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身近なところに野生の藤が

朝早く目覚めたので
いつものサイクリングロードを
気分を変えて、反対方向に少し奥まで歩いた

といっても何度も通ったことのある道
藤の花咲く6月だって、今まできっと何度も通っているはず

なのにどれだけ上を見ていないのか
ぼんやり歩いているのか
それとも前だけを必死に見ているのか

ふと目に飛び込んできた
新緑の中の紫色

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思わず目を見張る

これ、藤だよね
ねえねえ、藤だよね
ひとりで歩いているので聞く人なんていないけれど
阿呆みたいに口を開けて (マスクをしているから気付かれない)
近寄って、真下から見上げる→トップ画

野生の藤って初めて見たかもしれない
こんな風に上へ伸びて咲くんだ

藤といえば藤棚
去年仕事帰りに見に行ったのも6月だっただろうか
あ、5月だった (noteに書いていると役立つね)


確かあの日
藤棚から溢れるようにこぼれる藤を見ながら
藤は自立することが難しい樹だから
こうして藤棚として整備されるようになった
と、教えてもらったのだ

樹々がわんさか植わっているので
近づくことは叶わない


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けれども、隣の白樺に枝を伸ばし、くるくる巻きついているのが見える
その隣の樹にも
周りの樹木を巻き込みながら、上へと成長していく姿に力強さを感じる
なのに気品ある美しさは変わらず
格好よく凛と生きている、という感じ

手入れされ整然と優雅に咲く藤も魅力的だけれど
ひとり他の樹木に混じって
勝手気ままに伸びていく藤にも惹かれる

それを支える周りの樹木にも
優しく豊かさを見せつけられているようだった
静かに、強く、自然に生きることを

もはや歩くのを忘れ
時間がなくなるほど立ち止まっていたので
そこでUターンして帰宅

それほど、ずっと眺めていた
もっと眺めていたかった

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ズームしてみたけど、絡み合う枝、分かるかしら…

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