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「やりたいこと」より「やりたくないこと」の方が簡単だ。かもめ食堂を観て

2006年の映画「かもめ食堂」を観た。はじめて。
主人公の小林聡美と私は同年代。とすると2006年は40歳。
40歳の時に「かもめ食堂」を観ていたら「退屈な映画」と思ったろうし、この映画の良さはわからなかったと思う。

この映画を「日常を切り取った」とか「淡々と流れていく日常」とか表現している人もいるけれど、私はむしろ非日常を感じながら観ていた。
異国の地であんな面白い日本人に出会わないし、全然お客が来ないのにお金どうしてるんだろう?とか。
そんなふうに思っちゃう自分に苦笑。

映画の中で片桐はいりが「こんなにお店にお客が来なくて大丈夫か、ガイドブックに載せて貰えば」とか、心配してアドバイスしちゃうんだけど、アレわたしやりがちwwと思ったりしてそれも苦笑。

でもそのうちそんなことはどうでも良くなって、かもめ食堂ワールドにはまっていくんですよね。不思議な映画。

わたしが一番印象に残ったのは、小林聡美がもたいまさこに「やりたいことをやってるんですね」とかなんとか言われた時、「やりたくないことをやらないだけです」と答えたシーン。

「やりたいことをやる」と「やりたくないことはやらない」は違う。「やりたいこと」となると「やりたいことってなんだ?」って悩みがち。
それならば、「やりたくないことをやらない」の方がわたしは気が楽だし、やりたくないことならたくさんあるしね笑。

それから、幸福の国フィンランドに居る人々だって、悲しい時も怒ってる時もあるんだよなって当たり前のことも感じられました。
感情には国や人種は関係なくて、フィンランド語ができないもたいまさこが、現地の人の感情に寄り添って心が通じるシーンも良かったな。

取り留めのない感想文おしまいww

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もちづきりえ
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