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【Z/X】ミカエルの歴史 〜異世界との邂逅から勇気〈クライシスアーク〉まで〜
はじめまして。りふと申します。キャンペーンに乗じて、私がゼクスで1番好きなキャラクターである【ミカエル】について登場から現在まで、なるべく言語化していきたいと思います。
「到達の熾天使ミカエル」
ゼクスの記念すべき第一弾のパックである【異世界との邂逅】にて「到達の熾天使ミカエル」がZXRで収録されました。
テキストの通り条件を満たすと7コストパワー13000というスタッツになりますが、イベントを10枚トラッシュに置くというのが難しすぎてまるで使われませんでした。次の第2弾で「魅惑の七支刀 月下香」というより簡単に高パワーの打点になるカードが出てしまったのもつらいところです。
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(イラスト全体の色彩感がいいですよね)
余談ですが、私が最初に買ったゼクスのパックから当たったのはこのカードでした。にもし先生のイラストとゼクスレアのレリーフがとてもきれいです。
「四大天使ミカエルS.K.」
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(顔がいい)
第五弾【覇王の凱歌】に収録されたのは「四大天使ミカエルS.K.」。
後のあらゆるミカエルデッキの核となるカードです。
「到達の熾天使ミカエル」と同様にトラッシュにイベントが10枚以上必要という条件をもつゼクスレアです。条件を達成すればトラッシュにあるイベントを1枚除外し、その除外したイベントをいつでもコストを支払わずに使うことができるという常在効果を持っています。使えるイベントに色の指定などもなく、条件さえ達成できればその時々の場面に応じたイベントを使い分けることができる汎用性を持っています。しかし、まだまだゼクス黎明期である第5弾までのカードでは踏み倒して強いイベントが「滅獄波ドゥームブラスト」くらいしかなく、第8弾で「イリュージョンノイズ」が登場するのを待つことになります。
「イリュージョンノイズ」
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第8弾【神祖の胎動】で収録されたこのイベントは5コストでリソースからゼクスを踏み倒し、ターン終了時に踏み倒したゼクスをリソースに戻すことができます。「イリュージョンノイズ」でリソースに置いたミカエルを踏み倒し、踏み倒したミカエルからさらに「イリュージョンノイズ」と連鎖させることで、リソースに置いたミカエルをすべて登場させつつ、スクエアの制圧が可能になりました。第8弾には他にも「ハピネスブルーム」や「禊月の同田貫 雛菊」のように相性のいいカードも登場し、白緑ミカエルというデッキが成立しました。
「ディバインブリーズ」「レゾリューションブラスト」
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ミカエルデッキでは相手ターンにも気軽に使える低コストのイベントが重宝されます。「ディバインブリーズ」はIGアイコンを持った「パニッシュメントクロス」でX字上のスクエアのゼクスのパワーを-4000できます。「レゾリューションブラスト」はデッキトップ7枚からイベントを好きな数トラッシュに置き、2枚以上置けば相手のゼクスをデッキボトムに除去できます。
どちらもミカエルデッキの潤滑剤としてこれ以上のものはないほど相性がよく、白緑ミカエルで活躍します。
「天啓の熾天使ミカエル」
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持ってる剣の刻印(レリーフ)がエモい。
第19弾で登場したのが3種類目のミカエルがこの「天啓の熾天使ミカエル」です。プレイさえしていればトラッシュにイベント6枚という今までのミカエルに比べて楽な条件で効果が使えます。その効果も強力でトラッシュかチャージからミカエルをリブートで踏み倒しつつ、1ドローしてさらに手札からイベントを踏み倒します。「四大天使ミカエルS.K.」と違って「イリュージョンノイズ」からの踏み倒しの連鎖はできませんが、「四大天使ミカエルS.K.」のサポート役としてあらゆる働きができます。「イリュージョンノイズ」の連鎖はできませんが、このカードを起点にすることで今まで不可能だった10500の火力で先にPSを殴ったり、イベントの枚数が10枚未満しかなくても「レゾリューションブラスト」を踏み倒したあとに「四大天使ミカエルS.K.」を使うなど器用な動きが可能です。
ミカエルループ
ゼクスレアは難易度の高い条件を代償に強力な効果を持つカードです。しかし、収録カードの増加とともに条件に対して効果が強力になりすぎてしまったり、あまりにも相性のいいカードが登場してしまったために開発側の(たぶん)意図してない挙動をしてしまうこともあります。
たとえば「精神の魔人アニムス」はコスト7以上のゼクスをトラッシュに13枚以上必要とする代わりにトラッシュからコスト7以下のゼクスを3体も踏み倒す豪快な効果を持っています。条件は厳しいですが「精神の魔人アニムス」で「七大罪 憤怒の魔人イラ(エラッタ前)」を2体と任意のゼクスを踏み倒し、スクエアに「宵の魔人クレプス(リビルド前)」がいる状態を作ると詳細は省きますが、任意のゼクスの効果を無限に使うことができる無限ループが発生します。
任意のゼクスを「ザクザクするチャーム」「暁十天クテールマシャカ」にすると相手のデッキを4回ライブラリアウトさせて勝ちますし、「鍛錬の蹴撃 花梨」にすると自身のリソースをすべてリブートできるので普通に殴ってもヴォイドブリンガーや各種IGアイコン持ちカードのケアも可能です。無限に攻撃できるので、ライフリカバリーも効きません
前述の通り、「七大罪 憤怒の魔人イラ」はエラッタ、「宵の魔人クレプス」はリビルドによってテキストが変わってしまったのでこれらの挙動はできなくなりました。
ミカエルに話を戻しましょう。第21弾【叛逆の狼煙】で「創作料理人ノースポール」が登場します。
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ディンギルLv1で自身をスリープさせることを条件とした起動能力をもち、他のスクエアにある自分のゼクスをリソースに置き、その後、そのカード以下のコストのゼクスをリソースからスリープで踏み倒せます。
このカードで「四大天使ミカエルS.K.」を踏み倒し、「四大天使ミカエルS.K.」で「タイラントパレード」を使って「創作料理人ノースポール」をリブートさせると起動能力が再度使えるようになるため「四大天使ミカエルS.K.」をスリープで踏み倒し続けるループが発生します。
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これだけでは無意味ですが、「終末天使サンダルフォン」とあわせてライブラリアウトさせることができます。
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このループを成立させるには以下の3つの条件を満たす必要があります。
①トラッシュにイベント10枚
②ディンギルLv1
③IGアイコン持ちをリソースに7枚
④スクエアにリブートのノースポールとミカエルとサンダルフォン
条件は難しいですが実現不可能というレベルではなく、白緑という既存の基盤から構築可能で、
①はもともと「レゾリューションブラスト」等で可能
②はイル・ラク・サアルなどの1コストイベントを一回使うだけでいい
③④はIGの枠にイベントを多めに採用しがちではあるが緑のカードはリソースを増やすことに長けており、直近で登場したウェイカーもサンダルフォンと相性がいい。
以上のことから既存のイリュージョンノイズ型とは別のデッキタイプとしてミカエルループが成立しました。
しかし、「創作料理人ノースポール」は2020年2月27日にエラッタされ、このループはおよそ2年半で出来なくなりました。
「告げられし福音ミカエル」
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ミカエルデッキはイベントに対する依存度が高いため、ゼクスエクストラを使用する場合はウェイカーがメインになりがちです。特に3ターン目以降にウェイカーの太い動きがあることで。イベントが多く事故を起こしやすいミカエルデッキの再現性を上げることができます。
「告げられし福音ミカエル」はトラッシュのイベントを2枚デッキに戻してデッキから2枚をトラッシュにおくことによって登場させることができ、登場時に除去とデッキトップ5枚からイベントを1枚回収することができます。
イベントをデッキに戻してしまいますが、「レゾリューションブラスト」の再利用ができ、相手の高コストゼクスを除去できる点はやはり強力です。
しかし、このカードが特に活躍したのはミカエルデッキではなく、後に登場するIGOBを多用するデッキでした。
【ゼクメモ!】
ノースポールのエラッタでループができなくなってから半年が経過した2020年9月、新規ミカエル関連カードが7種類も収録されたバケモノパック【ゼクメモ!】が発売されました。
トラッシュのイベントの数だけコストが減るので実質1コスト10500で何故かバーン持ちの「大天使の休息ミカエル」
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1コストでサーチできる起動能力を持ちながら、普通にプレイすればミカエルにリブート能力を付与するイベントの「セイクリッドブリーズ」
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リビルドで更に強力になった「ディバインブリーズ」と「レゾリューションブラスト」
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このPR版がついてくるバスタオルはバカデカいです。家に4つあって困ってます。
でもこのにもし先生のイラストはとてもきれいです。
そして今弾の目玉であるメモリアルピースを貯めることで使えるミカエル専用のイデアライズも収録されてます。
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なんとこのカード、表向きの同名がデュナミスにあれば自身のターン中1回だけミカエルをコストを払わずにプレイすることができる起動能力を持っています。このカードであれば「天啓の熾天使ミカエル」のプレイされて登場したときの効果が使えます。
また、表向きの同名がデュナミスになくても毎ターン1コストのイベントをコスト支払わずにプレイできるので、さらにメモリアルピースを貯めて2体目のイデアライズも容易にできます。
これらの新規カードはいずれもカードパワーが高く、今までののイリュージョンノイズでの多面展開よりも強力であり、白のイベントという括りで条件が付随するために白に寄せた構築のミカエルデッキの構築が可能になりました。というかそういうデザインになってました。
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メイジはどうしても相性がいい白のライフリカバリーが見つからなかったので採用
「はずかし祈獣体験 ミカエル」
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幻想<シルバーバレット>予約キャンペーンで登場しました。
「レゾリューションブラスト」や「ディバインブリーズ」のリビルドによってこうしたミカエルの名称をもつカードというのは貴重です。
イベントのサーチとメモリアルピースの追加も同時にこなせるのでミカエルというだけで他のIGアイコン持ちカードとは仕事の量が違い過ぎます。
「双極天使ミカエル」
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やっとここまできました。第40弾【勇気<クライシスアーク>】で登場したのがこの「双極天使ミカエル」です。
登場時にチャージのカードを敵味方問わず4枚まで手札に戻し、ゼクステンド・ドライブ!で自身のリソースに白があり自身のライフが一つしか残ってないときに手札から0コストで登場させることができ、更に相手のノーマルスクエアのゼクスをデッキボトムに送ります。
ゼクステンド・ドライブ!はゲーム中1度だけしか使えない能力です。1度だけとはいえ相手ターンでも0コストで11000が除去とチャージから後続をそろえながら飛んでくるのは強烈です。また、相手のチャージも手札に戻せるので、ある程度は相手のイグニッションや起動能力の妨害が期待できます。
イベントに関係した能力ではないので、ミカエルデッキでは1枚か2枚ほど採用して、好きなタイミングで「レゾリューションブラスト」からの回収や「平穏のイデア ミカエル」「天啓の熾天使ミカエル」からの踏み倒し先としての運用がメインになりそうです。このカードのおかげで今までのミカエルデッキでは難しかった11000の打点を相手のプレイヤースクエアに一発で叩き込むこともできるようになりました。
また、このカードはこれまでに登場したミカエルのように、イベントの枚数を過剰に参照するわけではないので、白を採用するあらゆるデッキにカウンター要因として採用が検討できます。このカードのゼクステンド・ドライブ!がゲームに絡むだけでリーサルを組むのが非常に面倒になるため、相手にプレイングをブレさせることができるカードでもあるといえます。
おわりに
ミカエルの諸々の説明でした。
本文は、あれから10年か~とか考えながら書いてたので色々と感慨深いです。当時から使っている四大天使ミカエルS.K.のプレイマットなんかはたまに洗濯をしながらもいまだに現役です。
カードの種類は結構端折りました。「風の天使とフォスフラム」とかIGOBのミカエルとか書いてもよかったんですが、無限に記事が伸びそうなのでやめておきました。暇になったら追記しようかなとか思ってます。直近だと一番新しいゼクストのプロモもありますね。
というわけで今回はミカエルの説明でした。次回があればアニムスのこととか書いてみたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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