【カコメンのみなさまへ】オンライン読書会の報告(第3回)
第3回オンライン読書会を開催いたしました。
今回紹介された本について、私の目線からご紹介します。
うどん:ユージン・カプラン『奇妙でセクシーな海の生きものたち』
著者は海洋生物学者で、授業中に眠たい学生の目が覚めるような面白い話がたくさん詰まっています。タツノオトシゴはオスが「出産」するらしいですよ。うどんさんは、今回もあだ名にちなんでうどんをZoomの背景にしてくださっていたんですが、途中からぽんさんの背景がラーメンになり、2人が話すと真面目に麺類の話をしているようにしか思えなくて、笑い過ぎて大事な話を一部聞き逃してしまったと思います。
なおちゃん:前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』
本文中の写真も見ないようにするほどムシが苦手だけれど、ムシの生態や社会との関わりについて知るのはとても面白いそうです。サバクトビバッタの「相変異」という言葉は、初めて知りましたが、ずいぶんとなおちゃんはバッタに詳しくなってるな、と思いました。自分が苦手なものも、「知る」というアプローチで、ちょっと違った見方ができるようになることがあるのかもしれません。
はなたん:アーノルド・ローベル『ふたりはともだち』
シリーズの中でも好きな「すいえい」の話をとても丁寧に紹介してくれました。短い文章と絵でたくさんの想いが伝わってくるし、子どもの頃の気持ちを思い出せるということで、この絵本を大切に手元に置いているそうです。がまくんの気持ちもかえるくんの気持ちもよくわかりますよね。読み返すたびに、懐かしいような気持ちとともに新たな発見もあるのではないかと思います。おすすめの絵本を紹介する読書会もいつかやりたいです。あと、はなたん猫飼ってますよね???ちらっと映ってました。
なおや:森絵都『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
ピアノ教室をしている母の本だそうで、私もティーネイジによく読んだ作家の一冊だったこともあり、きゅんきゅんしましたよ、お母さんのピアノ聞いてみたいよ、ほんとにさ、家族で本を回し読むっていいよね!繊細な少年少女の心の機微と美しいピアノ曲が描かれた3編が収録されています。私も久しぶりに読み返したくなりました。なおやさんもピアノを習っていたり、ずっと音楽がお好きだそうです。
ぽん:『入沢康夫詩集』
カコメンに紹介したい本、ということで、用意した17冊のリストアップの中から詩集を選んでいただきました。美しい風景が切り取られた写真集のように、この詩集は美しい言葉だけでできていると感じるそうです。うどんさんから「詩の朗読でシェイクスピアの戯曲を連想した」との感想をいただきました。なおちゃんは、合唱部だったので詩というと合唱の歌詞のイメージだそう。あと、リストアップの17冊気になる。Zoomが切れるまであと何秒、の微妙な時間を軽妙なトークで繋いでいただきありがとうございました。
りえ:安部公房『赤い繭』
前回の読書会で、なおちゃんが今度模擬授業で扱う、と聞いたので読んでみました。「おれ」がほどけて繭になるというのが、私は大変愉快でした。読んだ私も何の話だかよくわからず、紹介は難しかったですが、はなたんがカフカの『変身』に似ているような印象を受けた、と言ってくれたので、なおちゃんの補足やみなさんのおかげもあり、なんとか伝わった気がしますけど、どうでしょうか。家なき人というつながりで、「ビッグイシュー」の紹介もしました。私は「ビッグイシュー」という雑誌の存在をひそやかに広める個人活動をひそやかにしています。
今回はZoomがしっかり40分で切れたので、2回繋ぎ直し、2時間くらいの会となりました。はなたんが「初めて参加したけれど、今までこんな形で自分の気持ちを話す経験はあまりなかったかも」とにこにこ言ってくれて、みなさんにも楽しかったと言っていただき、私は最上級に嬉しいです。
多くの方に読書会に参加していただけたらいいなあと常々思っているので、参加してみようかな、と思われた方、是非ご連絡ください。というかもう、ここまで読んでくださってまだ参加したことのない方は、私に連絡した方がいいんじゃないかと思います。次回日程を考えるの毎回困ってるんで、ご連絡どうぞよろしくお願いします!