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2024/8/10:iZotope Ozoneを使ったマスタリングの極意
2024年8月よりスタートした、Base Online(オンラインサロン)の新企画「週刊プロから学ぶ」。
【週刊プロから学ぶとは・・・】
・様々なジャンルの音楽の「プロ」の方の講義をオンラインで生で聞ける
・全ての講義はアーカイブとして残り、いつでも復習可能
その「週刊プロから学ぶ」で実施された講義のダイジェストをまとめました。
👇オンラインサロンへのご入会👇
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講義内容
6スタYouTubeチャンネルの人気企画「突撃!あの人の音楽スタジオ」OP/EDテーマの
日々数々の楽曲に携わっていらっしゃるSAWさんにStudio OneをDAWに用いてiZotope Ozone/RXを使ったマスタリングの解説を行っていただきました。
マスタリングというのは品質管理の工程の最終確認者
マスタリングというのは品質管理の工程の最終確認者。例えばお皿の検品のようなものです。
この製品には問題ありませんよと、印刷をした紙が入ってたりとかするんですけど、そういう意味でして、「この作品はマスタリング済みで全く問題ありませんよ」というような太鼓判を押すような役割です。
マスタリングはRXに始まりRXに終わる
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同じラウドネス値に揃えて聴き比べるだけで、それぞれの曲の違いであったり、マスタリングで整えるべき音楽的テーマというのも概ね出てくる。
また、この曲をお手本にしたいなという リファレンスになる曲があれば、そのリファレンスをこの中に取り込んで ラウドネス値を揃えることによって、正確に比較をしていくことができるという風に思います。
さて、今ここで-16LUFSに揃えましたので、これよりマスタリングをスタートし、いろいろなプロセスをしていくんですが、最初から最後までこれより大きな音量にすることはありません。一切音量を変えません。うちのスタジオののモニタースピーカーにしろ、ヘッドホンにしろ、僕は24時間全てボリュームは固定です。なぜかというと、、、
データフォーマットの確認とフォーマットの変換をRXで行う
先ほど、RXに読み込んだ理由は、他にもあります。パッと波形を見た時に、一生懸命に操作されたんだろうなと、ダイナミクスを十分に残してくれるというのが分かるのですが、それと同時に、フォーマットの確認等ができるわけですね。例えば、今回お預かりしたファイルはのエンドロールは、48kHz/32bit Floatのデータでした。一緒に送っていただいた別曲のファイルは、96kHz/32bitです。フォーマットが違うわけです。これらをDAWに読み込んで、リサンプリングなり、ビットレート変換などを行うわけですが、
これもDAWのコンバーターの性能が支障によって重要な問題になるというケースがあります。
○○○モジュールを用いた衝撃のフェーズ処理
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割とアンバランスのところで突発的なピークが出てきていたり、バンドインしたところなどで、オーディオの波形の上下が不均一に振れているというのがわかります。これをミックスしているときにここを詰め込んでいくというか、追求していくのは難しいので、ミックスがうまくいくというよりは、後々これを確認したときに、フェーズの均一性があまり取れていなかったというような感じです。
この2mixにおけるフェーズの不均一性を指摘したSAW氏、いったいどうやってその問題を解決したのか?その驚くべき手法とは、、、
気になる続きはサロン入会してアーカイブ動画をご確認ください!
RX処理のビフォーアフター聴き比べてみると、、、
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オリジナル状態のエンドロール、そしてRX処理した後のエンドロール、ご覧いただいたらわかるように、もう波形の視点でずいぶん落ち着いた形になっています。
今、びっくりしました。僕は実際にMac Bookのスピーカーで聞いているだけなんですけど、もともとのやつ、けっこうトゲトゲしい、荒々しい感じがしたのが、しっかりどっしりして、落ち着いて聞きやすくなった感じがすごいしました。おっしゃるとおり、ベースの出方が変わってくるので、落ち着いた、どっしりしたという表現が適切なのかなと思います。
Tonal Balance Controlについて
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iZotopeのOZONEはAIを使ったプラグインというふうに検証されていますが、それは完全な間違いです。
iZotopeのOZONE。プログラム自体は200MBから300MBぐらいしかない、すごく軽量なアプリケーションなので、それだけの中にAIを使ったシステムというのは一切入っていませんし、そんな入れる容量もありません。じゃあ、iZotopeのAIとは何なのかというと、このTonal Balance Controlを完成させるために、AIを使っているというのが正しいわけであります。
ここからはTonal Balance Control内のターゲットジャンルで選択可能な「Modern」や「Rock」のモードの決め方や、解釈の方法について、詳しく解説が続いていきました。
マスタリングにおけるフェードのお作法
ここでようやくマスタリングのプロジェクトが始まっていきますが、曲のトリミング、サイズの変更というのを最初にしておくことを、僕は皆さんに強くお勧めします。
今ご覧いただいた、このStellaという曲の頭の無音部分は、7秒ぐらいありますよね。それに対して、このエンドロールは、もうちょっとあるんですけど、5秒半くらいくらいです。もちろん、これをこのままリリースしたら、CDを再生、サブスクリプションを再生として、無音部分が4、5秒になってしまうと。じゃあ、これは短くしなきゃいけないなと。なんとなく、こうやってみなさんがカットしていっているかもしれませんが、ここに一応のお作法があります。
僕たちマスタリングエンジニアの世界では、冒頭のブランクは〇〇秒でやる。特別の指示がない限りは、一旦〇〇秒でスタートするんです。これは、ブランクが短すぎると、頭が切れてしまうという場合もあるし、逆に長すぎると、「ん?おや?」という一瞬の間になってしまう。
エンドロールマスタリングの実演
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ここからは気になる実演となるのですが、この先はサロン入会してアーカイブ動画をご確認ください!
ポイントをまとめると
・Ozone EQ インパルスレスポンスフィルターの種類による違いとは?
・Gain Matchを行わないと、、、!?
SAWさんから皆さんへのちょっとしたお土産
僕はミックスもしますし、仮のマスタリング、いわゆる曲ができて音量を上げて、ヘッドホンで聴いてほしいなとか、チェックで聴いてほしいなということはよくあるんですが、仮のマスタリングがブレブレだとやっぱり問題になってくるんですね。
そもそもマスタリングでどこまで音が変化するのかという、一応見越した状態でミックスをしておかないと、ミックスの品質がまたブレブレになってしまうということがある。
ということで、僕は自分のレッスンの中の生徒や作曲家さん、それからいつも提携してやっている会社さんに対して、一旦このパターンでマスタリングして送ってくれないかという、鉄板のパターンを一つ作っています。それを最後皆さんにお教えして本日は終わりにします。
あっという間に簡単にブラッシュアップができてしまう、そのSAWさん直伝鉄板マスタリングパターンは
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毎週その道のプロフェッショナルがここでしか話せないすぐ実践できるテクニックを生配信!そしてサロン会員の方はいつでもアーカイブを視聴可能で、生配信に参加できなくても問題ありません。その場ではわからなかった箇所もじっくり反復復習することで、自分のペースで理解を深めることができます!
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