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【起業日記⑤】配送業者との出会い、二人目の出産、そしてまさかのニューヨーク転勤(2013)

前回のお話はこちら

順調に布おむつが売れ始めたのも束の間、Googleのアップデートにより「布おむつ」の検索順位が圏外になり売り上げが激減してしまったちょうどその頃。私は配送業者の開拓に乗り出していました。

発送業務でミス多発!

これまで、韓国の工場で発注した布おむつは全て自宅に保管をし、注文が入ると私が手作業で発送をしていました。届いた時に喜んでもらえるよう、梱包資材にもこだわっていました。

ただ一つ致命的だったのは「私のミスが多い」ということです。当時たった6色しかない布おむつの色を間違え、オレンジ希望の方に桜色を送ってしまったり…こんなことがしょっちゅう起こっていました。

またすべての作業を一人でやっていたので、配送業務に時間を取られると、本来やるべきサイトの更新や改善に手が回らなくなってしまいます。私の手から発送業務を離し、布おむつの販売に専念できる体制にしたいと考えました。

ちょうどこの頃、二人目を妊娠しており、出産に備えて年末から早めの里帰りを決めていたことも重なり、里帰り期間中も安心して発送業務を任せられる配送業者を探すことにしました。

倉庫会社との出会い

ECサイト運営者に向けたサポートサイトで配送業者を調べ、少ない売り上げでも安心してお任せできる会社を探しました。当時は月数十万円の売り上げだったので、請け負ってくれる会社はかなり限られました。

片っ端から電話をかけた末に見つけたのが、都内にある倉庫会社さんでした。初めて配送をお願いしたのは里帰り直前の2012年12月。それから10年を経た現在も、配送はこちらの会社にお任せしているほど、長いお付き合いになります。

夫の海外転勤

倉庫会社さんとの取引が安定稼働し、二人目の出産に向けて少し早い里帰りをしました。そして年が明け2013年3月。夫に海外転勤の話が舞い込みました。以前から、海外赴任するとしたらインドだと聞いていましたが、行き先はまさかのニューヨークでした。

通信環境の悪い国だったらエストランセの継続のため、単身赴任も選択肢に入れていましたが、ニューヨークとなると話は別です(笑)。いつかニューヨークで暮らしてみたい。ちょうど1年前にFacebookにそんな書き込みをしていました。配送は倉庫会社にお任せができるので、私はニューヨークからのリモートワークでエストランセを継続することに決めました。

4月に第二子となる長女の出産を見届けて、夫は一足先にニューヨークに旅立ちました。帰国は何年後になるかわかりません。東京の家は解約し、100箱に及ぶ荷物を船便でアメリカに送り、大型家具はトランクルームに預けました。そして長女のBCGを打ち終わった8月、後を追って私と二人の子どももニューヨークへと向かいました。

次回へ続く。


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