鉛筆の削りかた
春からデザイン学校に通う娘が、先日 鉛筆を買って帰ってきた。4Hから6Bまで揃っている。
へえーこんなのあるんだ、スゴいね、とぼんやり見ていた。
「ばあちゃんよくこうして削ってたよね」と鉛筆を削り始めた娘が言う。
うん、そうだね、なんて言いながらよく見ると、
あら、カッターナイフでぎこちなく削っている。
ん?しかもヒドイ。何これ。削り過ぎでしょ。
ごめんごめん、ぼんやり見ていて気付かなかった。
小学校の時に使っていた鉛筆削りがまだあったはず、と立ち上がろうとしたら
「いいの、鉛筆削りは使わないの。あえてこうして削るんだよ」と。
デッサンとかもするから。
へぇ、そうなんだ。
失礼いたしました。
芸術とはほど遠いところにいるもので、そんなこととは露知らず、
ただの下手っぴにしか見えなかったもので。
「ほほう、なるほどねぇ 勉強になるねぇ」と阿呆のように眺める私。
母娘で、趣味好みが全く違うと、こういう発見もあるから楽しい。