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秋の向こう側が 微かに感じられる風 僅かな変化が肌に染む 顎を少し上げて キャスケットのつばも上げて 彩りの変化を愉しむ このあとまた 景色を溶かす雨が降り 流れる空気を冷やしていく 感傷的な旋律に乗せて 秋を仕舞い込まないで いま視える空を受けとめ いま感じる風に身を委ね 凛と澄む秋空へと 願いをかけてゆく 大好きな季節のじかん そっと樹々の袂に佇み 話し声に耳を澄ませる 風に揺られる一員のふりをして ここを始めた当初に書いたプロフィールには、好きなもののひと