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2023/11/26(日)阪急にとってタイガース VS. オリックスは宿命の戦い


野球だけでなくサッカーでも兵庫県が優勝

 野球のセリーグでは阪神タイガース、パリーグではオリックス・バファローズが優勝したのに続き、サッカーJリーグではヴィッセル神戸が優勝を決めた。

 チームが発足し初練習を予定していた日が、あの1995年1月17日の阪神・淡路大震災の日だったというから驚いた。一時期(というより二度)J2に降格していたのはスポーツに詳しくない私も知っていたので、大変失礼ながら今年になってニュースを見るたび阪神タイガース同様「いつの間にこんなに強くなった?」と思っていた。

 優勝おめでとうございます。やはり野球に続きサッカーも神戸・三宮で優勝パレードが行われるのだろうか。ぜひやって欲しいと思う。

 今年は野球もサッカーも兵庫県が強かったということになる。素晴らしい。

 …本当に失礼やけど、イニエスタって人が既にいなかったのも、ヴィッセル神戸のオーナーが楽天だったのも今日知った。私には「優勝おめでとう」と口にする資格も無いかも知れない。

 楽天は「応援ありがとうセール」をするのかな。

「阪急ブレーブス」が今のオリックスバファローズだったのか

 阪神タイガースがリーグ優勝、そして日本一となり、阪神百貨店は優勝セールでとても賑わっているが、同じH2Oリテイリングであるはずの阪急百貨店では優勝セールは行われていない。以下の記事にあるとおりH2O社の考えでは「阪神タイガースと阪神百貨店は一つのブランド」ということであり、同じグループであってもそこは区別するということのようだ。

 それでふと思いだした。そう言えば、阪神と経営統合する前の阪急も元は「阪急ブレーブス」という球団を持っていなかったか、と。

 そう思って検索してみたらWikipediaの記事が出てきて、

阪急軍 → 阪急ブレーブス → オリックス・ブレーブス → オリックス・ブルーウェーブ → オリックス・バファローズ(大阪近鉄バファローズを吸収合併)

 という経緯をたどったことから、なんと阪急ブレーブスは他でもない、日本シリーズ2023を争った強敵、オリックス・バファローズの前身だったということになる。

 オーナーが阪急からオリックスに移ったのが1989年11月4日(オリックス・バファローズ公式Webサイトより)。一方で、阪急と阪神が経営統合したのは2007年10月1日(H2Oリテイリング公式Webサイトより)。おそらく阪急の関係者、特に古手の人たちには、阪神タイガースよりもオリックス・バファローズに親近感を持っている人も多いだろうと思う。

2023年日本シリーズは阪急にとって宿命の戦いだったのか

 それをふまえて考えると、阪急百貨店で阪神優勝セールを行わないのは、阪急の関係者の心情に配慮したという面もあるのかもしれないと思った。

 今ではセ・パ交流戦で毎年対戦しているとは言え、「天下分け目」の日本シリーズが、よりによって「阪神タイガース VS. オリックスバファローズ」だったのは、昔からのオリックスファンにはとても複雑な心境だったのかも知れない。ましてや阪神にとっては38年に渡る宿願を果たしたこの戦い。かえって、日本シリーズでの阪神の対戦相手が他の球団だった方がまだ、日本一を素直に祝福できたのかも知れない。

 そんな「宿命」もふまえて今年の日本シリーズは非常に深いドラマがあった。もともとは野球に関心の無かった私が連日話題に取り上げるほどに。

 両チームを心より称えたい。