気まぐれ日記〜はじめに〜
こんにちは。題名のとおり気まぐれに日記を書いていこうと思います。日記を書こうと思ったのは、司法試験の受験生として、日々の勉強のストレスを発散する一つの手法として、日記を書くことも有効ではないかと考えたからです。記録をつける意味でも効果がある気がします。たぶん…。
はじめに、受験は誰にとっても挑戦だと思いますが、僕にとっては単に試験に通ることだけでなく、自らの病気を克服することも必要になるので、2つの挑戦の意味合いがあります。病名は、統合失調症(陰性症状)です。どういう症状かと言いますと、調子の波があって、それに体調や精神状態が左右されやすく、悪い時には食欲などの意欲が低下し、勉強も手につかないというものです。
病気になったきっかけは、高校受験時に、受験勉強に気合を入れすぎて睡眠時間を削ってしまったことでした。当時は1日4時間の睡眠時間でした。これを2ヶ月ほど続けた結果、体調を維持するだけの睡眠時間が確保できなかったため、統合失調症を発症したのです。発症当時は、何に対しても意欲が湧かず、勉強はもちろん、食事や着替え、外に出ることも億劫で、学校にも行けなくなりました。ベッドから眺める空がいつも灰色に見えることや、聞こえてくる音がそういう自分を責めるような声に聞こえたことを覚えています。病院に行き、薬を処方され、服用を続けても、その後3年間は調子が戻らず、辛い10代を過ごしました。
統合失調症に対する僕の場合の治療法は、毎日薬を飲んで、生活リズムを整えることです。したがって、日々の睡眠時間、食事の時間、入眠・起床のタイミングなど、生活リズムに最新の注意を払う必要があります。僕の毎日には、これらに注意しながら、勉強にも集中して、日々の積み重ねを怠らないことが求められます。
前述の高校受験時から法律に興味があり、将来は法曹になりたいと考えていたため、統合失調症と診断されたときには暗澹たる思いでした。大学進学時には治療の効果が出てきて、意欲が戻りつつあったため安心したことを覚えています。我ながら大変な道を選んだとも思いますが、コツコツ頑張ること自体は苦にならないので、マイペースに、ときに自分に喝を入れながら、努力を続けています。
統合失調症は、僕の身体と精神の一部です。完治するかも判りません。それでも、夢を掲げて、できる限り頑張ってみたいと思い、法曹を目指す進路を変えることはしませんでした。
この日記は、読者のみなさまに統合失調症などの精神疾患に対する理解を得てもらうとともに、病気やハンデを抱えながらも目標に向かって頑張ることができる一例を示したいという思いを込めて書こうと思いました。気ままに書くので、気ままに読んでくだされば幸いです。