となる程度には難関な資格だと思うけど、いかんせんネーミングやクリエイティブのセンスを担保する資格ではないので……
じゃあ、どうするか……ってところで考えた(正確には「思い出した」)のが、大喜利方式だった。
↓ ↓ ↓
依頼者が提示した名前募集の「お題」に対し、みんなが名称案を応募して、依頼者はその中から適切なものを採用する。当然、採用された人には報酬が出る……そんな仕組み。
一つの募集に500も1,000も提案が来ればお客様も満足できるじゃん!
……と、実はこういうサービス、ランサーズやクラウドワークスのネーミングカテゴリにはすでに存在している。
自分もむかし、次に何しようか迷っていたときに応募者としてネーミング案を出したコトがあって。まあ、あっさり落ちたけどw
あのビジネスを子でなく、胴元としてやりゃいいんだと。
しかも、このサービスをもし弁理士がやれば、ネーミング募集からその後の商標登録までをワンストップ化できるのだ。
それは単純にサービスとして便利だし、もしライバルとの間で価格競争になっても、自分自身が弁理士なら対抗できると踏んだ。外部の弁理士に報酬出して頼る必要がない分、ふんばりが効くからね。
……そんなコトを考えた。
ここまで考えたのが実は結構むかしで2020年の12月。
それで、なんでアプリの完成が今頃(2024年8月)なのかって?
↓ ↓ ↓
べんりしになるにはむずかしいしけんにごうかくするひつようがあるため。
で、やっと合格できたのは2023年の11月だった。
こういう言い方は負け惜しみみたいでイヤなんだけど、試験の合格時期はこのタイミング(2023年秋)が最高であり、最良だった。
なぜか……というところで、長くなったので次回。
>> 次回「名前募集サービス『namael』開発備忘録 第2回・開発に至る道①」はこちら。
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