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『お正月は、駐車場難民になったこと』

お正月も終わってしまった。
今年のお正月も去年と同じく
旦那さんと大宰府天満宮に行って帰りに鳥栖のアウトレットで買い物をする予定だった。
行く前にガソリンを満タン。
満足げに
「これでどこにでも行けるね」
などと話していた。

天満宮へ向かうときもとても混雑していた。
長い長い渋滞だった。
駐車場がどこもいっぱいで警備員に案内されたのは大宰府小学校の運動場だった。
500円玉を握りしめて
「去年と同じだね」
などと話していた。

やっと着いたかと思ったらお参りするまで軽く1時間はかかった。
わかっていてもやっぱり怯んでしまう。
右を見ても左を見ても前を見ても人 人 人
とにかく人がいっぱいでごった返ししてた。
「お参りしたいという強い気持ちがないとお賽銭箱までたどり着かないね」
「そうだね、まぁでも折角来たから頑張ろう」
などと励ましあった。
この沢山の人たちもそれぞれ同じことを思ってるに違いない。


神社まで並ぶどのお店もお客さんがいっぱいでとにかく活気があった。
行列ができてる梅ヶ谷餅屋を見て
「梅ヶ谷餅買って帰らないとね」
と、旦那さんが言った。
見ると小学生くらいの女の子2人が一生懸命手伝ってて可愛らしかった。
「梅ヶ谷餅屋さんを親戚にもつと大変そうだね、お正月だから従兄弟とかと遊びたいだろうに」
「稼ぎ時だろうから手伝わないとお年玉貰えないのかもよ」
などと夫婦で勝手に妄想して心配してた。
余計なお世話だろう。
人に酔いそうだけどこの賑やかな雰囲気大好き。

お参りするまで皆 何となくきちんと並ぶ。
時々横から入ってくる人は、いたが
押したりする人は、いない。
日本人は、本当に行儀がいい。

新婚旅行で行った京都と違い外国人は、あまり見かけず日本人が多かった。
何だかほっとする。

無事お参りを済ませ大宰府を後にした。
鳥栖のアウトレットまで30分程だったが渋滞してて1時間は、かかった。
近くに、着いてからも車が多くてなかなか駐車場までたどり着けず「満車」と書いている駐車場に警備員がどんどん案内してくれたので「待てば停めれるかな?」とたかをくくっていた。

中に入ると全く空いてなく屋上と2階の駐車場をぐるぐる回ることになってしまった。
あとからあとから自分達と同じ境遇の車がどんどん増えていき駐車場は、駐車場難民で埋め尽くされハザードランプを出して立ち止まる車、出ようとするけど出れない車が後をたたず危機感を感じた旦那さんは、早くここから抜け出さないと出られなくなると慌てて出口へと、向かった。
自分達が出るときも相変わらず警備員さんたちは、満車のまま中に入りたい車を続々と誘導させていた。
「あの警備員さんたちは、中の様子わかって誘導してるのかな?皆出れなくなって、危険だよね」
と普段穏やかな旦那さんもイライラしていた。

近くには、100円パーキングすらなかった。
その後も渋滞にみまわれ鳥栖アウトレットは、諦めて帰ることにした。
すぐ近くに高速道路が待っているのにそこにたどり着くまで1時間は、かかった。
渋滞してるので車から降りてコンビニに走る人も沢山いた。
トイレに物凄く行きたかったけどコンビニの駐車場に一度入れば渋滞の中入れてくれる車は、少ないだろうと我慢した。

車が車らしく速度を出して走れることがどんなに幸せか身をもって知った。
動きたくても動けない車は、運転手が一番きつく隣に乗る人も相当なストレスだ。

仕方ないので、次の日に地元のデパートに行って買い物した。
駐車場は、やっぱり混んでたけど
「昨日の地獄の渋滞に比べればなんてことないね、可愛いもんだね」と私達夫婦を渋滞に強くさせていて笑った。

2日の日にアウトレットなんていくものではないなと心の底から思った。
去年は、3日に行ってもう少しましだった。

でもお正月にお金使うのどうしてこんなに楽しいのか不思議でならない。
お正月は、気持ちが高ぶるというのかなんでもかんでも初がついてて何だか嬉しくなっちゃうんだろうな。
日本中の日本人がエネルギーに、満ちててドキドキする。
どこに行っても活気がある。
神社にお参りすることでいつもは節制してるのにお金使っちゃうのも許される気がする。

満タンにしてたガソリンも渋滞のせいでスッカラカンになってしまい
とても損した気持ちになってしまったけど。

それでも、やっぱりお正月は好きだ。

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