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はじめてのドジャース観戦どうする~治安と移動手段~

「ロサンゼルス警察24時」のイメージが、子供の頃からついてしまっている昭和世代。滞在中、ごく一部の場所を除いては、ずっと警戒モードで過ごしていました。
実際に行ってみて、「安全」とか「危険」という言葉が表す意味も含め、こういうことなのかな、と自分なりに感じたことをまとめてみたいと思います。



ゾンビの世界

飛行機内のエンターテイメントで"Thriller 40"をやっていました。マイケルジャクソンの大ヒットアルバム「スリラー」の制作秘話のような映画です。
スリラーのMVでは、マイケルがゾンビとなり、ゾンビ集団の先頭にたってダンスを披露するのですが、このゾンビが、まさにロサンゼルスのホームレス、特にマリファナに溺れていると思われるホームレスの見た目イメージなのです。

さすがに人にかじりついてゾンビ化させることはありませんが、無警戒に近づくと襲われることがあるので近寄らないように、と言われていました。

今回の旅では、リトルトーキョー近辺くらいしか歩いて回っていないのですが、どこにでもホームレスが、
■徘徊している
■ベンチや歩道で寝ている
■テントで生活している
のを目にしました。

ユニオン・ステーション近くの公園にあるテント
朝から叫んでいた人


安全を買う

アメリカでは安全は金で買うもの、と言われていて、このあたりが日本とは根本的に違うところかと思います。
ロサンゼルスにおいて安全な場所というのは、「警備員が雇われていて、薬物中毒者などが入って来ないようにしている場所」というのが自分なりの解釈です。

今回の旅の中で、警戒心を多少緩めて安心して過ごせたのは、
■ドジャースタジアム
■ホテルの敷地内
■日本村プラザの中
■シタデル・アウトレット
といった、周囲と仕切られた空間でした。スリなどには要注意ですが、見た目に危ない人を見かけることはありません。

ユニオン・ステーションの駅構内や、外のバス、タクシー乗り場あたりは、公共の場所だけに危険な感じの人もチラホラいますが、警備員が目を光らせて居座らないように対処しています。
ドジャースタジアム帰り(夜10~11時くらい)に立ち寄った駅構内の売店のレジで、危険な感じの人が揉めていたときにも、警備員が来て外に連れ出していきました。

ホテルにいるときも、四六時中パトカーや消防車、救急車のサイレンが鳴り響いている感じでしたし、ヘリコプターが夜でも飛んでいたのにはちょっと驚きました。

避けるべき場所と時間帯

上述した場所以外、特に道路は、人通りの多いところでなければ、もれなくゾンビルックな方がウロウロしていたり、テントなど住まい?を構えていたりします。

ダブルツリーバイヒルトンや日本村プラザから、わずか2ブロックほど南方向に、スキッド・ロウという近寄るべからずのエリアがあります。ここは、ホームレス支援施設などがあるので、そういった人も多くいるのだと思いますが、例えばダブルツリーバイヒルトン向かいのセブンイレブン前にも、マリファナ臭ただよう人がひとりふたりウロウロしていることがあり、そのときはセブンイレブンに行くのをやめました。

リトルトーキョー周辺とスキッド・ロウ


日中ユニオン・ステーションからダブルツリーバイヒルトンまで歩いたときは、途中フリーウェイをまたぐ橋のあたりで、歩道に設置されていたテントを撤去する作業が行われているのを見かけました。写真を見ていただくとわかりますが、新宿などとはスケールがまったく違います。
その夜、同じ道をUberで通ったときには、ホームレスがせっせとテントを設置し直しているのを見たので、いたちごっこのようです。

テントの撤去作業

スキッド・ロウには近寄らない、夜は出歩かない(移動は車で)、日中でも人気の少ない所やゾンビルックな方々の近くは通らない、が鉄則だったように思います。


極端な格差社会が生む光景

ドジャースタジアム帰りのユニオン・ステーション(夜10時頃)で、イースト側からウェスト側に向かって歩いていると、ハリウッドセレブのようなきらびやかで露出度の高いドレスを着た女性と、次々にすれ違いました。
ユニオン・ステーションのイベントスペースで催しがあったようなのですが、この時間にこの格好で普通に歩いている光景に、ちょっと驚きました。
駅を出たところのピックアップゾーンで、お迎えの車(中には執事つきのストレッチリムジンも!)やUberに次々に乗り込んでいくのを目の当たりにして、車と会場とその間の通路は「安全」ということなのかな、と考えましたが、やはりよくわからない。

・ドジャースタジアムやシタデル・アウトレットへの無料シャトルバスは、お金を払う人しか乗らないから安全

・メトロや路線バスは、低所得者やホームレスが乗るものだから、危険なエリアを通る路線では要注意(※バスは逃げ場がないので特に気をつけて、と言われました)

といった感覚、なかなか難しいです。

日本の感覚で判断することは避け、ガイドさんがいれば言うことをしっかり聞いて、どうぞご安全に。

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