Vol.3-38歳からのデザイン留学-ポートフォリオ作成のために習慣化したこと3つ
デザイン留学をしようと決めた時、一番ネックだったのがポートフォリオでした。
デザイン系コース以外の海外大学院の出願自体は、これまで何人か出願準備をお手伝いさせていただきました。そして皆さん合格通知をもらっていたので、志望動機書の書き方やノウハウには結構自信があります。
ところがどっこい、デザイン系コースで求められるこのポートフォリオだけは人生でかすったこともなく、何をどこから手をつけていいのやら。さっぱりイメージが湧きません。
とりあえず「ポートフォリオ 留学」とか「ポートフォリオ ◯◯大学(志望コースの名前)」で色々検索しましたが、出てくる情報はほとんどが日本の就活用ポートフォリオに関する情報ばかりで、イマイチ確証が持てず。
YouTube で英語で「portfolio accepted」(ポートフォリオ、合格)で検索してみても自分の志望するビジネス系のデザインコースではなく、ガッツリファッション系のものばかり。
とういうことで、自力という遠回りをしたうえで結局専門家を頼ることにしました。
合格者の実物を見るのが一番早い
前回の記事「Vol.2-38歳からのデザイン留学-留学すると決めてから最初の1カ月にしたこと4つ」の内の一つとして、「アート留学に強いエージェントに相談する」と書きました。
私が登録した留学エージェントは、登録した人だけが見られる専用サイトがかなり充実しています。
そして、そこには過去に海外の芸術系大学院に合格した人のポートフォリオがわんさか掲載されています。
「今までネットで血眼になって検索していた労力はなんだったんだ!!」と嘆きたくなるほど、めっちゃ簡単に合格者のポートフォリオにアクセスすることができます。
それだけではなく、登録者専用サイトにはポートフォリオの作成ポイントや審査官は何を重視しているかなど、知りたかった情報が満載。この情報にアクセスできただけでも、登録料の2万円を払った甲斐がありました。
ちなみにポートフォリをアートスクールの面接官に直接添削してもらえる無料特典もあったのですが、私は申し込むのが遅く、すでに満席になっていました。それだけ志望者が多いということですね。
留学エージェントに登録するかどうか迷っている人はこちらの記事も参考にしてください。
アートスクールではポートフォリの実物に触れ、ちょっと(だいぶ)自信を失う
私の場合、留学エージェントとは別にアート留学予備校にも入学しました。そこにも過去の合格者のポートフォリオがあります。
留学エージェントで見たポートフォリオはオンライン上のデジタルポートフォリオでしたが、ここでは生の実物を見ることができました。
著作権上勝手に写真を載せられないのが残念ですが、言葉で説明すると大きなスケッチブックに写真や絵や布や葉っぱなどが貼られていて、厚みがタウンページ(若い子わかるかしら…)を超えてもう閉じなくなっちゃっている状態。
一瞬見ただけではそれが何かわからない。
落書きやポエムのようなものが書かれていて、しっかり読んでみてもつかめない。これは参考になるのかならないのか、知れば知るほど混乱を極めていくポートフォリオ。
秒で「こんなの私作れない!一生デザイン留学できないじゃん!!」という絶望に陥りましたが、そこはアートスクールの先生が優しく「大丈夫、Ringoさんならできますよ!」と励まして下さったのと、同じ時期に入学した他の生徒さんの存在のおかげで、どうにか気持ちを立て直すことができました。
ポートフォリオ作成の下準備として習慣化したこと
さすがにビジネス系でノンデザイナーのバックグラウンドの人がここまでアーティスティックなポートフォリオ提出は求められないと思いますが、それでも普段アクティブな左脳から、不活性化してしまっている右脳を呼び起こす必要があります。
ということで、ここからはポートフォリオ作成の下準備として私が習慣化して効果を実感できたことをお伝えします。
とにかくスケッチブックを持ち歩く
検索するときは「画像」検索
気になる画像を検索してパワーポイントに貼り付ける
1.とにかくスケッチブックを持ち歩く
私はまず100円のスケッチブックとペンを買い、持ち歩く習慣から始めることにしました。
今までは何か思いついたり気になったものは iPhone のメモに記録したり、ノートに文字で書いてたのですが、出来るだけスケッチブックに絵で描くようにしました。
これが結構最初は苦労しました。真っ白なキャンパスを目の前にして、何をしたらいいのかわからない。
理論やフレームワークを多用する経営コンサル出身の自分にとって「自由に描いてOK」ほど不自由なことはありません。自分が普段いかに「枠」にとらわれて物事を見ているか、気づかされました。
でも、自分が将来達成したいビジョンなどを棒人間で描いたりしているうちに、ちょっとずつビジュアル化できるように。
そしてこのビジュアル化された自分の夢は、誰かに説明するときに大いに役立つこともわかってきました(トップ画像の写真)。
2.検索する時は「画像」検索
検索する時も同じで、「文字」ではなく基本は「画像」で検索するようにしています。
「ポートフォリオ 作成 ポイント」で検索してみても、全然結果が違います。どのサイトが役立ちそうか、わかりやすそうか、自分の探している情報に近そうか、ビジュアルが訴えてくる力が違いますよね。
検索ボタンの「画像」を押すだけで、ビジュアルでインプットする練習になります。めっちゃ簡単なのでオススメです。
3.気になる画像を保存して、パワーポイントに貼り付ける
画像でインプットすることに慣れてきたら、次はアウトプットです。
アウトプットと言っても自分で描くのではなく、何かテーマを決めて、気になる画像をとにかく保存してペタペタ貼るだけ。卒業アルバムのクラス紹介写真みたいな感じで、ただ貼るだけです。
私の場合「好きな女性芸能人」というテーマでやってみたら、とんでもなく個性的な人ばかりのカラフルなコラージュになりました。
会社員に縛られていたときの癖で、ついナチュラルカラーとかアースカラーの洋服を選んでしまっていましたが、このコラージュを見て「あれ!?私って実はめっちゃカラフルな原色が着たいのでは!?」と、思いがけず自己分析にもつながりました。
なにごともコツコツと練習
ということで、まだポートフォリオは完成していないので偉そうなことは言えませんが、こんな風に普段から「画像」でインプットして「画像」でアウトプットする練習をコツコツ続けることが大事なんだと思います。
次の記事ではもう少し具体的なポートフォリオ作成のポイントについて書きたいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。