“メイクが苦手”の裏に何がある?
こんにちは。
前回はメイクが苦手だと感じてしまう理由を、いくつか上げました。
今回はそれを更に掘り下げ、“苦手”という言葉に隠された原因を考えてみたいと思います。
以下は全て「たかがメイク」と言えない、センシティブな原因もあるかもしれない、という仮説です。
決して、メイクができない、メイクをしないことを否定するものではありません。
「メイクすれば良いのに」などのアドバイスの前に、下記のような可能性について、少し考えてみていただければと思います。
理由①やり方がわからない
仮説①引っ込み思案・自己評価の低さ
前回書いたように、今は情報が溢れているので、雑誌やネットで調べるほど、自分に合うメイクがわからなくなりがちです。
でも、メイクレッスンを受けられる場所も探せば意外と見つかるし、化粧品売場のカウンターでは“タッチアップ”といって、美容部員さんが実際に商品でメイクをしてくれるサービスがあるので、自分に合った使い方を相談して商品を買えば、少しずつやり方がわかってきます。
ですが、内向的な性格や“そんな華やかな場に自分は似合わない”といった思い込みから、レッスンにもコスメカウンターにも行けない方もおられます。
仮説②プライドの高さ
もしかしたら、教えてもらった経験はあるけれど、アドバイスを素直に受け入れられない、という方もいらっしゃるかもしれません。
年齢が高めの方にもありそうですし、他者から高い評価を受けてきた、仮説①の方とは真逆の性質の方にもあり得ます。
理由②時間やお金がない
仮説①メイクより優先したいものがある
優先したいものがもし、趣味や将来のための勉強など、ご本人が楽しそうでキラキラしていたら、“メイクしろ”なんて余計なお世話だと思います。
仕事のときだけ、眉描いて、色付きリップでも塗ってれば充分です。
問題は次の、仮説②です。
仮説②本当に余裕がない
仕事がハード過ぎて一分一秒でも寝ていたいとか、毎日の食費もギリギリで化粧品にまで回らないとか、切実な問題を隠している方もいるかもしれません。
仮にあなたが転職エージェントなら、一刻も早く新しい職場を紹介するか、ともかく現職を退職するようアドバイスすべきでしょう。
そういうご本人が隠している問題を、メイクをきっかけに見つけられる可能性もあります。
理由③体質的な問題
仮説①ネガティブな記憶を引きずっている
アトピー、アレルギーなど、体質的にメイクができない方は、皮膚科でヒルドイドなどの保湿薬を処方してもらうしかない場合もあります。
でも、もしかしたら、過去に化粧品でかぶれたり荒れたりしたから、という理由なら、過去に縛られやすい性格だったり、情報をアップデートして肌に合うものを探す、といった柔軟性に欠けているのかもしれません。
仮説②体調管理ができず肌が弱っている
体質は仕方ない部分もありますが、体調が安定していれば、肌荒れなどの症状は治まることもあります。
もしかしたら、疲れていたり、日頃ストレスフルな環境にいて心身が弱っているから、少しの刺激で肌トラブルになるのかもしれません。
理由④女性性の否定
仮説①男性に対する恐怖感・嫌悪感など
例えば父親がモラハラ、母親はそれに耐えつつ「女は損」と愚痴を言っているような環境、母親から女性としてライバル視される、など、いわゆる“毒親”の元で育った方の中には、女性らしく着飾ったり振る舞うことに抵抗を感じてしまう方もおられます。
仮説②負けず嫌い
上記のような環境で育っても、負けず嫌いな方だと、男性に負けないように強いふりをする、という方もいらっしゃり、ファッションも男性的だったりします。
逆に、メイクも服装もパンプスまでビシッと決めて、強い女性に見せている方もいるので、見た目で判断するのは難しいかと思われます。
まとめ
特に理由④については、育ってきた環境の影響が強く、根深いものがほとんどです。
解放されれば楽にはなりますが、他人が口出しするのは憚られることも多いでしょう。
理由①~③についても、いくつもの要因が入り混じっていることもありますが、それを解消することで就活や婚活が上手くいくこともあります。
ですが、個々の関係性などに応じて、一緒に解決できることも、見守るしかないこともあります。
ここに解決策を提示することも難しいのですが、もしかしたらメイクが助けになるケースもあるかもしれません。
次回以降、メイクがどんな風に役立つかをお伝えできればと思います。