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家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった

この本に出会ったのは、図書館だった。
休職して字が読めず、漫画ばかり読んでて
やっと字が読める様になった時に
どうしたら働かなくて済むか、と甘い考えで
神頼みにも走りまくった。

歩いてたら答えが出るんかと思って、
ハーフマラソン並みに毎日歩いてたけど
答えは出ず、出たのは鼻水だけ。

御褒美にファーストフードを食べてたら
悪玉コレステロールさんで再検査する羽目に。

毎日通ってた図書館。
メンバーは決まってて、朝一番に来て、私より長く居る。
あちらこちらから放屁の音に、ここは家か?と
ツッコミを入れたくなったり。

本も読める様になって、気になる本を読んでた時に
手に取ったのが岸田奈美さんの本
「傘のさし方がわからない」だった。
めちゃくちゃ面白い。
テンポが良いし、天才バカボンみたいに思た。
元祖天才バカボンじゃなく、天才バカボン、な。
何回観ても、面白い。
これで、いいのだ!っていうやつ。

岸田奈美さんで、図書館にある検索パソコンで
借りれる本を探して。
読みまくって、もう一回読みたいから買ったのが
この本だし。
誰かにプレゼントしたい本でもある。

楽しいエピソードも溢れてるけど、
めちゃしんどかった事もシャララと書かれてる。
お父さんに「パパなんか、死んじぇばいい」って
言えるのは、信頼や愛があるから言える事なんちゃうか
って、私は思ったんだけど。

なんかよーわからんけど、奈美ちゃんの本を
読んで、そこから幡野広志さんの本も読んで
奈美ちゃんのお母さんの本も読んで
「あ、いけるかな」って思って復職した。

なんとかなるし。
なんとかやっていけばいい。
あかんかっても、違う道もあるねん。

大事な一冊。
奈美ちゃん、ありがとう。

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