自由に生きていくために大切な5つのこと
HARKENを設立して、今日で3年が経ちました。会社員の頃の私は、その後の人生がこんなにも開かれて自由だなんて知ったら二度見するだろうと思う。ここにおける「自由」とは、仕事も、休みも、お金も、旅先も、人間関係も、住む場所も、それらをすべて赴くままに、自分的ベストで明日にでも選択できる状態を意味しています。
今日は、これといった特技もない平凡な会社員が、独立して自分なりのささやかな自由を得るに繋がった、大切な5つのことについて残しておこうと思います。
Life is to be enjoyed, not endured.
人生は楽しむためのものであり
耐えるためのものではない。
今の仕事、環境、人間関係が「あと10年つづく」イメージを仮にしたときに「うわ、ちょっとこのまま10年は無理かもな」「なんか違うな」「しんどいな」ってたった1ミリでも思うなら、それはもう徹底的に手放したほうがいいなあって思います。見出しはアメリカの宗教指導者/作家のゴードン・ビトナー・ヒンクレーさんの言葉。10年の継続を想像したときにするりと喜べない目の前の日常は、楽しみではなく耐えるためのものなのでは。
さて、これが10メートルくらいの違和感なら早々に手放せるのですが、1ミリしか違わないものを手放すことって勇気がいりますね。でもその1ミリは未来の1000メートルの齟齬の萌芽です。何度か努力しても埋まらない1ミリには、ちゃんと今までありがとねって感謝して、そのあと思いきって手放したほうがいい。
独立してからは公私ともにそういう違和感を手放し続けていて。それだけ失えば空っぽになるかと思いきや、手放してできた空白には絶対に絶対に嬉しい出来事が入ってくるんですから不思議です。あと、失うまえはその後訪れるであろう「空っぽの自分」が怖いんだけど、失ってからは「あら?私を私たらしめていたのは私という身体、精神そのものであって、そこに付随する何を失っても、自分を失うことなど本質的には不可能なのだな」という当たり前のことに気づくのです。
それって絶対に絶対にあなたがやるべきこと?
唯一自分にしかできないことだけを。
昨日、先週、先月、上手くいかない仕事や出来事はありましたか。それって絶対に絶対に、他の誰でもないあなたがやるべきことでしたか。
「苦手なことを、それが得意な人にお願いして、人生を無理なく心地よく生きる」ために必要な仲間の数は、人によって、また、時期によっても違います。100人の会社が必要な人もいれば、2人コンビがいい人もいる。独立当時の私に仲間は必要なかったけれど、今は三人の仲間がいてやっと成り立っています。自分の人生に何人の、どんな助けが必要なのか。これを見極められないと早々に自爆してたなと思う。
2年前に出逢ったプランナーの理子さんは、本当に優秀すぎて、さらには透きとおるような素晴らしい人格を持っていて、今やHARKENは彼女がいないと全く成立しない。1年半前に出逢ったアートディレクターのオダさんは、抜群のセンスと誠実さを持ち合わせた逸材で、関西を拠点に自身でも活動しながらHARKENのデザイン面をがっしりと担ってくれている。今年出逢った由さんの竹を割ったような爛漫な人柄には日々支えられていて、そして恐るべし吸収力で秘書、PM、リサーチまでまるっと担ってくれている敏腕ぶりである。
三人の才能は全く異なるものだけど、「とにかく人柄が最高!」というのは共通している。また、自社で直接契約しているクライアントさんに関しても「とにかく人柄が最高!」というのがこれまた共通している。
「とにかく最高!」って思える人だけと関係を結んで、自分がすごく得意なことだけに時間を費やせる健全が当たり前でありたい。
放っておかれても手が伸びるほどに
好きなことだけ、世の中に置いておく。
3年前、独立してはじめての大きな案件がホテルベンチャーの仕事だった。代表の方に「木本さんの記憶に残るホテルはどこですか」と聞かれた時に、実はちゃんとしたホテルなんてそれまで泊まったことがなくて、ろくな返事もできずに撃沈し、猛省して翌月から怒涛のホテル巡りを開始した。震えながらアマンも泊まったし、ニッチな宿も、たくさん探した。
ポットの位置も間取りも動線も、サービスの特徴も大浴場の良し悪しも、仕事のために全部全部記録して、写真を撮って、メモがわりにSNSに記録しはじめた。気づけば旅とホテル巡りは完全に趣味化して、それをきっかけに旅やホテルの仕事がますます増えた。
自然が好き。旅が好き。ホテルが好き。日本の文化やアートが好き。放っておかれても手が伸びるほどに大好きなことを息するように「世の中に置いておく」ことで、今のところ、好きな仕事ばかりできてます。メモをメモのままmacのメモ欄に入れていたらそれはメモでしかないのですが(なに言ってるの)、メモをみんながアクセスできる場所にポーン!と置いておくだけで、それが言霊のように好きなものを引き連れてきてくれるのはなんとも嬉しい仕組みですね。
「あのときこうしていたら?」 もう一人の
「あったかもしれない自分」を消しに行く。
「あのとき、留学に踏みきっていたら」「あのとき、もし結婚していなかったら」「あのとき、もしちゃんと就活していれば」。あなたの人生には「あったかもしれないもう一人の自分」はいますか。私はいます。ありきたりですが冒頭の「あのとき、留学に踏みきっていたら」です。
そんな自分にはすっかり蓋をして過ごしていたのですが、去年、時折連絡をとる大切な友人から、なんの脈絡もなく上記のラインが来て。そこからは、全然喋れないくせに海外で友達を作ったり、英語圏の方との仕事もようやく始めたり。また、来年3月を目処に一度HARKENの仕事は大幅に減速し、短期ではありますが海外に拠点を移して語学に集中する予定です(特に3月〜7月あたりは完全にお休みします)。
信頼する人に言われたことは
全部鵜呑みにして実行する。
上記のような出来事もこの3年大切にしていることで、「信頼する人に言われたことは全部鵜呑みにして実行、継続、努力する」というのは自分の人生の約束です。独立も、SNSをはじめたのも、カメラを買ったのも、英語も全部、信頼する人に言われて始めたことでした。これ「実行、継続、努力」がなかなか、むずかしいんですよね。だからこそ「実行、継続、努力」さえしていれば、人生ってだいたい楽しく進んでいくのかもしれません。
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