いつものスキンケアにシワ改善美容液を追加してみる?
化粧品てどのくらい効果があるんだろうと考えたことはありますか?
肌に塗るものは大きく分けると化粧品、薬用化粧品、医薬品となります。
実は効果がある、ないではなく役割に違いがあります。
化粧品は今の肌を維持するもの、薬用化粧品はトラブルが起きないように予防するもの、医薬品はトラブル、疾患を治すものとしっかり分類されています。
予防のための薬用化粧品で、シワの改善が認められている成分があるので、今回はそれについてのコラムとなります。
シワが繋がってたるみに見えたり、たるみによってシワができたりすることも多いので、シワやたるみが気になり始めた方、これから気になりそうな方はいつものスキンケアにひとつ、シワ改善の美容液を取り入れてみるのもおすすめです。
1、2週間使っただけで効果がないと思ってしまうのはもったいないかもしれません。使い続けることでじわじわ効果を感じられる相性の良いものが見つかると嬉しいです。
まずは薬用化粧品とはどのようなものかみていきましょう。
薬用化粧品とは
名前からして化粧品よりも効きそうなイメージがありますが、コンビニやドラッグストア、ネットショップなどで誰もが気軽に購入できる化粧品、薬用化粧品は人体に対して効果が緩やかであることが法律で決められています。
薬用化粧品は必ず有効成分が入っていて、作るときに国への届け出が必要になります。
まず、化粧品は配合されている成分を全成分、配合量の多い順に表示する義務があります。
それに対して薬用化粧品は有効成分は記載しないといけませんが、全成分表示の義務はありません。(メーカーによって全成分記載されているものもありますが、記載順は配合量の多いものからではないかもしれません。)
特定の成分が苦手であったりアレルギー反応などがある場合は全成分表示されている化粧品が安心かと思います。
肌荒れやニキビ、シミそばかすなど予防としては薬用化粧品の出番になりますが、短期間で効果が出るというよりは長期的に使い続けることによって、防いでいる効果を感じられるものとなります。
肌荒れしてしまった、できてしまったニキビを治したい、シミそばかすをなくしたいとなると、医薬品や医療による治療が必要になります。
繰り返しになりますが薬用化粧品は治すものではなく、予防のために継続して使い続けたいものになります。
国に認められているシワ改善成分
そんな効果が緩やかな薬用化粧品ですが、シワの改善としての有効成分が2016年に初めて承認されました。
現在は「ニールワン」「純粋レチノール」「ナイアシンアミド」が有効成分として認められています。
メーカーによって配合されている成分が違うので自分好みのもの、使用感や価格なども含め肌に合うものを選ぶのも楽しみのひとつです。
化粧品成分は同じものが配合されていても配合目的が違ったり、成分の組み合わせによってより効果的になったりするものもあったり、成分を見ただけですべてがわかるわけではありません。
シワ改善を目的として配合された成分のものは、パッケージなどに「シワを改善する」というようなことが記載されています。
いつから使い始める?
使い始めるタイミングは人それぞれですが、何歳でもシワやたるみが気になったら使い始めて良いと思います。もちろんシワが気になる前から使い始められたらより良いですね。
私の場合は2017年にポーラのリンクルショットが発売されたときから色々使っているので20代の終わり頃から使用していることになります。(他の美容液を試す期間や、使うのを忘れている時期もあります…)
シワ改善効果のある薬用化粧品は美容液など部分ケアでポイント使用するものが多く販売されているので、普段のスキンケアにシワ改善美容液を追加するのが始めやすくて良いと思います。
コーセーのルシェリというブランドは化粧水、ローションのような顔全体に使用する商品もあります。発売当初ミニサイズのお試しセットがあったので購入して使用していましたが顔全体に使えてとても贅沢でした。ミニサイズがあるものは、まずそれから試してみるのも良いですね。
結局どれがいいの?
私は3種類持って使っているのでご紹介します。
・ポーラ リンクルショットメディカルセラム(ニールワン配合)
リンクルショットメディカルセラムは少し硬めのこっくりテクスチャーで、シワを切るように塗り込むと良いとビューティーアドバイザーの方に教えてもらいました。ベタつかずサラッとした使用感です。高価格なので満足度も期待も高めです。
スタイリッシュなカラーの容器なのに、キャップが大きくて開けやすい利便性も兼ね備えています。
コスメカウンターでしっかり説明を受けて購入することをおすすめします。日本で初めてのシワ改善効果の承認を得たのがニールワンです。
「好中球」と呼ばれる白血球の一種が紫外線などの小さな炎症をキズと勘違いする。
そして、「好中球エラスターゼ」を過剰放出して、コラーゲンなどの真皮成分を分解していました。
それが、シワの原因のひとつだったのです。
その抑制こそが、シワを改善する鍵でもありました。ポーラ独自の医薬部外品有効成分「ニールワン※5」が真皮成分の分解&生成のバランスを整え、肌本来の力によるシワの改善を促します。
・資生堂 エリクシールホワイトエンリッジドリンクルホワイトクリーム(純粋レチノール配合)
ホワイトエンリッジドリンクルホワイトクリームは柔らかくて伸びが良く、みずみずしく潤って保湿力もしっかりあります。
メラニンの生成を抑えてシミの予防もしてくれる美白の有効成分トラネキサム酸も一緒に配合されているので、今の時期は特にお気に入りです。
同じエリクシールからは美白成分のない、シワ改善有効成分のエリクシールシュペリエルエンリッチドリンクルクリームもあるので、美白成分がなくても良い方はそちらも良いかもしれません。
美容液の出る丸い出口の大きさと、美容液の粘度が丁度良くて出しすぎることがなく使いたい分だけ押し出して使用できます。
レチノールはビタミンA、肌荒れの予防として使われることもある成分です。
しわが発生する主な原因はうるおい不足。
純粋レチノールは、表皮角化細胞でヒアルロン酸の産生を促進し、
表皮内の水分量を高めて硬くなった肌を柔軟にし、しわを改善します。
・コーセー ワンバイコーセーザリンクレス(ナイアシンアミド配合)
ザリンクレスは美容液の色がほんのり桜色でまず見た目でも癒やされます。
気になるところに米粒1個分ずつ馴染ませますが、硬すぎず柔らかすぎず、伸びがよく使い心地も良いです。
キャップが四角なので化粧水や乳液の後、手が少しぬるっとしていても開けやすい作りになっています。
ナイアシンアミドはシミそばかすを防ぐ美白成分として配合されることもある成分です。
コーセーの最先端研究の結晶、薬用シワ改善クリーム。
肌の奥で、複雑に絡み合うシワの発生原因と向き合って約25年。
長年、さまざまな研究を重ねて、ついにコーセーがたどりついたシワ改善クリームです。
他のブランドからもこだわりの詰まった商品が様々でているので自分好みなもの、使用し続けられそうなものを探してみてください。
予防の大切さ
悲しいことに人は今が一番若くて日々老化が進んでいます。薬用化粧品はこれから起こるかもしれないトラブルを予防してくれる効果があり、さらにシワ改善の効果が認められているものもあります。
薬用化粧品ではすぐに効果を実感できるわけではないので、どのようにして習慣付けるかも大事なところです。
深いシワを早く治したい場合は医療の力を借りるほうが簡単かもしれません。
そうなると予防することの大切さがわかります。シワが気になる前から、もしくは気になり始めた頃からシワ改善&予防として使用し続けることで数年後の肌は変わるかもしれません。
老化のスピードを緩めるにはスキンケアだけでなく紫外線対策をしたり、抗酸化作用のあるものを食事に取り入れたり、運動習慣をつけたり内側からのインナーケアもできることはたくさんあります。
自分の生活のあった予防対策を取り入れられるようにぜひ色々試してみてください。何かありましたらお気軽にご相談お待ちしています。
参考資料
日本化粧品検定協会 会報誌vol.06