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ぽっかり空いた休みに
昨日、朝起きてスマホを見ると、左上に飛行機の離陸マークがついていた。
出発日だという通知。
その後、「trio live」の通知も表示される。
今頃、東京にいるはずだった、そんなことを感じた朝。
ぽっかり予定の開いた休日。
皮肉にもこのご時世で、仕事が休みとなって我が家に来ている娘たち。
マイカーに乗り込み、母娘3人で私の実家へと戻った。
途中、道の駅で休憩。
駐車場は閑散としており、人はほとんどいない。
快晴。
風は冷たいけれど、
こんなに澄んだ空とまぶしい湖面が、人知れず輝いていた。
白い大地に点在する足跡。
遠くになびく煙突の煙。
太陽の光できらめく水面。
雪と湖のコラボレーション。
綺麗だねと、3人で同じ写真を撮りまくる。
年末年始もインフルで帰省できなかったので、3人で戻るのは久しぶり。
娘が小さい頃は、近くに住んでいた時期もあり、母にはとてもお世話になった。
ふたりとも、ばあちゃんのご飯で育ったという時期があるくらい。
娘たちがそれぞれ独立し、なかなか3人揃って私の実家へ戻ることも難しくなってゆくのだろう。
私が、母の実家である、あの道北の町への足が遠退いていったように。
到着すると、食卓に並びきらないほどの料理があった。
もう、唐揚げあげるのイヤになった、とつぶやいている母。
私ひとりで帰るときは、食事支度も最小限ですむように買い物していくし、母もこんなに用意はしない。
久しぶりの ばあちゃん料理をバクバクと食べる娘たち。その姿をみて、連れてきてよかったなと思う。
私でさえ日々疲れやすくなったと感じるのだから、年々小さくなっていく母も、あちこち大変なこともあるだろう。それでも、孫の顔を見せ、たまにはこうしてご飯を作ってもらいに行こう。
帰ったあとは疲れが残るかもしれないけれど、それも親孝行かなと思って。