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楽し危険な千ピース

私の母はじっとしていられない性格なのだが、
唯一パズルをしている時は、何時間でもじっと同じ場所にいる(笑)
やっているのは、あの1ピースが2センチ位の「1000ピースのパズル」

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さかのぼること20年程前になるだろうか。一時仕事を辞め埼玉にいたころ「家にいるのが暇で暇で気が狂いそうだ」と言っていた母に、姉が暇つぶしにと渡した千ピースのパズルがきっかけだった。

それまでは私の部屋に飾ってあるパズルを見て「よくこんなのするね」と言っていたのだが、実際やってみるとはまってしまったようで、 その後現在に至るまで暇になるとパズルを始める。

姉が最初に渡したのは、花のイラストでかなり難易度の高いパズルだった。完成はさせたものの、難しすぎるとイヤになるそうで、サクサクと適度なペースで進むものが楽しいらしい。
色の数が豊富で絵柄がはっきりしている方が作りやすいとの理由で、スヌーピーやプーさん、赤毛のアンなどの、キャラものを好む。

母は「作る」のが趣味で「飾る」ことは滅多にしない。
なので、繰り返し何度も作るから、どうしても傷んでしまう。


「今持っているパズルが、何度もやって傷んできたからボロボロで捨てたいんだけど、店に行ってもなかなか目新しいのがないんだよね」

確かに長年やっていると、スヌなんかは全部制覇したのでは?というほどなのだが、好みもあるしなぁ、と思いつつある時ネットで検索してみた。

なんと目新しいのがたっくさんある。さすがネットの海よ。
可愛いスージーズーのデザインを発見し、スヌもこれは見たことないかも、というのもあったので何点か購入。届けると、前に持っていたと言われ撃沈することもあるのだが、私は時々ネットでパズルを探すようになった。

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私が千ピースに出会ったのは25年位前の
「ピーターラビット」。

家の近くにあったおもちゃ屋さんに娘とお散歩がてら入店して一目惚れした。あの日、娘のおもちゃを買ったのかすらもはや覚えていないけれど、買い物に慎重な私が即決で購入し、大きな額縁とともに持ち帰った。

その数年前に、300ピースの猫のパズルを幾つかしたことはあったのだが、さすがに「千」はどうだろう。かなり大変なのでは?と手を出さなかった。

しかし、やってみると意外と楽しくて、あれよあれよと気がついたら完成していた。初めてトライしたのがお気に入りのピーターラビットだったのも良かったのかもしれない。

さすがにラッセン(ほとんど青)とかは気が遠くなりそうなので、いまだに やる勇気はないけれど、千ピースも楽しめるようにはなった。

その後、母がやるようになったので、可愛いパズルがあると一緒に楽しむようになる。ただ、私は母のように同じパズルを繰り返しするわけではなく、自分用に購入することもほとんどない。稀に気に入ったデザインを見つけると購入し、完成させ飾ってオシマイなのだった。暇ならパズル、ということは決してなく、あればするかな、程度。

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何度かネットで購入するようになり、母に届いたよと連絡すると、決まって言われることがある。
「すぐには持ってこなくてもいいから、1度やれば?」
そう言われると、なんとなく箱をほどいてしまう。
あれば、してしまうから。

まず、馴染みのあるスヌを。

完成。
そして続けてスージーズーを。

完成。
そして続けてチップとデールへ突入。

なんていうことになってしまう。1度始めると止められないのだ。私は日々やりたいことが多いほうで、暇、とは無縁の生活をしている。他にもやることが、と思いつつ、パズルの魔力に吸い寄せられ、気づくと時間を大量に消費している。

楽しい楽しい危険な千ピース。
もうまとめて購入するのはよそう、と毎回思うのだった。


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しかもチップとデール、可愛すぎる💕

(今は紙ではなくプラスチックのような素材も多く、手によく馴染み、繰り返しやっても傷みにくくなったので、新調する頻度がさがりました)

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