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春が来ない、と思っていた
今年の3月、まだ雪が残る北海道で、春がまだ来ないと私は思っていた。
否、「私の春はいつ来るのだ!」と憤っていた笑
オーストラリアから帰国し、函館の実家に少しだけ帰り、これから東京で新生活を送る、という時期だ。
正直、新しい環境への期待より、どうなるのだろう、という不安の方が強くて。
早く暖かい時期になって、私の心も上向きになれ、と切に願っていた。
「自分の感情に蓋をして」「体の感覚を麻痺させて」生きていた、という文章を見るたび、私はたぶん大丈夫、と思っていたけれど、きっとみんな少なからず、ぐっと我慢していることがある。
7年住んだシドニーを離れる、と決めた途端、良いものも悪いものも、凄い種類の感情が自分の体に溢れたのを覚えているが
感情を麻痺させて我慢しているうちに、嫌なことだけじゃなく、本当に望んでいることまで、感じられなくなる、というのは本当だと思う。
だからこそ、自分の感情や違和感に敏感になろう、それに対処するためにすぐに行動に移せなくてもいい、自分で一番に自分の感情を受け止める人になろう。
そう決めたは良かったが。
可愛かろう。うちのチロです。本文と関係ないけど、とても可愛いのでよろしく。
なんの話だっけ。そう、春が来ない話でした。
あなたにもありませんか、こんなに頑張っているのに結果がでません、もう頑張れません、と心が悲鳴をあげながら走っていることが。
東京にきてからも想定外が多く、時々心に蓋をして、我慢しきれず爆発し
一方で数年ぶりに会う大好きな人たちや、これから先の私の人生に大切な人たちに会って
会社からの帰路で大泣きしていることもあれば、シェアハウスのリビングで大笑いしていることもあり、どちらも私の感情に素直な私だ。
そうやっているうちに、キンモクセイの香りが漂う時期になっていて
10月の頭、3月に春が来ないと感じた同じ場所に行ったらすっかり季節が巡って、これから冬に向かう前の、秋の匂いがした。
必死で色々やってるうちに、春も、夏も、いつしか季節は巡っているもので
このかわいこちゃんにも、そんなに遠くばかり見てないで少し休んだら、と言われているようだった。
本文と関係ないが、可愛かろう。とても可愛かろう。写真を保存して印刷して部屋に飾って毎日癒されてしまうがいい。
なんの話だっけ。そう、春が過ぎ去っていた話でした。
全力で駆け抜けているうちに、ふと気がつくと報われていた、ということもある。
今結果が出なくても苦しくても、後で振り返れば、あんなに肩の力をいれなくても良かったよな、と思うこともある。
来ないと思っていた春はあっという間に過ぎ去っていたし、また来年も来るから。
今の季節は今の季節で、ちゃんと今しかできないことを楽しみに、自分をいたわってあげたいものですね。