『切ない恋について』
「あなたは、この者を主とし一生愛し続けることを誓いますか?」
「はい、誓います」
神に誓ってから早2年たつ
2年前、自分の中の約束もままならないのに誓いをたてた。
相変わらず幸せに暮らしている。
お互い仕事を忙しくしているが、「早く帰った人が料理をつくる」というルールを旦那さんが決めてくれて家事をフォローしあっている。
旦那さん、優しくて大好きである。
彼の愛情も存分に感じている。
只、結婚してからか
幸せすぎるからか、より一層恋愛への憧れが強くなった。
何だろう?『感情を揺さぶられるもの』に反応するようになった。
歳を取ると涙もろくなると聞くけど
歳をとったからか?
例えば、切なくて胸が苦しくなるような音楽や小説に独身の頃よりも反応してしまう。
最近では、『back number』の歌。
『幸せ』という歌の歌詞で
『あなたが恋に落ちていくその横で私はそっとあなたに恋をしてたわ』
という歌詞。
初めて聴いたとき衝撃をうけた。
本当に名曲だと思う。
『片思い』というシチュエーションに胸がきゅんと締め付けられて聴いていて苦しくなるけど、その苦しさがたまらない。
ドキドキしてしまう。
この歌を書いた人は、こんな恋愛をしてきたのかなと思う。
手を伸ばせばすぐ側にいるのにあなたは誰かに恋してて それでもあなたのことが好きでたまらない
あぁ、切なすぎていい!すきって言えないのももどかしくていい!
運転しながら流すと涙することもある
歌の世界の主人公と自分を重ねあわせて楽しんでいる感がある。
小説もおなじ。
貪るように読んでいた
吉本ばななさん 西加奈子さん 山田詠美さん 村山由香さん・・
彼女たちの恋愛小説がすきだ。
中には恋愛小説でないのも多く非常に深い内容も多いがフィクションであろうとノンフィクションであろうとその作品に触れて、悶えて、できればきゅん死にしたい。
恋愛は、商売になり多くでまわってるけど恋愛って麻薬みたいなものだ。
中毒性が高い。
まわりがみえなくなる程に恋をしている人がいるととても応援したくなる。
若い頃にお世話になったエステティシャンがいた。
彼女は、独身だったが『不倫』がやめられないという。
私はまだ若かったし真面目で正義を振りかざしていたので、話を聞きながら『不倫』はいけないことなのにどうしてするんだろう?
と思っていた。
その人の家族を傷つけてまでどうして奪おうとするのか?
その秘密めいたドキドキ感と略奪したいスリルがたまらないとそのとき彼女は、言ってた。
覚悟と気合いがないと不倫なんてできないよ、とも言ってた。
あまり幸せそうに見えなかったが、とてもきれいな人だった。
彼女は、今では結婚して幸せになっているらしい。
人は、手に入らないものに対して魅力を感じるのかもしれない。
だから人気ドラマになるのも 秘密の恋 禁断の恋ではないか・・
誰でも心の奥深くで自分は恋愛でめちゃくちゃになりたい 深く愛されたいし愛したいと思っているのではないだろうか?
なのに芸能人や国会議員が不倫をするとここぞとばかりにたたいて面白がる。
一般人でもたたかれるが、有名人になると日本中の人に非難され哀れだ。
不倫だと人を愛することも罪になってしまう。
自分の中にだって欲望はあるはずなのに隠しながらたたく人も世の中も残酷だと思う。
胸きゅんは、求めているが
現実世界では旦那さんに期待したい。
それから神様に誓ったので私は『不倫』だけは絶対にしないように気を付けようと思う。
うん、旦那さんだけ愛す。
物語や音楽の中の主人公に自分がなったつもりで作品を楽しめれば充分幸せだ。
この世には、きっと愛おしき胸を締め付けられるきゅんとする愛で溢れているだろうから。
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