高校公民教員免許保持者が高校地歴も追加取得しました
高校公民科の教職免許状を取得している人は多いのではないでしょうか。
私もそのうちの1人です。
教育大学を卒業したのですが、新卒で民間企業に就職しました。
数年経ち、やはり高校教諭になりたいと思った時に判明。 教員免許追加取得しないと受験枠はかなり少ないという事実に。
私の所有免許は
①中学社会第一種
②高校公民科第一種 の2つです。
調べるとすぐわかるのですが、公民科単願が可能な自治体はかなり限られており、多くの自治体が地歴公民での募集となっています。そこで、大学を卒業してから約5年経った今、通信制大学の科目履修を活用して、高校地歴の教員免許を追加取得することを決めました。
【その1】大学選び
高校地歴の教員免許を取得できる通信制大学はいくつかありますが、私は法政大学を選びました。
理由は以下の2つ。
①単位修得試験の試験会場が広域だった
②ネームバリュー
【その2】出願:必要書類に関して
①志望理由書
筆記の学力テストはありませんが、志望理由書の提出が必須です。私の体感ですが筋の通った文章であれば通過する程度の選考だと思われます。
②保証人を立てる誓約書
学費が払えなくなった時にための保証人を記載する誓約書がありました。私は家族に知られたくなかったこともあり、自身で代筆しました。本当はNGなのでしょうが、問題なく通過しました。そのため、必ず学費を払える人は代筆しても問題ないでしょう。(払えない学費の踏み倒しは絶対ダメです!)
③履修科目申請
法政大学通信制では出願と同時に科目履修の申請を行います。
私の場合、必要なのは以下の9科目でした。
日本史概説
東洋史概説
西洋史概説
自然地理学概論①
自然地理学概論②
人文地理学概論①
人文地理学概論②
地誌学概論
社会・地歴科教育法
ここで2点注意があります
自然地理学概論②の申請は今回せずに、メディアスクーリングの申請時期が来たら申し込むのもアリです。単位が取りやすくなる場合があります。
教職を取る場合、科目履修申請書と同時に「教員免許を取得するにあたって教育委員会で受けた指導内容書類」を同送する必要があります。
④教員免許を取得するにあたって教育委員会で受ける指導内容
教員免許状申請には特定の科目の単位を取得している必要があります。
ゼロから履修の場合は、大学指定の科目を履修すれば問題ありません。
しかし、私の場合は学部生として4年制の教育学部に通っており、教員免許の限定解除を別の大学で行う流れになってます。科目名などが大学で異なるため、既に卒業した大学で取得した免許状の学力に関する証明書を持参して、文科省で定められた教員免許状申請における必要科目の名称とその単位数を指導してもらう必要があります。そして、この指導内容を自分でワード等にまとめたものを提出書類に同送する必要があります。
私の場合は、飛び込みで教育委員会に行って対応してもらえましたが、一応電話で事前確認をされることをおススメします。
【その3】学習開始
必要書類が受理されて合格となったら、合格通知書と教材が届きます。
以下のものはよく使うので、手元に置いておくとよいでしょう。
リポートノート
法制通信ではレポートをリポートと呼び、その提出で使用する小冊子です。
課題総覧(WEBでも閲覧可能)
リポート提出時に記入する科目コードや課題がまとめられています。
学習の手引書(WEBでも閲覧可能)
リポート提出の期限やルールがまとめられています。
テキスト(一部科目)
今回の場合、人文地理学概論①②、自然地理学概論①②、地歴科教育法のテキストが届きました。それ以外の科目は自分自身で指定テキストを購入する必要があります。
【その4】単位修得の流れ
大きく分けて二つの方法があります。
リポート提出+単位修得試験
通信制大学で最も主流な方法です。課題総覧で示されたリポートを提出し、各課題の単位修得試験を受験して単位取得を目指す方法。
スクーリング
実際に先生の授業を受け、最終課題に取り組むことで単位取得を目指す方法。オンラインで講義動画を視聴して学習するものはメディアスクーリングと呼ばれます。最終課題は筆記試験の科目もあれば、リポートの科目もあります。一般的に、スクーリングの方が単位を取りやすいとされています。