Fedora Workstationに落ち着いた
最近、メインで使用するPCのOSをFedora Workstationにした。
今まで殆どの作業をWindowsをメインにしていたし、ネットを見るだけのサブ環境にはWindowsに似たLinux Mintを使用していて、不満は特になかったんだけど。
気まぐれで空いているミニPCに入れて、試してみたら思っていた以上に感触が良かったので、メインで使用しているミニPCをFedora Wrokstationに移行した。
Fedora Workstationは、GNOMEデスクトップ環境を採用したFedoraの公式ディストリビューション。
GNOMEを採用していて、GNOMEを使いたいだけならUbuntuを始め多数ある訳で、Fedoraである必要はないんだけども。
Fedora Wrokstationはここが良いという部分があり、そこが気に入って本採用となったので、Xに投稿していた話を元に、少し書いていく。
1.インストール直後が非常にシンプル
まず、これに尽きる。
LibreOfficeを含めて、事務用のデスクトップとしては必要最低限しか入っていない。
見た目も素のGNOME。
自身の用途で必要となるアプリは、一つ一つ自分で追加する必要がある。
2.公式のデスクトップアプリは最新か、最新に近い
FedoraのRPMリポジトリまたはFedora独自のFlatpakリポジトリにあるアプリは、その多くがリリース時点の最新か、最新にかなり近いものが収録されている。
OSSのアプリばかりなので数は決して多くないけれど、有名どころは揃っているので、実のところあまり不自由はしない。
3.サード製リポジトリを有効化するか聞いてくれる
最初の起動時、サードパーティー製リポジトリを有効化するか、選択できる。
この辺は、OpenSUSEと比べると親切。
有効化するとRPMFusionやFlatfubが追加されるので、利便性が増す。
4.カスタマイズはユーザー自身で
ほぼ素のGNOMEなので、GNOME拡張機能の管理アプリやTweakすら入っておらず、「設定」しか設定を変更する機能がない。
ディストリビューション独自の設定ツールも当然なく、カスタマイズするときはやや根気がいる。
取っ付き難いようでいて、余分な所を触らないようにという配慮でもある。
5.総評
そうしたところを気に入って使い始めたけど、デスクトップLinuxを触り始めた頃、Fedoraの前身であったRedHat Linuxを使っていた頃のような、情報を探して手探りで自分の環境を作る楽しみがありそれを思い出しつつ、現代的な利便性があってあの頃よりは断然やりやすく、触っていて非常に楽しい。
更に、RHELやその互換OSであるAlma Linuxなどの開発版という位置づけながら、デスクトップとして使う分には不安定さは全く感じない。
サード製RPMリポジトリを有効にしても、OpenSUSEのように重複するアプリやライブラリのバージョン違いでインストールの手間が増えることもなく、非常に大人しい。
半年ごとのバージョンアップも、今はGUIアプリ上から行えるらしいなど、Fedora Coreの頃と比べると基礎部分の完成度も随分高まってる。
Linuxについてズブの素人にはとっつきにくいが、他のディストリビューションに疲れたデスクトップユーザーには、Fedora Wrokstationは心地よい感触なのではないかと。