今日も今日とて気まぐれに 2
令和4年司法試験の合格を目指し勉強する浪人生です。今日は行政法の過去問を解きました。司法試験では、制限時間である2時間以内に過不足なく答案を仕上げる必要があります。もちろん初見の問題です。自分の筆記力と残り時間を計算して、配点の高い項目をそうでない項目に優先して文章量を配分し、答案を作成しなければなりません。バランス感覚も問われます。
勉強初期には、時間制限内に書き切るというのが難しかったです。今も疲れていたり、メンタルが前向きでなかったりするときに起案すると、時間内に書ききれないことがあります。その度に反省します。原因を分析すると、大抵、自分の書きたいところで書きすぎています。受かる答案でなく、落ちない答案を目指せ、とよく言われていましたが、大変練られたアドバイスです。よく言われていたのはこういうことが起きていたからか…と自戒する毎日。身をもって知るのでは遅いこともあるぞ、しっかりしろよ私。
考えてみれば、司法試験の全科目をメンタルやバイタルの不安なしにやり抜ける人は少ないはず。私も令和3年の司法試験では選択科目の最初は緊張で手が震えていた。メンタルや疲労を理由に書ききれなかったなんて言い訳するのはよろしくないです。ああ悩ましい受験勉強。
息抜きになるのは、勉強ノルマを達成したときに読む小説と、毎朝の散歩くらいです。ジムに行かせてもらって、運動するのも気分が変わります。
小説はいいですね。個人的には、登場人物の感情の動きを共感できればできるほど、ストレスが消散する気がします。その点、現代の小説の方が、明治・大正・昭和の文豪と呼ばれる人たちの小説よりも言語感覚が近くて没入しやすいです。伊坂幸太郎さんの小説が特に好みです。フィッシュストーリーという短編集のポテチという短編が一推しです。
伊坂さんの作品には、結構な割合で犯罪やら社会の規範からそれた人間が出てきます。こういう人を許せない人物も登場します。許せないと感じるのは、主人公だったり、読者だったりします。主人公の心情がそれほど描かれていない場合には、読者の視点でどう感じるか、を意識して書かれている気がします。こういう読者視点を意識された作品が好みです。さっきのポテチは、どう言ったらいいか、読者が与えられる情報と、登場人物たちが持っている情報のずれが、いじらしく、愛おしいという感覚ですね。
私の感情が動けば動くほど、私のストレスは吹っ飛びます。求む。そういう意味で面白い小説。
何を書きたいか、宛先は誰かも決めず、思いつくまま書きました。未来の自分に宛てた日記みたいなものです。ああ、そういえば言語化の練習にもなっている気がする。本日はこのあたりで。
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