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最悪だ。俺は思った。 この状態を最悪と言わずしてなんというのだろう。 相手の動きの…
ヘテロ社の首根っこはアラカワ トウジという議員だった。 「厚労省の元官僚、58歳。古い世代…
俺たちはまず、自説があっているかの裏どりから行なっていった。 そしてヘテロ社につながる政…
「なるほど、それこそ、俺たちに罪を着せるってわけね。まてまて。俺たちが裁判とかでSTR配列…
「馬鹿なんじゃないの、マコト。どっかの政治家の、個人を同定するSTR配列を手に入れる?そん…
「カル……」 「何?」 「前から思ってたんだが、それはやめた方がいいんじゃないか?」 俺…
「ねえ、マコト」 「なんだ?」 「あのさ、蹴ってもいいか?」 「どういう意味だ?」 「お前の尻を蹴り上げてもいいかってきいているんだけど」 「なんかの比喩か?」 「暗喩でも直喩でもない。まっすぐそのままとらえてくれればいいよ」 「俺の尻を蹴っていいか訊いているのなら、だめに決まっているだろう。常識でモノを考えろ」 俺がこういうと、カルは叫んだ。 「誰かさんが常識知らずなことをするからこんなことになってるんですけど!!」