告知
さて、ここを始めようと考えたのは、下のような実験を始めたからです。
ウチの地元では、これまで講座は数あれど、社会教育全般に関する講座と言うのはありませんでした。なので、講座と言えば、70年代終わりから80年代にかけて隆盛した文化教室ばかりで、町の必要課題について考えたりするのは、主に市民活動の皆さんがされていた、というのが現実でした。
こうした実態は結構なまちが抱えている課題ではないかと思います。社会教育は生涯学習を担う重要な教育機能ですが、「生涯学習は個人の趣味や利益についての学習」であり、その利益は個人に帰するものであって、社会貢献ではない、というような解説をホームページに入れてしまう自治体が今でもあるくらい、その中身についてはあまり知られていません。
何でこんなことになったかと言えば、社会教育主事の設置率の低さからも分かるように、「社会教育ってなんだかよく分かんない」からじゃないでしょうか。自治体にとっても、あまり得が見えないのかもしれません。実際、要求課題に関しては別に講座が無くても良いんですよ。「やりたい人が居て、やりたいからやる」で続くので。
しかし必要課題については、「こういうことが世の中に必要」と誰かが思わなければ取り組まれません。しかし、生まれた時から寺社仏閣が好きだとか、歌が好きだとか、楽器が好きな人なんてのが稀であるのと同じように、生まれた時から「世の中のこういうところに貢献したい」なんて考えられる人なんてのも稀じゃないですか。
で、これまでは稀であっても人口が増える時代だったので何とかなってきたわけなんですけれども、もうこれからは人口が減る時代です。どうにもならなくなってきて、実際に地域が崩壊しただとかコミュニティが形成されていないだとかいう都市の課題がすでに噴出してきていますよね。これは不登校だとか問題行動だとか、今学校が抱えている問題とも大きく相関することが考えられます。
じゃあ、大人の責任として、まちの必要課題について接する機会をつくることは要るんじゃないかと思うんですよ。子どもに寺社仏閣や歌や楽器、つまり「文化」に触れさせることが大人の責任であるのと同じように。
ということで、企画したのが、今回の「コーヒーハウスごっこ(仮)」なわけです。「コーヒーハウス」にしたのは、喫茶店がまだ紳士の社交場だった時代に、身分や出自を問わず、コーヒー1杯を通じて社会や未来について語り合ったのが近代の社会教育のはじまりであったことから。そして「ごっこ」と付けたのは、自分がどこまでいっても青少年教育の出身であり、「ごっこ」を通して青少年の「学び」を創る畑の出身者だからです。チラシに書いているのでもうお分かりかと思いますが、舞台は、大阪府池田市です。
地元ではFacebookなどを通して告知をしていて、そっちには私の本名が勿論入っていますが、noteはどこからでも見られますので、いったん伏せさせていただきました。この辺の付き合い方はちょっと段々と考えていきたいと思いますが、差し当たって、「こんなこと考えてます」という告知だけ、このエントリではさせて頂きます。2月1日(土)の14時から。200円以上を貯金箱に入れてもらって(領収書は出ません。初の試みなので大赤字料金笑)、あとはコーヒーか紅茶を飲みながらダベって、地元池田市の未来について社会教育の見地から考える会です。
よって「社会教育って何?」って話も少しだけはさむ予定ですが、ちょっと仕事が忙しくてまだ全然ノープランです(笑)一応教育職なので、当日までには何とかなると思いますが、何卒よろしくお願いいたします。