1歩遅かった娘の水ぼうそうワクチン
私の子育て中は水ぼうそうワクチンは任意接種だった。
長女が生まれた頃、私はペーパードライバーで夫が車通勤だったため、家から1番近い歩いて10分くらいの小児科へ通っていたのだが、そこの水ぼうそうのワクチンは8000円だった。
徒歩の私は選ぶことが出来ないのでそんなものだと思っていたけれど、近所に住むママ友さんはあちこちに電話で問い合わせて一番安いクリニックまで通っていた。
たまたま車で一緒に行こうと言われたとき既に、予約もとりワクチンを受けに行く道すがらでの話だったので、長女は1歳のときにそのままかかりつけ医で受けた。
訊くと確か1000円位違っていたように思う。もったいなかったかな。
ちなみにその後私が勤務した小児科クリニックは8500円だった。高い方だと思う。
次女の時は、
①呑気に構えていた時期があり
②シングルになって引越しして私が働き始めた時期があり(言い訳)
③予約した日に発熱を繰り返したり入院したりの時期があり(これは仕方がないけれど)
ワクチン接種が遅くなってしまって……。
なんだかんだと延期して、3回目の予約。
今度こそ!
と思っていた矢先。
予約日の2日前に発症。
保育園へ迎えに行くと先生が「お母さん、気になる発疹があるので診てもらってください」とお腹を見ると3、4ヶではあるけれど明らかに怪しげな発疹が。
ああ、明後日ワクチンだったのに。
明後日だったのにー。omg!
と心の中で何度も叫び声をあげていた。
明後日だったのにー。
ポツポツと怪しげな発疹が恨めしい。
なぜ、①呑気に構えていた時期なんてあるんだ!と過去の自分を責め続ける私。とはいえ、水ぼうそうの潜伏期間は2~3週間。ということは罹患したのは2~3週間前。
だから結局ワクチンは間に合っていないのだ。
そう、もう仕方がない。ワクチン受けた直後に発症するよりは良かったのだといろいろ葛藤し言い聞かせながら小児科受診。
受付で発疹のことを伝えると「こちらへどうぞ」とさりげなく隔離室へ案内され、診察室では一目見てあっけなく「水ぼうそうですね」の診断をされる。まあ、そうだろう。
隔離室に会計に来た事務のお姉さんに明後日のワクチンをキャンセルして苦笑いされ、とぼとぼと帰宅したのだった。
夏真っ盛りの罹患。
かゆみは温まると増強する。夏の水ぼうそうは可哀想すぎる。
(そう思うことのないように皆さんは是非ワクチンをさっさとしてください)
温まるどころか汗だくの気温の中、もう本当にかゆそうだった。
熱が高くならなかったのがせめてもの救い。「かゆいかゆい」と眠れないこともあり、本当に辛そうな娘。
それでも掻いてはいけないとの自覚はあったようで、掻くことはなかったけれど、むずむずくねくねと体を動かしていた。
その姿が、けなげで可愛くて思わずビデオで撮ったりしてしまうバカ親で、なんでこんなの撮ったの?と成長した娘にも言われる始末。そんなバカ親でも、かゆみが強い時はかわいそうに思い、アイスノンで冷やしたりして過ごした。
長女はワクチン接種は済んでいたが、当時は1回接種時代。
発症しないとは限らないので、気休めでも別の部屋で遊ばせた。まあ、狭い我が家、本当に気休めだけれど。
しかし、無事うつることはなく、逆にブースター効果(1度作られた免疫が再度接触することで免疫が高まる効果)で免疫が強くなり、もう水ぼうそうは大丈夫かなと思っている。
発疹がすべて痂皮化(かさぶた)するまで、きっちり1週間かかり、母も一緒に仕事を休み、哀しいかな、有給は消えていったのだった……。
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