推し、燃ゆ 読んだ

「推し、燃ゆ」読んだ。
すごかった、ほんとに。
帯を見たら高橋源一郎さんもまったく同じ言葉を寄せていらした。

切実でするどくて、ギリギリと痛む。
寒い部屋の暖房をつけるのも忘れ、冷たく痺れる手でページを繰り一気に読み切った。
燃える、熱に浮かされる高い場所と、青く冷え切った底辺の場所とが、くるくると削りながら見える鉛筆の芯のように目の奥を射抜く小説だった。ピンクのカバーを開けば青く光る扉。ゾクゾクして、叩きつけられる。痩せてのたうつ体の重みをそれでも質量として感じる心。

希望も絶望も、望みあればこその言葉だ。

これは小説だ、
どんな場所にもどんな時代にも、凄い書き手がいる。心が震える。

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