今日までのこと

この3ヶ月強のこと、なかなか振り返れなかったのだけれど、GWも終わり、5月最初の週末も終わり、少し落ち着いてきたので、このあたりで振り返っておこうと思う。あまり時間が経ってしまうと、細かいいろいろなことを忘れてしまいそうだから。

5月に入り、緊急事態宣言は5月末まで続くこととなり、お店は4月始めに閉めたままだ。GW明けの商店街はあまりにも普通で、人通りも多い。4月も割と人通りは多かった。ターミナル駅や都心の方が店は閉まっていて、地元商店街で買い物をする人が多くなったから、商店街の方が人混みができやすいように思う。その中でお店を開けるかどうか、どのタイミングで開けるかはこれから決めていきたいと思っている。

時計の針を2月に戻す。

2月はまだコロナ関連の話題はダイアモンドプリンセス号が中心だったように思う。オリンピックもやる気満々で、中国の春節で観光客がたくさん来ていた。マールもお店を毎日開けていて、いろんな国のお客さんが招き猫を買いに来ていた。

が、2月末に娘の学校で卒業生を送る会が中止になり、そのタイミングで長男がマイコプラズマになって東京に戻ってきて、お店も長男の体調が戻るまでお休みした。

3月。長男が元気になった後、またお店を開けると、お店にあった子育てを楽しむ会の給食当番マスクが売れていく。大人用のマスクも入れるそばから売れていく。

ちょうどそのタイミングで、いつもうちのスタイやよだれカバーなどを作ってくれている今治の工場から布マスクを作ったよーと連絡が入る。今治タオルマスクとガーゼマスク。サンプルをもらい、お店で販売してみることにする。と、こちらもすぐ売れる。

この頃、不織布のマスクがどこも売り切れになり、アルコール消毒液も、トイレットペーパーやティッシュペーパーまで売り切れる事態になっていた。お店でいつも売っていたガーゼハンカチ5枚セットも手作りマスク用に売れ、以前仕入れていたマスク用のゴムひもも計り売りすることにした。そして、給食当番マスクよりもワンサイズ小さい、幼児向けの布マスクキットをつくったり、お店番をしながら自分で縫ったりした。これはお店に来るお客さんが、マスク用のゴムを探していたり、小さい子を連れたお母さんが、幼稚園児サイズの布マスクを探していたのを実際に見て始めたこと。

この頃は、保育士さんや介護施設で働いている人、知り合いが病院にいる人などが何度もお店に寄って布マスクを買っていってくれていた。こんなお店があったのを知らなかった!という方たちばかりだったけれど、かならず二言三言お話をしてくれて、そのやりとりがうれしかった。

3月末、オリンピックが延期になり、急にニュースがコロナの話題ばかりになった。そして、志村けんさんがコロナで亡くなった。

志村けんさんが亡くなったことはかなり衝撃的だった。そしてそのまま4月になって、安倍政権が布マスクを2枚配ると言い出した。

そして緊急事態宣言。マールはお店を閉めることにした。布マスクを求めているお客さんや、マールでのお買い物を考えてくださる方には、店の扉に貼り紙と、連絡先の書いてあるチラシを置いて、連絡をいただいた時だけお店を開けることにした。

連絡をいただいてお店を開けることもぽつりぽつりとあった。離れた距離で、でも必ず二言三言交わして。

お店を閉めた後、あかちゃんといっしょのネットショップで布マスクを扱うことにした。その日から、朝から晩まで注文を受け、お問い合わせに答え、配送する毎日になる。会社単位で、個人の方も、ひっきりなしにご注文が入る。入荷状況に合わせてページを変えていく。

今まであかちゃんといっしょのネットショップでは、赤ちゃんが使うよだれカバーやスタイ、お砂場着などのオリジナル商品がメインだったから、それがどんなもので、どんな風に使うのかをイメージできるような商品ページをWEBデザイナーさんにお願いして作ってもらってきた。

今回はお願いしている時間はなく、誰もが使い方を知っている布マスク。わかりやすく、実物に近い形でページを作って、なるべく早く確実に届けるようにがんばった。発送担当が1番がんばっていた。今手元にある、必要とされているものを、できるだけ実物に近い形で伝えて、正確に届ける。

ネットショップの基礎トレーニングをやっているみたいだった。そして、そんな基礎的なことも100%確実にはいかなかった。それでも今まで10年間やってきた数々の失敗を繰り返さないように気をつけて、だいぶましにはなった。

お店で言葉を交わしたように、ネットショップでも電話やメールで言葉を交わし、ほとんどの会話はあたたかいものだった。

怒涛の4月が過ぎて、GWに入ったあたりから、他のショップでも布マスクの販売が増え、不織布マスクも入ってきたようで、注文も落ち着いてきた。

うちが早くから布マスクを取り扱えたのは、いつもお世話になっている取引先のものだったから。マスク以前からやりとりしている、いつもの人たちだったから、私も安心して販売ができた。

そして5月。緊急事態宣言は5月末まで延期され、子どもたちの休校も延びた。マールもまだ閉店中。さて、これからどうするか。しっかり考えて、お知らせしないとと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?