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フットケアを通して高齢者のケアへと繋ぐ ー若い世代に向けてー


 介護保険サービスを利用されていないご自宅で暮らす高齢者の方からもフットケアの施術のご依頼があります。

 定期訪問先のひとつ。宮城県七ヶ宿町。山形県と福島県に隣接し仙台駅からは車で約2時間の山間にある人口約1300人、県内高齢化率第1位の町。コンビニは町に一軒あるのみ。七ヶ宿町では社会福祉協議会様からのご依頼を受け、足の爪切りケアをメインに訪問をさせていただいております。こちらでも介護保険サービスを利用されていない方からの施術のご依頼を受けております。


訪問させていただいている方の「声」をご紹介させていただきます。いずれの方も、おひとりでの歩行が可能です。 


独り暮らし。手が足先に届かない為自分で足の爪が切れず伸び放しになっている。病院で爪を切って貰った際に痛い思いをした為、それ以来ヘルパーさんに爪を切って貰うことも疎遠するようになった。
独り暮らし。視力が低下し足の爪がよく見えていないが感覚で自分で切っている。(現在介護保険サービス利用しておらず)
爪が変形しており自分でニッパーで切ろうとしても、なかなか切れない。足と爪の間のお手入れも自分でできないからしてもらいたい。(介護保険サービス利用しておらず)


町にはネイルサロンもフットケアサロンも存在しません。医療機関、介護サービスも限られており現在往診、訪問看護、理学療法士によるリハビリを受けられる環境はありません。独り暮らしの方や家族に爪切りを頼むことができない方は悩みをを抱えたまま暮らしている方もいるのです。爪、足裏くらい… と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

視力が低下し足の爪が不確かな状況の中で自分で爪を切ることは、もしかしたら皮膚を誤って切ってしまう。それに伴い、痛みで歩行に支障が出る、歩行を控える恐れも考えられなくはありません。独り暮らしの方にとっては暮らしにも直結してくることです。家事や入浴などへの影響、外出や身体を動かすといった心身の機能を使う機会が減少するなどといったことにも、なり兼ねないのです。

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高齢者の増加。そして現実的に起こっている介護の担い手不足。

介護保険サービスをこれからもなるべくなら利用しなくても良い心身の状態で、より長い生涯健やかな足でいられることでご自分の好きなことをしたり、或いは行きたい所に行き「笑顔多き、楽しさのある暮らし」を続けられる人を増やすことも足のケアに携わる者の陰ながらの役目だと私は思っています。

介護を必要としない方が増えることは介護保険料や財源、介護士不足等にも関連してくることでもあると思うのです。


学生さんに向けたフットケアの講義

今年、介護福祉士養成校の学生さんに向けてフットケアの講義をしました。

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正直、学生さんに興味関心を抱いて貰える内容を伝えられるのか不安でした。


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女子学生はもちろん、男子学生の方が熱中して講義を受けていた光景は予想を超えるものでした。ネイルに興味がある女子学生も多く、講義後のアンケートでは質問事項も多く寄せられたことにも驚きました。少なからず興味や関心を抱いてくれた学生さんが生まれたのではないかという感覚でした。

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若い世代にも、高齢者の足も気に掛けられる視点がもてる人がひとりでも増えて欲しいという願いも宿りました。それは最初から介護士になって欲しいという思いではなく、足のケアもできてある程度の介護も自然にできるようになれば良いなという想いでいます。


潜在化している足元のニーズを抱えた人

フットケアを必要とする方は、全国に潜在化していると思っています。そして足のケアをする担い手の問題。これはまだまだフットケアの認知度が介護業界でも滞っているのが現状であり私の力量不足でもあると思っています。医療や介護、店舗等が限られた人口の少ない市町村にはフットケアの担い手がひとりでも生まれることでのメリットはあるのではないかと私は感じています。

私自身、必要とされる場所には宮城県内外問わずに施術や講習、研修等で介入していくことで、より多くの方に。より長い生涯、足元の役割が機能させられることで「笑顔で楽しさのある暮らし」が齎せられるように皆様の元へ歩んでいきたいというポリシーです。



https://footstarsmile.shopinfo.jp




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