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大竹伸朗「ビル景」

先日、東京駅から高速バスに乗り、
水戸芸術館に行ってきた。
大竹伸朗「ビル景」展。

力強く塗り重ねられた絵の具のタッチ、
細かい窓にのぞく小景たち、
無数のスケッチ、コラージュ、立体…
エネルギッシュな作品群に圧倒されて、
首が痛くなるまで見て回った。
テーマである人工の「ビルディング」の堅固さと儚さ、さらに廃墟や幻影まで、
40年の画業に溢れる生命力、目ヂカラと腕力。
すごい。すごいとしか言えない。
とても私の腕とスマホでは捉えきれない。

そして、先日のミュシャ展でも思ったけれど、編集って大事なんだな。
何度もみた大竹伸朗作品だけれど、
こうしてひとつの視点から集められ、流れを作って見せられると、
画家の心の縁からその水底を覗き込むような、不思議な感覚に陥る。

このところ心の中に「編集」という言葉が常にある。
表現、伝達、技術。point of viewがはっきりしている、よき編集。
生活にもスタイルにも物の使い方にも仕事にも、自分なりの編集がある。
よいものを視たり聴いたりすると、
それが身体の中でアレンジメントされて栄養になっていく感覚。

帰りの車窓から筑波山のそれはそれは美しい夕照りをみた。
橙から薄墨までの空が、もう深い秋だった。

楽しい遠足に誘ってくれたちゅうかと司くん、きっかけをくれたたまちゃん、有難う☺️

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