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20歳を過ぎても「英語は手遅れ」じゃない!MITの研究が証明する大人の可能性

英語を学びたいけど、「もう若くないし、今さらムリでしょ」と思っている方へ朗報です。実は、2018年にマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが「Cognition」に発表した論文によると、20歳を超えてからでも、英語を習得するスピードは子どもとほとんど変わらないのです!この結果は「やっぱり年齢が邪魔をしてる…」という不安を一掃するものです。しかも、意外なことに大人はある意味「子どもよりも言語学習に優れている」場面も多いことがわかっています。

実際、年齢はただの数字!

MITの研究によれば、20歳以上でも十分に英語をマスターできることがわかっています。むしろ「年齢が高い=習得が難しい」というのは、よくある誤解にすぎないとのことです。実際には、たくさんの成人学習者が、ネイティブスピーカーとほぼ同じレベルの文法や理解力に到達しています。これに対し、一般的な記事では「10歳を超えたら流暢になるのは不可能」と誤解されがちですが、そんなことはありません!

大人だからこそ活かせる学習法

さらに、この研究は「大人だからこそ効果的な学習方法がある」という点も指摘しています。成人学習者は以下の点で有利なことが多いのです。

  1. 集中した学習環境の選択肢
     子どもは毎日長時間学ぶことができるかもしれませんが、勉強方法を選ぶのは難しい。しかし大人であれば、時間が限られていても自分に合った教材やアプローチを選べます。むしろ、大人は短時間で集中した学びを積み重ねることで、効率よく上達できるのです。

  2. すでに学んだ言語スキルを活用できる
     母語をしっかり身につけている大人は、新しい言語を学ぶ際にも論理的に文法を理解し、母語から転用できるスキルを活用することができます。このため、基本的な会話やフレーズを子どもよりも早く身につけるケースも多いのです。

  3. 明確な動機と目標がある
     仕事で必要だったり、旅行を楽しみたいという明確な目標がある大人にとって、学習のモチベーションは非常に高くなります。目標を持つことで、日々の努力が楽しく感じられることは、子どもにはない大人の強みです。

「時間さえかければ」20歳を超えてからでもネイティブレベルに到達できる

MITの研究によれば、20歳を超えてから学び始めた人たちも、学習時間を十分に確保すればネイティブレベルに達する可能性が十分にあります。例えば、1年の勉強で80〜85%の精度に達することが多く、10年も続ければさらにその精度が上がることが示されています。つまり、やる気と努力があれば、大人になってからでも「英語の達人」になれるのです。

「遅すぎることはない!」— 学び続けることの大切さ

「新しいことを始めるのに遅すぎることはない」というのは、大人の言語学習にも当てはまります。80%の結果を出すのに必要な努力は、最初の20%の学習時間だけという80/20ルールも、この研究で示されています。(このルールについてはまた後日記事にします)つまり、「完璧なネイティブレベル」に到達するまでの道のりが長いとしても、日常的な会話や基本的な理解を得るためには、意外と短期間で結果が出るのです。

まとめ:大人の学びは新しい扉を開く鍵

MITの研究結果が示しているように、大人になってからの英語学習は、子どもに劣るどころか、むしろ効率の良いアプローチもあります。焦らずコツコツと、自分のペースで学んでいけば、きっと英語はあなたのスキルの一部になるでしょう。だからこそ、今からでも「It’s never too late to start something new!」ですよ!

そういう私も20代後半で初めてアメリカに渡り、大人になってから英語を習得した(今もまだ修行中)一人です。

その論文の原文はこちら

https://dspace.mit.edu/bitstream/handle/1721.1/126641/nihms964317.pdf?sequence=2&isAllowed=y


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