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香港と真っ赤な下着と

香港の旧正月を体験したのは、まだ彼氏と付き合い始めて4ヶ月のこと。「香港」ってイメージがイマイチわかなくて、ガイドブックを買ってみたり検索してみたりしたけれど、やっぱり分からなくて、わからないまま香港空港で彼氏と会って、やたらスピードを出すタクシーで彼のおじさんの家に向かった。

香港は高層ビルが多かった。ビルというかあれに人が住んでいるという。東京ってこんな感じだろうかと、地方出身の私は思う。シドニーではこんな高層ビルがたくさん並んでいる場所はない。

1年目は彼氏や彼氏の親戚に案内されるがままだったけれど、翌年、二回目に旧正月の時期に香港にいった時は違った。(おじさん忙しい時期にごめんなさい...)

今回はもう少し、旧正月を香港の人と楽しみたいと思ったので、香港の人が旧正月にすることを真似しようと思ったけれど、何が良いだろう?香港の人は縁起を担いで旧正月に金柑の木を買ったり、普段から金魚を買ったりする。新年に赤い下着を着るのもその一つ。だから、私も赤いレースの下着を買った。

「恭喜發財(ゴンヘイファッチョイ)!」

広東語で明けましておめでとう、の意味の言葉と共にバスタオルをバッとはだけて赤い下着を披露したら、彼氏に大笑いされた。笑いをとりたかったのではないのでたいへん遺憾である。

ともあれ、新年から大笑い。笑う門には福来る、ともいうしいいではないか。なんだかとっても良い一年になりそうだと、そんな気がしないでもない。彼氏には感謝してもらっても構わないくらいである。


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