見出し画像

神戸マラソンの思い出

 スタート前の開会式。一人だけ異様なハイテンションで「フォー!」という女性の叫び声が何度も聞こえてきた。その声の主はメダリストの有森裕子師匠。現役を退いてもランナーズハイ。さすがです。

 スタート地点に高校の制服っぽい格好をしたアイドルらしき女の子が二人いて、マラソンには出ないマニアっぽい男性がひたすら写真を撮っていた。ご当地アイドルかな、と思って通り過ぎたが、後日、神戸新聞Webサイトを見たらNMB48のメンバーだったそうな…。

 神社の前で、平家武者の一団が
「えい、えい、おー!」
 と激を飛ばしてくれるが、鎧で武装している彼らはマラソンを走っているわけでもないのに汗だくで倒れそう。

 その他、一般の応援の人たちのコスプレもたまに目を惹くものがある。仏陀のコスプレをしている一団に会った時は思わず立ち止まって、安全に完走できますようにと合掌して祈った。

 あれは折り返し地点を過ぎた頃だったか。若い女性の3人組で、3人とも(マリオの弟の)ルイージの格好をしていたのは謎だった。あえてルイージ。何のこだわりだったのだろう。

 神戸マラソンといえば、サブ3でゴールするプリキュアの格好をした男性ランナーが有名だった。陸連登録選手の仮装が禁止されたから、わざわざ陸連の登録を抜いたという話も聞いた。プリキュアなくして神戸マラソンにあらず、という信念を感じた。

 折り返し地点の明石海峡大橋。すぐそこまで来ているように見えるのになかなかたどり着かず精神力を消耗する。折り返し点が近いんとちゃいまっせ。明石海峡大橋が大き過ぎるんですわ。

 33kmあたりで現れる高速道路の上り坂は本当に鬼。あそこでどうにも動かず歩いてしまうランナーは多い。

 40kmを過ぎた地点で端数の2.195kmのきつさは壮絶。あの辺で急に倒れる人を毎回見かける。あれは本当に可哀そう。

 ゴールした後にもらえるQBBのベビーチーズは実に美味しい。あれをきっかけに今は毎日のようにベビーチーズ食べています。

 2018年と2019年の完走タオルは今もバスタオルとして使っています。洗濯しすぎでいいかげんゴワゴワに固いです。