2024年8月よりスタートした、Base Online(オンラインサロン) の新企画「週刊プロから学ぶ」。
【週刊プロから学ぶとは・・・】
・様々なジャンルの音楽の「プロ」の方の講義をオンラインで生で聞ける
・全ての講義はアーカイブとして残り、いつでも復習可能
その「週刊プロから学ぶ」で実施された講義のダイジェストをまとめました。
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講義概要 Base Onlineサロンメンバーには事前に鈴木Daichi秀行氏への質問を募集しました。 そのアンケート結果を基に、楽曲制作、特に作詞や作曲、アレンジ に関するテクニックやセルフプロデュース 方法やコンペへの挑み方 などメンタル⾯について、長年ヒット作に携わるDaichiさんならではの金言 が多数飛び出す回となりました。
歌ものポップスにおける楽曲提供時においての考え方について <指名発注の場合> オーダー時に具体的なリファレンスが有るものと無いものがありますね。割と具体的にこういう感じの曲にしたいですというのがある場合もありますけど、ほとんどないですね。例えばシンガーソングライターだったらアコースティックギター持ってるとか、なんとなくのアーティストの世界観みたいなものがあれば、その⽅向性で作るし、世界観が割とない⼈の場合、色んなことやりたいみたいなのがある。 逆に提案してほしいみたいな感じも多いですね。 だから、アーティスト的にそんなに縛りを持っていない、いろんなことをやる⼈は、逆に(Daichiさんに)聞かせて欲しい、(合う楽曲を)プレゼンして欲しいみたいな。試されてる感じ なんですよ、いつも。「どんなの作ってくるんだ」って思われるんで、それにどう応えるか みたいな。 (リファレンス曲が)大体はないんで。最初の⼀発⽬、⼤外ししたとしても、もともと無いから、いいんですよ、。⼀発⽬で⼤外ししても、逆に思い切ったことをやった⽅が相⼿の印象もいいと思うので。 ただ⼀番⼤事なのって〇〇で 、、、 、、、で、その⼈の技量って分かる んで。そこで次仕事か来るかどうか決まります。
Daichiさん
<コンペの場合> 例えば、なんか冬の曲でクリスマスっぽい曲がいいですみたいな、発注があったりするじゃないですか。その時に、⼈気があるアーティストとかだと、クリスマスっぽい曲が何千曲って集まるわけですよね。同じような曲が何千曲もあると聞いている⽅は、もう訳がわかんなくなってしまう。 結構これは作家でやってる⼈多いけど、2、3曲同時に出す んですよ。1曲は〇〇になってるもので、もう1曲は〇〇みたいなものを同時に出すと、意外と〇〇なものが、何千曲という同じようなコンセプトの曲が並んでる中でパッと浮かんでくる時がある 。
Daichiさん この後はアレンジで発注を受けた際にも応用できる、クライアントとのやりとりをスムーズに行うための秘策 について語っていただきました。気になる続きはサロン入会してアーカイブ動画をご確認ください!
<デモの考え方> デモのクオリティはもう今のレベルはすごいですよ。デモと⾔えるのかっていうのをみんな出してるんで。もうそのまんま次レコーディング⾏けちゃうくらいのレベルで作ったほうがいいんで。このクオリティがどのくらいっていうのはできる限り。時間が許す限り。 あと〇〇 は重要。〇〇 とか多いけど、でも結局やっぱり決まりやすい〇〇の人 とかいるんですね。
Daichiさん この後は気になる生々しい印税のリアル や、作家として印税に頼らない中での生き残り方 についてDaichiさんの考え方が続々と語られました。
<作家としての売り出し方> みんなと同じようなことをやっていると、やっぱりみんなと同じになっちゃうんですよね。これって個⼈商店と⼀緒で、コンビニに並んでいるものでもいいですけど、その時にパッと⽬を引く何かみたいな、他の⼈と違うものみたいなもの をどう⾒せるか。 これは⼀番いいのは作品なんですけど、そもそも作品すら聞いてもらえないってあるじゃないですか。 だからその時になんか興味を持ってもらえる何かみたいな。何でもいいんだけど⼈と違うものを何かやってるっていうのは結構⼤事 じゃないかなっていう。 例えばアニソンやりたいからアニソンみたいな曲を作り続けてても、それこそアニソンいっぱいやってる有名作家と⽐べられる 。 その時にじゃあ何で勝負するかみたいなところで⾔うと、、、
Daichiさん この後は仕事の実績がない中で、どのように自分を売り出して、他の実績ある作家と勝負してきたか について、Daichiさんの実体験に基づいて語っていただきました。
様々なジャンルのアレンジを身につけるためにやっていることについて 僕もよくあるけど、今流⾏ってるけど、⾃分が全然好きじゃないものが当然あるじゃないですか。で、それが何で響いてるのか、どういうころが良くて、どこが良いとされてるのか っていうことを感じ取ってできれば、その部分を作品に⼊れられるようにする。 好きとか嫌いじゃなくて、たくさん聴く ってことですね。 例えばラテン系の曲もポップスだと、意外とありますね。(こういうジャンルの曲を)めっちゃ好きな⼈ってそんなにいないと思うんですよね。ただ、仕事上そういうジャンルは割とよくある。そういう意味ではラテン系のダンスミュージックとか、⽇常では聴かないけど、勉強という意味で、いろんな幅広いジャンルのものを聴いて、何を以ってそうなっているのかっていうのぐらいは、理解しておいたほうが良い。 ビートのリズムの刻み⽅とか、こういうビートで、こういうギターのリフがあって、なんでこのジャンル成⽴しているのか (考える)そういう聴き⽅を。⽇常的にやっておくことが大事ですね。
Daichiさん 質問回答コーナー リアルタイムで出た質問をDaichiさんに回答していただきました。一部抜粋してまとめました。
Q:Daichiさんが仮に実績も人脈も全て無くなったとして、どのように活動して、どのように仕事に結びつけますか?
やっぱり友達の音を作りますね。結局たまたま仕事になっちゃってるだけで、基本的には僕の中で楽しいことって、誰かと⼀緒に作って、作ったものが喜んでくれるっていうのが、一番ですね。 今をときめく作家になりたいならばその、モンスターだらけの世界で、その人たちを超える何か で勝負をしなければならないですね。 結局やっぱり最終的には作品⼒ なんで、やっぱり作品⼒を⾼めて、⾯⽩がられれば仕事は増えていくと思います。
Daichiさん 最後の質問の回答にプロとして第一線でヒットソングに携わり続けるDaichiさんの仕事人としての生存戦略 が垣間見えました。
Base Online(オンラインサロン) の企画
「週刊プロから学ぶ」。
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