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PTSD研修の学び【国際基準が、シリアスな体験に言及しているワケ】

10月受けた研修の修了証が届いていました。

今日は、この研修の冒頭で、私が感じた「なるほど!」を、書いておこうと思います。

日頃、生きづらさを感じている若者の話を聞いていて、「この反応はPTSD症状では、、、?」と仮説を立てることがあります。

ちなみに、国際基準Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disordersではどう示されているかと言うと

PTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断基準
生命を脅かされるような出来事(戦争、災害、犯罪、拷問・虐待等)、性的暴力(レイプ、近親姦等)に曝される

DCM-5

しかしながら、
目の前にいる若者は、これらの体験をしていない。

どちらかというと、
日常的に、繰り返し、何らかのストレスを受けていることの方が多い。

ここで、私の中に葛藤が生まれていたのですが、
今回の研修で、精神科医の講義にその答えを見つけました。

DSM-5は、治療につなげるための診断基準

素人が、判断するために活用するのではない。
(でも、知っていると、医療につなげる支援はしやすくなる)

先述の若者の架空の例の場合は、
複雑性トラウマが疑われる可能性が高い

複雑性PTSDは、逃げられない状況で繰り返し虐待や拷問、性的虐待を受けたりした経験が背景にあることが多く、日常生活や社会生活全般に影響が出やすい。

朝日新聞デジタル

PTSDの治療を専門とする国立精神・神経医療研究センターの金吉晴・精神保健研究所長は、「感情をコントロールできなかったり、対人関係に悩んだりする背景に、実はトラウマの問題を抱えていて、そのことに本人も周囲も気づいていないというケースは多いのではないか」と指摘する。

同上

複雑性トラウマは、WHOの疾病分類「ICD-11」に登場する。
DSM-5の基準だと、外れてしまう症例を救済することができそう。
でも、やはり、ちょっとシリアス。

複雑性トラウマの基準からもこぼれ落ちてしまう、、、でも、生きづらい、、、そんな時は、発達性トラウマが疑われるかもしれません。

発達性トラウマについては、こちらのサイトが分かりやすかったので、ご参考になれば。

お読みいただいて、ありがとうございました。


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