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苦しいときっていつも「まだまだこんなもんじゃないはず」と「私には無理」がせめぎ合っているからであることが多い

最近の書き溜めです
喫茶店でものを書いている時間が私には必要


世の中の大人って青春に夢見過ぎだよな
背負わされた「期限付きの輝かしい青春時代」の重みを感じながら10-20代を過ごすことにはもううんざり
プレッシャーだよな、青春って
大人たちが子供らに「青春時代の夢」を押し付けるから、青春コンプレックスとかいう化け物みたいな概念が生まれてしまうんだよ
青春時代がうまくいかなかった子供は、大きくなったときコイツに果てしなく付き纏われ続ける

川上弘美の『東京日記』を読んだ。
なるほど文章はこう書けばいいのか。
彼女の書く文はさっぱりしていて良い。
私だったら言いたいことを並べすぎてくどくなっちゃうのになぁ。

川上弘美を見習って、私も日記を書くことにした。

6月某日 雨
後輩にすすめられた本を探して古本屋へ行く。
本がご飯なんじゃないかと思うほどの読書家な彼がすすめる本なのだ、読んでみる価値は十二分にある。
この日はあいにくの土砂降りだった。
右半身とロングスカートのすそをビチョ濡れにして店内に入る。
ごめんなさい、品物は濡らしませんから、どうか私を入れてください、と心の中で許しを乞いながら、なるべく目立たないように静かに入る。
店内の冷房は切られていたようで、雨に濡れた体が冷気で冷える心配はなかった。むしろ強烈な湿気でむせ返るほど店内は暑かった。

著者名五十音順に本が並べられている店の本棚を眺めて、ふと小学校時代を思い出す。
私の小学校の図書館も確か著者名五十音順に本を並べていたような気がする。

大雨の中、家路につく。
はやく帰りたかったので、少し走る。
右手に傘を握り、左肩にトートバッグをかけて、不恰好に走る。
少し走っていると、道の向こう側から、傘をさしたお兄さんがこちら側へ走ってくるのが見えた。
どうやら急いでいるらしい。
私はそのまま走り続ける。
お兄さんも走り続ける。
傘をさしながら2人で走る。
赤の他人のはずなのに、お兄さんと2人で走っている気分になる。
すれ違いざまに、おかしくなってちょっとだけ吹き出す。
お兄さんがイヤホンをしていてよかった。

最近は口にすることと心の中で思っていることが一致しないことが多い
自分でも本当に自分が思っていることはどっちなのか分かっていないのも
どうしたもんかね

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