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目に見えないものは確かに存在する(2021年はスピリチュアル元年にする④)

2018年11月30日に読了した、村上斉著『宇宙は何でできているのか』。

2018年当時、宇宙への興味が今に比べて5万分の1程度であった私がこの本を手に取ったのは、他でもない、読書の師である齋藤孝先生がおすすめしていたからだった。

完全文系であり、日常の簡単な算数ですら覚束ない私はそれまで、科学や物理の分野に手を出すことができずにいたが、齋藤先生の『教養』への熱い想いに突き動かされ、読んでみようと決心した。

数ある齋藤先生の理数系のおすすめ本の中で真っ先に選んだのはやはり、宇宙にロマンを感じたからだろう。これを読めば、「ほとんどわからない宇宙というもの」が少し解明できるかもしれない。そうなのだ、その時私は素直に

「宇宙は何でできているのか知りたい」

そう思ったのだ。

読了の結果、わかったことは、

「宇宙を構成しているモノの約95%が一体何なのかわからない」

ということだった。

え?

と思ったそこのあなた。正解です。

え?

という世界観。

例えば今、目の前にあるスマホを形作っているプラスチックや金属、私たち人間、植物、水、空気……とにかく私たちが知っているあらゆる限りの物質を宇宙の隅から隅まで一気にかき集めたとして、それらは宇宙を構成するたった5%に満たないということ。

では残りの95%は何かと言うと、約25%がダークマター(暗黒物質)で、約70%がダークエネルギー。

何かがそこにあることはわかっているが、それが何かはわからない、謎物質&エネルギー。それがあると仮定しなければ説明がつかない宇宙の多くの疑問が、それが”ある”と仮定することで解ける。

光も電波も何も発していないことから、計測することもできない。

光を通すと光が曲がるので、そこに何かが在ることはわかっている。

何か他の物質とくっつくこともせず、その辺にただ、漂っているだけ(人やモノも通過する)。

そんなものが、在る。

そういうものが、宇宙の、この広大な宇宙の95%をも占めている。

ということだけ、わかったのだ。

この事実が、この事実を知った経験が、私に小さな種を植え付けたことは間違いない。その時にはっきり感じたことは、

「この宇宙には、人間が感知できないもののほうが圧倒的に多い」

だから、

「目に見えないものを信じない、という態度をとり続けていては、重大なことは理解できないのではないか」

今文章にすればこうであるが、当時は何となく感じていただけだった。ただ、それまでがどちらかと言えば「はっきりと見聞きできるものでないと信じられない」という考えであった私は、目を開かれた思いがしたのだ。

この読書経験がなければ、その後に目の前に現れる、私をスピリチュアルへ導くための布石を見逃していたかもしれない。もしくは見つけたとしてもさして気にもとめなかっただろう。

目に見えないものは確かに存在する。

そこら辺を今も漂っているのだ。私の身体を透過して。

こうして、「目に見えないもの」を無意識下で受け入れ始めた私は、2月28日の偶然を奇跡と思いこみ、中丸氏を運命の相手だと信じ込み、シンクロニシティという言葉を大いに歓迎し抱きしめ、4月に占いアプリに人生初課金した。

徐々にステップアップ(?)している私が次に向かったのは、

「22」

という数字であった。2020年6月のことだった。

続く。

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