全然人に伝わらないけど驚いた話。の前置きの前置きの話。
モンスターハンターというゲームがある。最近新作が出て、テレビCMでも見かけるアレ。様々なモンスターを狩猟することを基本目的とし、アクション要素が強く、難易度も簡単なものもあれば、極めようとすればキリがない程難しいものまで収録されている人気の作品だ。
タイトルの驚いた話の前置きとして、モンスターハンターのキャラメイクの話をしたいのだが、そのためにさらに前置きの前置きとしてキャラの元ネタの話をしたいので順を追って書いてみる。非常に長い前置きのマトリョーシカ。これを見ているあなたは耐えられるだろうか。既に筆者も話が逸れたまま戻ってこないのではないかと危惧している。
モンハン4を買った時の話なので、2013年秋~冬のことだったと思う。当時フリーターだった私はバイト仲間と日々雑務をこなし、暇な時間にはくだらない話に興じていた。(今となっては雑務をきちんとこなした覚えもなければ、暇じゃない時間もそれなりに喋っていた気もするが)
バイト仲間とその場の思い付きで膨らむ話も多かった。そこで生まれたキャラクター的なものの空想話の一つとして『ジャングルで生まれ、大地と共に生き、熱帯を縦横無尽に駆け回る最強の戦士の話』が始まった。突飛な発想とは言い難いが、あまりに適当に作ったキャラクターと会話の中で明かされていく(というか瞬間的に作られている)設定。若さ故くだらない、しかし楽しい時間を彩る最強の戦士は間違いなく私のヒーローだった。
友「名前は?」
私「………………ムボンボ」
友「ムボンボ?」
私「そう、ボボ=ムボンボだ」
口をついた語呂の良さとボボ・ブラジルから拝借した名前。もうこれだけですごく強そうではないか。
友「どんな奴なん?」
私「男で…………黒人の戦士……筋骨隆々で……………………右利き」
友「強そうじゃん」
私「あと……すごいマッチョ…………」
友「さっき聞いたよそれ」
こんな感じの話をしながら人物像が出来上がっていく。文章にしたら大して面白くないけど、間とかテンポ的なものもあって会話自体はそこそこ面白かった。はず。
友「どこの国の人なん?」
私「(どこの国?異世界のイメージで喋ってた……)…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………コンゴ出身だ」
友「コンゴwwwwwwwwwww」
私「そうだ、コンゴのジャングル出身だ、対立部族にライバルがいる、あと武芸に優れている天才、あんまりモテないけど筋肉はすごい」
興が乗ったら永遠に適当なことを発するマイマウス。瞬間の思い付きをそのまま喋ったためコンゴにジャングルがあるかどうかも知らんし、国の正確な位置もよくわからん。当時、会話の後に帰って調べたことだけは鮮明に覚えている。
オイオイ3か国に分割されてるよ。国が一枚岩じゃない感じは見ていて妙に重い。まさかの戦乱コンゴ三国志……!こりゃムボンボさん活躍してそうじゃん。コンゴ共和国、ヌアバレ=ンドキ(言いづらい)国立公園辺りのジャングルを縄張りにする孤高の戦士。これでいこう。
コンゴ共和国、どうやらカメルーンやガボンの隣らしい。どこやねん。そしてバントゥー語ってなんやねん。さすがに謎が多いな、もう少し調べるか……。
公用語フランス語だったwwwwwwwwwwwwww
ムボンボさん愛を囁くのに「Je t'aime (ジュ テーム)」って言っちゃう系の国の人だった。侮りがたし、そして格好良し、さすがマイヒーロー。モテない設定にして本当にごめんね。
そういえば話の中でコンゴ=ジャングルという謎のイメージが頭に浮かんだことに疑問を持っていたことを思い出す。だってコンゴのこと全然知らないんだもの。しかしそれは[ コンゴ ジャングル ]で検索したときに一瞬で繋がった。
あーーー見たことあるーーーーwwwwwwwwwwwwww
小学校・中学校の時分に言うてたんだろうなぁ……。コンゴジャングル……。
他にも小ネタ満載で生まれたムボンボさん。奇しくもモンハン4を買った時期と被ってしまったため、私のキャラメイクによって職業:ハンターになってしまうのであった。
次回へ続く。