私、不幸じゃないです!と言いたかった、あの日【ヒトの個性】
以前、『ファッションは自分を表す名刺のようなもの』という記事をあげました。
今回はその「外見であるファッションを内面へ合わせて一致させ、違和感を抱かせない」ことが大事だと思い知らされたエピソードについてご紹介しようと思います。
私は以前、電車の中で年配の男性(=仮称Aさん)から珍しく話しかけられ、その知らない人との何気ない会話の結果、同情されてしまう人になったことがあります。
その時の私は、自分の骨格とは合っていない、普段よりもゆったりした、身体のラインを隠すような厚手の服を着ていました。
Aさんとの話は、最初は普通の世間話だったのですが、途中からちょっと不幸な身の上の中、頑張っている人という設定となって、私の話が広がっていきました。
その後、私の身の上はどんどん不幸に作り上げられ、結果、「大変だね」と同情され、「頑張って」と応援されることになってしまったのです。
これは、この日の服装の印象が私自身の印象とは合っていないことで、生まれたものです。
似合っていない服装の“厚手”で“重い”ところが過剰に目についてしまい、その結果、ちょっとフットワークの重い、鈍い人という見た目の印象を与えてしまったのだと考えられます。
これに対して、私のcharacterはクリアではっきりした意見を持っているため、受け答えとしてもきっぱりしていて曖昧な表現を使うことはなく、考え方や話し方はクールでシャープな印象があります。
つまり、私の服装による印象(=外見)と骨格によって作られる印象(=内面)との間のギャップによる違和感が生じてしまいました。
Aさんはこの違和感によって頭の中が混乱してしまい、無意識に外見と内面の印象を寄せようと、過剰に服装の印象の方へ私を近付けていこうとしたのではと考えられます。
この一件は私とMINAMIにとっては、ファッションと骨格が作り出す印象が一致しないことによるエピソードとして笑い話になっていますが、実際は無意識の出来事だと考えると、ちょっと怖いことです。
これは、私にとって教訓となっており、それ以降、こんなちょっとしたトラブルを避けるため、私はビジネスではないオフの時でも、服装は自分自身を表すための名刺のようなものだということを意識し、自分らしいものを身に着ける必要があると考えるようになりました。
MiKA