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結婚に向かない男三連コンボの末、ついに最高の旦那に出会った話②

注・昨日の記事と今回の記事は2月21日より有料とさせていただきます。身バレするかなという過度な不安からです。すみません…



昨日の記事で私が旦那と出会うまでを書いた。


こうやって振り返ってみると本当にどうしようもない恋愛遍歴である。
三人の男により得られたのは昨日書いた教訓と「自分は人と付き合うことにも結婚にも向いていない。」という自己否定感だった。

そんなある日、高校時代の友人から一通のメールが届いた。
「俺の知り合いで恋人が欲しいって人がいるんだけど、ゆいとの友だちや同僚でいい人いないかな?」
そんな文章とともに写真が添えられたメール。このメールに対し、
「そんな人がいるなら、私に紹介してよ。」
と返信したところ
「この人ではちょっと年が離れてるから、別の人を紹介しようか?この人なんだけど…」
と返ってきた。その時に紹介されたのが、第四の男ダンナである。



ダンナの第一印象は「好みじゃないなぁ。」だった。
私の好みは塩顔だ。芸能人で言うと坂口健太郎君(大好き💕)
ダンナは顔が濃かった。

いわゆるソース顔。
ソース顔の中でも焼きそばでいうとペヤングよりではなく、UFOや一平ちゃんよりの濃さだ。
私の興味ゲージは半分になってしまった。

この人と会う?
えー…?

メールを読み返してみる。
「俺が知ってる中で断トツで性格がいいよ。ゆいととも合うと思う。」

性格がいい。

そうだ。私は過去難あり男にばかり現を抜かしていたから、今こんなことになっているんだ。そろそろ、容姿じゃなく性格に目を向けるべきなのではないのか?
一人で生きようとは思っていたが、彼氏ができたら万々歳だし、男友達ができるというのもまた一興。結婚はともかく、知り合いを増やしておくに越したことは無い。

そう思い立ち、会う約束を取り付けてもらった。



顔合わせの日、待ち合わせの場所に来たダンナはやっぱり顔が濃かった。
半分まで下がった興味ゲージがさらに半分下がる。

やっぱり好みじゃない。

でも、一緒に食事をして、話をする中で、人当たりの良さと食べ方の美しさには好感をもった。
人生の中で一番大切な時間は食事!な私にとって、その時間を楽しく過ごせるかはかなり重要な判断基準だ。(過去の男たちもそこはクリアしていた)
会食はつつがなく終わり、メアドを交換してその日は終わった。



翌日ダンナからメールが来た。デートのお誘いだ。
正直そこまで気乗りしなかったが、暇だしと思いデートに行くことに。
ダンナの仕事は勤務が不定期だったため、急遽ではあるが、その日の夜会うことになった。

ダンナは車で迎えに来てくれた。
ウツドライブ以来のドライブである。
ダンナが夜景のきれいな道を選んでくれたため、とても楽しかった。
食事も景色がいい場所で、とても美味しかった。話も弾み、楽しい時間を過ごせた。この人と友達になりたいな。そう思うくらいには興味ゲージは回復していた。


帰りがけに「昨日の今日だけど、付き合わない?」と言われた。

え?
本当に昨日の今日だよ。

まだお互いの事全然わからないし。と渋っていたら「知ってから付き合っても、知る前に付き合っても結果は同じじゃない?」と言われた。そうか?そういうものか?

三人の男たちで、自分の判断力にも男を選ぶ力にも自信を無くしてしまっていた私は、ダンナに説得されうなづいてしまった。

このことを職場の仲良くしていた先輩に報告したところ
「会ってすぐに付き合い始めたの?大丈夫?ストーカーになるんじゃない?気をつけな。」と言われた。
興味ゲージがダダ下がりし、ストーカー注意報がガンガンに鳴り響いた。
これからしばらくこの先輩にはストーカー扱いされていた旦那である。



それから色々あった。
付き合い始めてすぐのクリスマス。わざわざ休みを取ってくれ、デートの約束をしていたのに、急性胃腸炎になり、デートに行けなくなった。家でうなっていたら、一人暮らししていたマンションの宅配ボックスにクリスマスプレゼントとおかゆやゼリーを届けてくれた。

その後のお正月、年越しを一緒にしないかと言われたが「実家でカニを食べるので行けない」と断ってしまった。ろくでもない彼女である。

大好きなシャチを見に鴨川シーワールドに連れて行ってもらったこともあった。
ダンナは女性に金を出させるという考えがない人で、どこへ行っても何をしてもすべて払ってくれていた。
こんな扱いは今まで受けたことがない。

出してもらってばかりでは気が引けると思い、「自販機でジュースを買おう。何がいい?」とリクエストを聞いたクセに財布に一万円しか入っておらず、けっきょくダンナが出してくれた。

ダンナはいつも笑ってくれた。
私のすること、いう事、どんな些細な事でも楽しんでくれた。私が落ち込んでいるときは寄り添って話を聞いてくれた。
オチがどうとか言わないで、ちゃんと向き合ってくれることがとても嬉しかった。

付き合って3か月もたつ頃には、ストーカー注意報も鳴らなくなり、興味ゲージも回復。そして少しずつ、この人の事が好きだなと感じるようになっていた。



付き合って半年。
私の誕生日がきた。
始めていった場所にちょっといいホテルがあり、そこを予約してくれたダンナ。
レストランも予約してくれておいしいごはんを食べた後、ホテルの部屋に戻るとルームサービスでケーキが届けられた。

「こんなんお姫様じゃん」
と笑う私に、ダンナは指輪を差し出し「ずっと一緒にいたいから、俺と結婚してください。」と言ってきた。

まさかのプロポーズだ。


付き合ってはいたが、私の人生から結婚という二文字を消去していたため、頭がフリーズしてしまった。
この時の私の脳内は『え?プロポーズ?マンモスうれぴー!』ではなく、『まじか…どうしよう。』だった。

実家の両親、とりわけ父がそのころ体を壊していて、いずれは私が面倒を見なければならないと思っていた。
私と結婚するということは、両親という荷物をこの人にも背負ってもらうということだ。
私の好みではないだけで、ダンナはどちらかというといい男の部類にはいる。(実際学生時代はかなりモテたようだ。イラつく旦那の自慢話だが(笑))私じゃなくてももっといい人がいるだろう。

そんなことを考えてたぶん3分間くらい固まっていた。
ダンナからしてみたらすぐに受け取ってくれるはずの指輪をみてフリーズされたのはかなり不安だったことと思う。本当に申し訳ない。
「うちは実家が貧乏で、父も体を壊しているからいずれ私が面倒を…」と頭で考えたことをつらつらと話始めた私にたいし

「そんなの関係ない。俺はゆいとが好きで結婚したいと思ってる。好きな人が大切にしているものはもれなく俺も大切にしたい。俺と結婚してください。」

と、もう一度プロポーズしてくれた。
この人となら結婚してもいいかもしれない。
初めてそう思った。

私が大切にしたいものを大切にしてくれると言ってくれたダンナを私も大切にしたい。
ようやくうなずくことが出来た私の指にダンナは笑顔で指輪をはめてくれたが、その指輪は小さく、私の太い指にはなかなか入らなかった。



こうして結婚が決まったが「こんな私と結婚しようなんてどうかしてる。私は結婚詐欺にあっているのでは?」と考え始めた私。
めでたくストーカーから結婚詐欺師に格上げ(あげ…なの?)されたダンナと式場を探し、両家の挨拶をすませ、家を買った。
結婚届は間違いだらけで、訂正印を何か所も押させられたが、なんとか受理してもらえた。結婚詐欺は無かった。

うまくいかないと思っていた結婚生活は思っていたより順調で、私はUFOや一平ちゃんよりのソース顔を今ではとても愛おしく思っているし、もうダンナ失くしては生きていけないと思うほど、ダンナの事を大好きになった。

ダンナと付き合っていた時、私は自分を飾るということを一切しなかった。カニが食べたければデートの誘いも断るし、貯金は無いくせにちまちまポイントを集めていることを、自慢して聞かせたりした。
ダンナはそんな自由奔放な私にとても好感をもったと後で教えてくれた。ウソがないその自然体な姿に惹かれた、と。


ダンナと付き合って分かったことは二つ。
「自分のありのままを好きになってもらえることはとても幸せだ。」ということ。
それから「結婚はタイミング」ということだ。
ダンナよ、私を選んでくれて本当にありがとう。そしてこれからも末永くよろしくね!

※こちらに書いてあることはすべて旦那も知っています。ストーカー扱いされたことも、結婚詐欺を疑われたことも、私の好みではなかったことも全部「ひどいよなー。」といって笑ってくれています。そんな旦那が私は大好きです!


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ゆいと
こんな私にチップなんてくれるあなたにはきっと良いことがおこります♥️ありがとうございました!