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かかとの角質は削ってはいけない!?見極めるポイント

いつでも全身つるつるでいたいものですが、冬になると増える相談のひとつにかかとのカチカチ&カサカサ悩みがあります。

角質はあまり削らない方が良いなんて最近良く聞きますが、それはなぜでしょうか。そして削ったほうが良い場合とはどのようなときでしょうか。

今回は足裏のかかとの乾燥に絞ってお伝えしていきます。

私自身ケアを続けないとすぐカサカサになるタイプなので、適切なお手入れを続けています。

まずは足裏の皮膚はどうなっているのか見ていきましょう。


足裏の事情


●足裏の角層は他の角層の約10倍の厚み

保湿クリームの量も10倍必要です。


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通常の角層は約0.02mmなので足裏は約0.2mmということになります。


そもそも角層には潤いを保って身体を守る働きがあり、最後は自然に垢となって剥がれ落ちるので、取らないといけない角質というのは本来ありません。

角層についてはこちらも参考に。


●足裏と手のひらには皮脂腺がない

皮膚には通常、汗と皮脂が混ざった弱酸性の皮脂膜があります。足裏は毛穴がないので皮脂腺がなく皮脂がでません。

そうすると足裏は皮脂膜が作られにくいのでカサカサ乾燥しやすくなったり、弱酸性が保ちにくいので悪さを働く菌が活動しやすくなったりします。


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カチカチかかと&カサカサかかと


一般的な皮膚と足裏の違いは角層に厚みがあること、皮脂膜が作られにくいということをあげました。

では、かかとの乾燥にはどんなパターンがあるのか見ていきましょう。一概には言えないので目安としてチェックしてみてください。


●カチカチかかとパターン

不摂生やストレス、加齢などでターンオーバーが乱れて角質が排出されにくく滞ってしまうと、かかとがカチカチになったりひび割れたりしやすくなります。

お風呂に入ってもかかとがカチカチ、角質に引っかかりがあるような場合です。


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カチカチかかとパターンは溜まってしまった角質を見極めて取り除き、角質の排出を手助けしてあげると良いのですが、自分でとろうとすると削りすぎてしまうことが多いので、ネイルサロンなどでプロにお任せして角質ケアをしてもらうのがおすすめです。

セルフでおこなう場合でも、角質ケアの間隔は1ヶ月半〜2ヶ月を目処に、やりすぎないことが大切で、それ以外は保湿をしてきれいな状態を保っていきましょう。角質が潤うとターンオーバーも正常に働きやすくなります。


合わせて、角質が溜まってしまう原因を考えながら、角質が滞りにくい生活を意識してみるのも良いですね。摩擦や負担がかかりにくい靴のサイズや形を選んだり、ターンオーバーが適切におこなわれるようにしっかり食べて運動して寝ることも大事です。


角質を削りすぎるとまだ完成しきっていない未熟な細胞が表に出てきます。未熟な細胞たちは潤う力が不十分なのでとても乾燥しやすくなります。

皮膚は体温を一定に保ったり、外部刺激の侵入を防いだり生きていく上で大事な働きがあるので、角層が一気に削られると、身体は「かかとの角層いっぱい削られたからたくさん角層作らなきゃ」と危機を感じで角層が厚くなり余計にカチカチなかかとになってしまいます。


●カサカサかかとパターン

皮脂腺がないので弱酸性バランスが整いにくく、潤いが足りなくてカサカサ乾燥するパターンです。

角質が溜まっているわけではないので、水に触れると柔らかくなります。


かかとが乾いているときはクリームが馴染みにくいので化粧水などで柔らかくしてからクリームやワセリンで保湿してあげるのがおすすめです。

保湿しても乾燥する人は量が足りていないかもしれません…角層の厚みは10倍なのでその分クリームを塗りましょう。1度でというよりは数回に分けて馴染ませていきましょう。

個人的にはお風呂上がりになるべく早くワセリンで潤いに蓋をしてあげるのが好きです。ベタつくのでその後は緩めの靴下を履きます。


カサカサかかとパターンの人は靴下の素材も選んでいきたいところです。

ナイロンやポリエステルなど化学繊維のものは乾燥しやすくなるので、綿の素材のものを選ぶと良いです。

素材選びは身体も一緒です。


当サロンでは角質除去をご希望のお客様はカウンセリングをして、実際に足裏をチェックしてカサカサかかとパターンであったら削らないで乾燥しにくくなる自宅ケアの方法をお伝えすることもあります。


尿素入りクリームの注意点


ドラッグストアでもよく見かける尿素入りの保湿クリームですが、使うときに注意することがあります。

尿素は角層内の天然保湿因子にも含まれている成分で、たんぱく質を分解したり、角質の排出を促す働きがあります。


カチカチかかとの場合は、この排出機能が低下している可能性もあるので、皮膚を柔らかくしてくれる尿素入りクリームで補ってサポートしてあげるのも有りです。

クリームをつけるとき、角質が溜まっていない手などに尿素入りのクリームがついてしまうと、ターンオーバーが早まって乾燥を招いてしまうこともあるので、気をつけて使っていきましょう。

かかとも柔らかくなってきたら普通の保湿クリームに切り替えて保湿は続けていきたいですね。


自分でできるかかと乾燥対策まとめ


サロンで角質ケアしたあとなどに自分でできる対策をまとめます。


・靴選び
サイズや形が合ったものを選ぶ、同じところが擦れると角質化するので同じ靴を履き続けない。

・靴下選び
なるべく天然繊維の綿の靴下を選ぶ。

・保湿
スキンケアのついでに足裏にも潤いを。化粧水で柔らかくしてからクリームやワセリンなどの油分で蓋をする。

・ターンオーバーを滞らせないように
食事、運動、睡眠、ストレスケアなど生活を整える。



あまりひと目に触れることのないかかとなので、多少乾燥していても後回しにされがちです。

潤っているほうが気分が良いだけでなく、悪さをする菌も活動しにくくなります。適切にケアして潤いを維持できるようにしていきましょう。

自分では判断がつかないなと思ったら、担当のネイリストさんに相談してみてくださいね♡



肌悩み解決のきっかけになれたら嬉しいです😊