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初マラソンの「伴走者」として

大いなる一歩

 2022 年 3 月 26 日(土)。この日、当サロンオーナーの有希さん、オーナーの息子K君、私の三人で、「なにわ淀川マラソン 2022」5km マラソンに参加しました。

 母子にとっては記念すべきマラソンデビューであり、初の完走です。めでたい。

 たかが 5km ですって?されど 5km です。「はじめの一歩」と言うにはあまりにも長い距離ではありませんか。

挑戦する理由

 オーナー本人もマラソンに興味はあったのだと思います。フルマラソンに出場した友人の応援には何度も行ったことがあり、ゴールの瞬間は自分は走っていなくても感動してしまうと言っていました。自分もやってみたいと思っているというようなことを聞いた覚えもあります。なので私は言いました。

「では有希さん、フルやハーフに出ろとは言いませんが、試しに 5km マラソンから挑戦してみてはどうでしょう?たとえ 5km でも、自分が走ったとなれば感動して泣いてしまうかも知れませんよ。」

「そりゃあ貴方はフル完走できるかも知れへんけども。ならば挑戦したい!」

※  マラソンは過酷なスポーツであり、ランナーの間では格差が強く
   意識されます。その気がなくても「上から目線」に聞こえてしまう
   ことがよくあるのでご注意下さい。

 私は考えました。せっかくの良い機会なのだから、うちのオーナーにやる気を出してもらいたい。

「有希さん、最近のちょっとした身体の不調は、運動する習慣がついたら改善すると僕は思います。それに代謝が上がって肌も良くなるし、身体も引き締まるから良いことずくめじゃないですか。次の誕生日が来る頃にはきっと輝いていますよ!」

 こうして挑戦がはじまりました。

5km の壁を超えろ

 健康の為とはいえ、大人になってにわかに長距離走をはじめたらもちろん、最初のうちは 筋肉痛に襲われて苦しみます。それに耐えられず投げ出す人はとても多いです。

 聞くところによると、オーナーも初回は 1km 走っただけで、翌日はしんどくて大変だったようです。それでも息子のK君が伴走者ばんそうしゃとなってくれたこともあり、苦しくても投げ出さず 2km、3km と 1 回あたりの距離を少しずつ伸ばしていきました。

 そうして慣れてきた頃を見計らって、大会と同じ距離の 5km を走ってみることをしました。

 1 回目は、途中で歩いたり、また走ったりを繰り返して、所要時間は約 55 分。半分くらいは歩いている、というとやや残念に聞こえるかも知れませんが、「未知の 5km に到達した」「大会と同じ距離を経験した」という実績を作ることが、この時点ではとても重要です。

 2 回目は、ほぼ歩かずに進んで 40 分を切りました。確実に進歩しています。

 この日はK 君も参加したのですが、途中で母のペースに合わせるのに飽きて先に行ってしまったと思ったら、あっさり 5km 地点に到達して引き返してくるという余裕ぶりには私も驚きました。 将来有望だと思っています。

大会当日

 そして大会当日。小雨が降る淀川でスタートの号砲が鳴り響きました。好成績を狙うK君はあっという間に姿が見えなくなっていきます。
後半バテなければ良いが、という私たちの心配をよそに、実に良いペースで折り返して完走しました。素晴らしい。

 オーナーは、練習では味わえなかった大会独特の高揚感と、レース途中で受ける声援を楽しんでいたようです。その影響でペースを上げてしまっていたのか、折り返し地点で疲れを感じ、少し歩いてしまったのをゴール後に悔しがっていましたが、2 回目の練習からさらに 3 分ほど縮めて 37 分でゴール。
見事に初マラソンの完走証を手にしました。

 この淀川マラソンは毎年、春季の「なにわ淀川マラソン」と、秋季の「ロケットマラソン」 の年2回開催されています。オーナーは今回の 5km マラソン完走で弾みがつき、秋のロケット マラソンでは 10km に挑戦したいと意気込みを語っていました。

 10km マラソンを完走した頃には、不調続きだった身体も自ずと改善しているはずです。
きっとその頃には、「なんであの頃、あんなに調子が悪かったのだろう?」と他人事のように感じられることでしょう。そう期待しています。

 私も全力で応援します‎‎‎( ˊ ᵕ ˋ )ᰔᩚ

伴走(ばんそう)
マラソンや自転車のロードレースなどで、競技者のそばについて走ること。

goo辞書より引用