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断捨離魔の哀しみ
娘の高校の三者面談で言われた言葉に衝撃が走ったことがある。
「英語の文法が弱い」
ではなくて、
それに続いた担任の言葉。
「中学時代の問題集があれば、そこからひととおりやってみては」
なんですって?
……。
もちろんありません。
断捨離魔の私。物持ちの悪い私。
こんなところで墓穴を掘ることになるとは。
娘が小学生の頃はこんなにすぐ処分することはなかった。
毎年どのくらいの期間保存しておけばいいのだろうと悩み、次第に前の学年のものを使うことはないと学習し、それを繰り返すうちに、捨ててもいいと刷り込まれて……と自分に言い訳してみる。
が、娘には「ごめんね」と一応謝る。
新たに購入を勧められるのかと思いきや、模試間近だったので過去4年分の文法部分の資料を先生にもらい、やることになった。
数日後、英語のやり直しを命じられた人が他にもいたことがわかり、その中で同じく中学時代のものを捨てましたと答えた人がいることも発覚。ちょっとホッとしたりして。
そして無事に模試を終え、捨てて過去問をしていたふたりはなんとかクリア。逆にポイントが絞ってあって良かったのかもしれない。なんて都合のいい方に考えているとまた同じことを繰り返すので、娘のものはよく考えて処分しなくてはとしみじみ感じたことを思い出した。
なぜ こんなことを思い出しているかというと、
一人暮らしをして空いた次女の部屋。
古文単語320とかセンター試験英語なんたらという問題集がまだ本棚に並んでいる。弱いと言われた英文法の本も。あのあと購入したのだったろうか。それは覚えていない。
次女の部屋は高校入学の頃、自分の好みになるように大がかりな模様替えをしていて、その後部屋の管理には基本手を出さないようにしていた。
部屋が空いてから少し片付けてはいるけれど、モノは捨てていない。まだこんなものがあったのか、とムクムク処分したい衝動にかられる。
次女よ。これ必要?
LINEしようと思ったけれども、noteに吐き出して思いとどまる 笑
※ ※ ※
大切なものは人それぞれ。
私の星座盤や地図帳みたいなものかもしれない。きっと。